東京工科大学CS学部の教員のグリムベルゲンです。
研究室の学生は卒業課題と就職活動などを頑張っています。前期はもうすぐ終わりますので講義は最終スパートです。夏休みの前に忙しい時期で大学にいろいろ動いています。すべて大事なことのですが、今日は何よりサッカーで頭がいっぱいです。何故というと、私はオランダ人です。このブログを書いているのは7月12日です。ワールド・カップの決勝戦が数時間前に終わりました。ご存知の通り、スペインはオランダを延長戦で1-0を破り、初優勝になりました。オランダは3回目の決勝戦も負けてしまいました。
私が始めて見たサッカー試合は1974年のワールド・カップのドイツ大会の決勝戦でした。まだ7歳だったので正直、あまり覚えていません。結局オランダはドイツに2-1で破りましたが、友達と遊んだり、どのぐらい大変なことが起こったかはよく分かりませんでした。それからだんだんサッカーが好きになって、1978年のアルゼンチン大会は今でもよく覚えています。1次予選リーグはぎりぎり突破(最後の試合はスコットランドに負けても得点差で通過)。その後に調子が上がってきて、2次予選リーグはオーストリア(5-1)とイタリア(2-1)に勝って、ドイツと引き分け(2-2)で決勝進出を決めました。決勝戦の相手は地元のアルゼンチンでした。1-1の同点で後半のロスタイムにポストに当たったシュートもありましたが、延長戦で3-1の敗北でした。サッカーの大好きな私はこの試合をすべて飲み込むように見ましたが、泣きませんでした。何故というと、オランダは連続の大会で決勝戦まで残ったので次のチャンスは必ず来ると思いました。
それから32年。1982年と1986年はヨーロッパ予選敗退、1990年はベスト16、1994年はベスト8、1998年は4位、2002年はヨーロッパ予選敗退、2006年はベスト16でした。サッカー好きな11歳の男の子が43歳のおじさんになりました。今年やっとチャンスが来たと思いましたが、まった敗北でした。スペインは強かったので試合の結果に対しては文句がありませんが、一回でも良いと思ったが、自分の人生でオランダのワールド・カップの優勝は見たかったです。1978年と違って、必ず次のチャンスが来る自信がこの32年間でなくなりました。75歳まで待つのも大変で、興奮して、決勝戦で死んでしまうかもしれません。
その経験があるから学生にいつも「大きい夢を持って、チャンスは見逃さないで下さい」と伝えたいです。次のチャンスはいつ来るかは分からないからです。以前はあまり知らなかったが、今年のワールド・カップでは本田選手が好きになりました。本田選手は負けた気分で日本に帰ってきました。「よくやった」より「大きなチャンスの逃した」という気持ちを大事にしなければなりません。本田選手みたいな若者が増えると日本は大丈夫だと感じました。もしかして、日本はオランダより先にワールド・カップを持ち上げることができるかもしれません。サッカー・ワールド・カップはつらいよ!