命の大切さ
東京工科大学コンピュータサイエンス学部教員の猫飛佐助と申します。 例年、お盆には信州・上田の実家に帰省しています。 昨年の帰省の折に、妻と二人で市内の「無言館」という美術館に行って非常に感銘を受けたので、今年は息子と娘にも見せたいと思って連れて行きました。 「無言館」は、よく新聞・テレビ等でも紹介されるので、ご存じの方も多いかもしれませんが、出征して亡くなった美術の学生や卒業生たちが遺した絵を集めて展示した美術館です。 たくさんの、まだ20代や30代の若い方々が、まだまだ絵の勉強をしたい、あと一分でも長く絵を描いていたい、と願いながら出征していき、二度と戻ることはありませんでした。出征の前日や、直前まで描いていた絵、大切な家族や故郷を描いた絵、これらが遺族によって大事に保管され、今多くの人々の感動を呼んでいます。 無言館を訪れた方が、これを機に、戦争の悲惨さと学生たちの無念さを思い、一日一日を大切に生き、命の大切さを知ってくれればいいと願っています。
2009年8月20日 (木)