英語の辞書について
湘南の風です。東京工科大学CS学部の教員です。
前回に続いて英語の学習に関連する内容です。
英語の学習には「英語の辞書」が必要だ、ということは誰でも認めることでしょう。
しかし「英語の辞書」と一口に言っても、英和辞典、和英辞典、そして英英辞典、さらには熟語や慣用表現についての辞典もあります。みなさんが英の語学習で一番使う頻度が高いのは、英和事典でしょうね。
ところで余談ですが、同じ「じてん」と発音するものの中に、「辞典」、「事典」そして「字典」と三種類あるのをご存知ですか。
「事典」は、いろいろな分野、またはある特定の分野の事項についての説明を載せているもの、英語では‘encyclop(a)edia’といいますが、例えば百科事典や音楽事典などです。
そして「辞典」とはある言語の言葉についての説明を載せているもので、英語では‘dictionary’ですね。なお、同じ言葉について扱っていても、漢字のみを扱っているものは「字典」と言うことがあります。
さて話を元に戻して英語の辞典についてですが、あなたは「紙」派ですか、それとも「(携帯版)電子辞書」派ですか。
携帯版電子辞書は軽くて、しかも小さな機械の中にほかにもたくさんの辞典や事典が入っていて、まさに「携帯版」の名にふさわしく、持ち運びに便利ですよね。おまけにいろいろな機能が付いていて、<使いこなすことができれば>とても便利です。
しかし、「紙の辞典」も家では使ってみてください。できれば教室でも使ってみてください。
電子辞書を使い慣れた人は、最初戸惑ったり使いにくかったりするかもしれませんが、例えば英和辞典を例に取れば、目指す単語のページを開くと、単語のスペル、発音、品詞、変化形、見出しの単語の意味とその用例、そしてさらに、見出しの単語が使われた熟語と慣用表現とその意味と用例が、一度に目に入ります。ですから、何度も見直したり、いろいろな意味とその用法をその場で比較したりすることもできます。
ここでは詳しいことはこれ以上触れませんが、石原真弓『英語ができる人の辞書の使い方』(成美堂出 2009年 本体価格850円)などの辞書の使い方について書かれた本を読んでみて下さい。
最後に、辞書を使うときに必ず目を通して欲しいところがあります。それは、どの辞書にも一番始めに載っている、その辞書の使い方について書かれたページです。あなたは読みましたか。意外と読んでいる人は少ないのです。
湘南の風
2010年9月21日 (火)