音の豆知識2(音で感じる涼感)
今夏は毎日暑い日が続いていますね。高校生の皆さんはクーラーの効いた部屋で勉強することが多いと思いますが、長い間クーラーの部屋にいると体がつらいという人も多いようです。クーラーがなかった時代の人は涼しさを求めて、いろいろ工夫をしていたようです。たとえば風鈴や水の流れる音などを聞いて涼しさを感じていました。
この夏、岩手県の渓谷で久しぶりに渓流釣りを楽しんできました。渓流の縁や川中を歩きながら山女魚や岩魚を釣ります。足音を立てないように気をつけているためか、水に触れても涼感を感じる余裕はありません。しかし、渓流には写真にあるような小さな滝もいくつもあり、ザーッという滝音を聞いているとこのときなぜか心が安らぎ、改めて涼しさを感じます。
盛岡市で南部鉄の小さい風鈴を買ってきました。風鈴はその大きさや材質によって音色が異なることはよく知られています。同じ材質ならば小さいものほど高い音がでるのですが、ハンマーも小さくなって鈴音は小さくなってしまいます。音の大きさと音の高さの違いに人の好みが生まれるのかもしれません。いくつかの風鈴の中から気にいったものを買いました。チリ~ン、チリ~ンととても爽やかな涼しげな音がします。
朝夕のまだ気温があまり上がらない時間帯は窓辺に吊るした風鈴の音を楽しんでいます。また、締め切った部屋でも扇風機の風が時々あたるようにすると風が吹いていない日も音色を楽しむことができます。
皆さんも勉強中の気分転換に風鈴を楽しんではいかがですか。
以上、音好釣士でした。
2010年8月30日 (月)