ブライトン大学のコリーナ・チオカン主任講師を訪問しました
2024年9月12日 (木) 投稿者: CSスタッフ
コンピュータサイエンス学部の宇田隆哉准教授が、2024年8月16日(金)にブライトン大学(The University of Brighton)のコリーナ・チオカン(Corina Ciocan)主任講師(Principal Lecturer)を訪問しました。
ブライトン大学のコリーナ・チオカン主任講師は、BBCのカントリーファイルという番組にも取り上げられたことがある、有名な海洋生物学者です。今回、アポイントメントを取り、ブライトン大学のモールズクームキャンパスにあるコックロフト棟を訪問しました。
小さなボートにはグラスファイバーが使われていて、放棄されたボートが砕けてマイクロファイバー(glass microfibre)になるそうです。
マイクロファイバーは軽いものと重いものに分かれ、重いものは海の底に沈みます。海の底にいるロブスターや貝は、沈んだマイクロファイバーを吸収しやすいとのことです。ロブスターの場合、口から吸いこんだマイクロファイバーを鰓から出すことができず、鰓にたまるそうです。チオカン先生はロブスターの鰓を調査しているとおっしゃっていました。
先生のお話では、マイクロプラスチックは動物の血管にも取り込まれるとのことです。それが蓄積されると細い血管を詰まらせる可能性があるそうです。マイクロプラスチックの数をどのようにして数えているのかお聞きしたところ、顕微鏡で見て数えているとのことでした。
また、プラスチックの種類については、特殊な赤外線の機械で判別できるとおっしゃっていました。材料工学の専門家と協力して、自然分解可能なグラスファイバーの研究もされているそうです。
1カ月前に海洋生物学の会議をブライトンで開催したそうで、様々な国から参加があったそうです。チオカン先生は、是非、東京工科大学とも共同研究したいとおっしゃっていました。
2024年9月12日 (木)