リトアニアに行ってきました
8月の下旬に、学会で東欧バルト3国のひとつリトアニアのカウナスに行ってきました。
これまで何回かヨーロッパに行ったことはありますが、バルト3国に足を踏み入れたのは
今回が初めてでした。日本は猛暑の盛りでしたが、リトアニアは暑すぎず涼しすぎずの
気候で、爽やかでした。リトアニアは1990年までロシア(ソ連)の支配下にあり、
その前年のベルリンの壁の崩壊などと時を同じくして独立を果たした国です。
それから20年が経ち、EUにも加盟し(通貨はEUROではありません)、西側の一員として
目立ちませんが着実に国造りを進めています。学会があったのはカウナスという町で、
現在の首都はヴィリニュスですが以前はこのカウナスが首都だったので、今でも
リトアニアで1、2を争う街です。川沿いには旧市街があり、鉄道駅周辺と川向うの
新市街が同居する落ち着いた街です。私たちの泊まったホテルは旧市街の入り口
付近にあり、旧市街に簡単に歩いて行くことができます。旧市街には古くからの教会や
聖堂、城跡が立ち並び、中世ヨーロッパの雰囲気を味わうことができます。
カウナスの旧市街には、中世の教会や聖堂が立ち並んで
います。写真はヴィタウタス大公教会です。
学会はソフトウェア(プログラム)を如何に効率的に信頼性よく開発するかを研究する
ソフトウェア工学関連の学会で、ホテルの会議室を借りきって、3日間で30件の発表が
ありました。東京工科大学からも4件の発表があり、これは一つの大学の発表としては
最多です。主にソフトウェア開発を効率的に行うためのモデルの紹介が多く、今後の
ソフトウェア開発に大いに参考になる内容でした。
学会はソフトウェアエンジニアリング関連の学会で、
3日間で30件ほどの発表がありました。
学会の最終日の午後には、バスでカウナスとヴィリニュスの中ほどにあるトゥラカイに
連れて行ってもらいました。ここは両側を湖に囲まれていて、街の中心のお城も
湖の中の島に築かれています。両側が湖なので湖面をわたる風が心地よく、
また岸からは湖に浮かぶお城を望むことができます。
今回の海外出張では、バルト3国のひとつリトアニアを初めて訪問し、カウナスの
町をゆっくり見学し、学会ではソフトウェア工学の最近の動向を知ることができ、
同じ分野の各国の研究者と親しく交流することができるなど、とても有意義な
出張になりました。
(T. K.)
2010年10月 5日 (火)