大学は、1年でもっとも忙しい時期です
東京工科大学 CS学部の教員の田胡です。
高校生の皆さん、そして、ここを訪れていただいたすべての皆さん、いかがお過ごしですか?
大学は、1年のなかでももっとも忙しい時期を迎えました。入学試験があることもそうですが、卒業論文や修士論文を書いて、提出しなければならないからです。理系の大学生は、だれでも、卒業論文を書いて、その発表会をやらないと卒業できません。大学院の修士課程なら、修士論文を書きます。
大学の4年生になると、卒業論文を書くための活動をはじめます。CS学部では、これを、卒業課題といいます。それまでの勉強と最も違う点は、だれもやったことがなく、かつ、他人からみて価値のあることをやらなければならないことです。もちろん、4年生ではまだあまり難しいことはできませんが、それでも、他の人がやったことのないことをやってみなければならないわけです。私の研究室の学生も、コンピュータの新しいプログラムや回路などやりたいことを選んで、挑戦しています。
これが、大学の“勉強”の最も特徴的なところだと思います。小中高や大学3年生までの勉強は、すでにやられていることを理解して覚えることでした。でも、考えてみれば、社会に出て仕事をするときには、それまで他の人がやったことのないことをやる必要がどうしてもあるわけです。これは何も難しい研究のことばかりではなく、普通のビジネスだって、新しいサービスや商品を考えて常に競争してゆかなければならないのが宿命です。
そこで、大学の使命の一つは、このように、それまで他の人がやったことのないことをやれるようになるための技術を身に付けられるようにすることだと思っています。このためには、1) 正しい目標を立てて、2) やってみて失敗してみる、ことが必要です。さんざん失敗した後にやっと成功するようなものでなければ、そもそもあまり価値はないわけです。上手な失敗のしかたも重要な技術の一つです。
でも、新しいことに挑戦するのは、とても楽しいことです。これを書いている今、衝立の向こうでは、学生さんが買出しの相談をしています。みんなで飲み食いをともにして、助け合いながら、楽しそうにいろいろ新しいことをトライしています。
みなさんが、そのような輪に加わってくれる日をまっています。寒さにまけずに、がんばってください。
CS学部教員 田胡
2010年1月15日 (金)
