東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 BLOG

東京工科大学
  • 7月20日にオープンキャンパスを開催します

« ロボットが好きだから | トップページ | 『エコとツバメと』 »

「実学」って何?

東京工科大学の「基本理念」にも現れている「実学」についてお話しましょう。

日本で最初にこの言葉を唱えたのは福沢諭吉であると言われています。福沢は、「実際に役に立つ学問」と言う単純な意味に誤解されぬように、「実学」の文字の脇に「サウヤンス」とルビをふりました。これは第一には「科学(サイエンス)」のことですが、そこには「虚」ではない学問という意味が込められており、また日常の役に立つ学問、社会で実践される学問、などの意味も含んでいます。

「役に立つことを主眼に置く学問」が実学と見なされることが多く、今日その意味でも流通していますが、福澤は、新しい事物や事柄の表層だけをなぞって実際的な利便だけを追求する学問については、特に語学、工学の勉学における失敗例を挙げながら、こうしたものを軽薄な虚学として退けたのです。

 すなわち、「実学とは自然科学のみならず、社会・人文科学をふくめた実証科学のことであり、事物の真の姿は実証的な学問を通じて分かるという意味です。福澤の実学の精神とは、実証科学に基づいて理解される真理を謙虚に学んで、問題を解決しようとする姿勢といえます(清家慶應義塾大学塾長)。」

「自ら問題を見つけ、その問題を説明しうる仮説を作り、その仮説をきちんと検証し、結論を導くということ。そしてその実証された結論に基づいて問題を解決していくこと。これが実学の精神であり、これこそ、今日の大学院生にとりわけ強く求められていることに他なりません(清家慶應義塾大学塾長)。」

東京工科大学コンピュータサイエンス学部における教育も、この「実学の精神」に基づいています。特に、3年生の後期から少人数で行う研究は、「創成課題」「研究課題Ⅰ」「研究課題Ⅱ」と名づけられ、自ら課題を発掘することから始められます。そして自らその課題を解決する方法を考え、実験やプログラミングによって検証します。単なる知識の取得に終わらず、物事の本質や理念や仕組みを理解した上で、知識を体得できるという特徴があり、社会に出てからも大いに役立つ科目といえるでしょう。

CS学部 CH.

2010年6月25日 (金)

« ロボットが好きだから | トップページ | 『エコとツバメと』 »

 
  • コンピュータサイエンス学部の情報はこちら
  • 入試情報はこちら
  • 資料請求はこちら(大学案内、募集要項等)
カレンダー
2025年7月
日 月 火 水 木 金 土
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

  • CS学部のイベント
  • その他
  • オープンキャンパス情報
  • プロジェクト実習
  • 人工知能
  • 卒業生の活躍
  • 学生の学会発表
  • 学生の就職活動
  • 学生活躍編
  • 戦略的教育プログラム
  • 教員の執筆情報
  • 映像紹介
  • 松下的コンピュータゲームの世界
  • 研究室の研究紹介
  • 研究編
  • 講義紹介

最近の記事

  • 7月20日にオープンキャンパスを開催します
  • 6月15日にオープンキャンパスを開催します
  • 国際会議IMCOM 2025で論文発表を行いました
  • タイのバンコクで開催された国際会議ICTIS2025で論文発表しました
  • 「たまてく」AR謎解きツアーを行いました!
  • 学部3年生と4年生がコンピュータセキュリティ研究会で発表
  • 情報処理学会 第202回DPS研究発表会(2025年3月)で発表をしました
  • 3月23日にオープンキャンパスを開催します
  • 大学コンソーシアム八王子学生発表会でデモンストレーションをしました
  • 国際会議3PGCIC-2024(イタリア)で論文発表をしました
  • 東京工科大学の情報はこちら
RSSを表示する