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「国際会議での論文発表。大学がはぐくむコンピュータの知識と国際性」

2012/03/24

コンピュータサイエンス専攻 修士課程2年 黒岩 謙さん
コンピュータサイエンス学部 4年     山口 純平さん
コンピュータサイエンス学部 4年     中村 康拓さん

[国際会議での発表]

「国際社会の一員になれる自信がつきました」と自信に満ちた表情で語るのは、コンピュータサイエンス(以下CS)専攻修士課程2年の黒岩謙さんです。

2012年2月に、Association for Computing Machinery (ACM)が主催する国際会議「International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication (ICUIMC 2012)」に論文が採録され、発表を行いました。

Kuroiwa

黒岩さんが発表した論文のタイトルは、「A Low Cost Privacy Protection Method for SNS by Using Bloom Filter」です。

インターネットの知識が乏しい人や子供がブログなどに書き込む際に、プライバシーに関わる情報を不用意に投稿してしまわないようフィルタリングをする技術があります。その際、スマートフォンのような性能の低い端末からでも効率よくフィルタリングできるようにする技術を開発し、発表しました。

「発表も質疑応答も今回は自信がありました」と黒岩さんは語っています。実は、黒岩さんは、学部生時代にも国際会議で発表しています。発表練習は十分でしたが、質疑応答の際に発表者の意図を深くくみ取ることができず、そのときの発表には不満が残ったそうです。今回はそんな不満を払拭してなおあまりある出来映えで、もちろん、研究内容も格段に洗練されています。「発表者も会場の技術者も、皆が自分の研究を理解してくれたのが嬉しかったです」とのことです。

[先輩の発表に続いて]

「発表時にはとても緊張しました」と語るのはCS学部4年の山口純平さんです。

黒岩さんと同じ国際会議ICUIMC 2012で「Proposal of Privacy Protection System for Web Forms Using Bloom Filter」という論文の発表を行いました。

山口さんの発表は、スマートフォンの位置情報から、本人に繋がる地名を効率よくフィルタするシステムの提案とその評価についてのものです。プライバシーが不用意に流出しないようにする技術で、先輩にあたる黒岩さんの研究テーマとも連動しています。

山口さんは発表前日の夜までホテルの部屋で発表練習をしており、一緒に発表練習をした黒岩さんの説明の仕方を参考にしたそうです。「先輩はすごいと思いました。発表順が先輩の後だったのですが、同じようにはうまく説明できませんでした。やはり、東京工科大学大学院での2年間の差は大きいと感じました」というコメントをもらいました。

Yamaguchi

中村さんもICUIMC 2012で発表を行いました。論文のタイトルは「Proposal of Document Protection System by Poisoning」で、情報が漏洩した場合にも、本当の情報がどれなのか特定されない技術を研究しています。

中村さんも、山口さんと一緒にホテルの部屋で直前まで何度も発表練習を繰り返しました。ホテルのテレビにノートパソコンが接続できるようになっていたので、接続するケーブルを近くの店まで買いに行き、本番と同じイメージで練習できるよう工夫したそうです。

中村さんは4月からカナダに語学留学することにしており、国際会議参加中には出来るだけ周囲の参加者と会話するように心がけたそうです。「夕食の時、デンマークから来ていた教授の方や、ベトナム人や韓国人の学生と一緒のテーブルになりました。僕の語学力はまだまだ未熟ですが、いろいろな国の方と話ができてよかったです」と、未来に繋がるコメントでした。

Nakamura

<指導教員からのコメント>
コンピュータサイエンス学部 宇田隆哉 講師

今回の会議には修士2年生と学部4年生が参加したため、後輩が先輩の背中を見る形になったのがよかったと思います。発表に行っていない学部生も、発表した学生から話を聞いて、それぞれ何かを感じ取ったようでした。また、発表だけでなく、開催国の様子を目の当たりにできるのも国際会議の醍醐味のひとつだと思います。ICUIMC 2012はマレーシアのクアラルンプールで開催されました。クアラルンプールでは、道行く人の多くがスマートフォンを使用しており、市内を走るモノレールの改札もICチップ方式でした。最近では、革新的なIT技術が社会全体に普及するまでの時間が早いように感じます。国ごとの差も小さくなってきているのかもしれません。東京工科大学には留学生も多く在籍しているためか、国際会議という場に参加していながら、学生にとってはあまり違和感が無いようでした。

Conferencetitle

Railway

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