国際会議Supercomputing 2012にて発表(1)
コンピュータサイエンス学部システムアーキテクチャ研究室の石畑です.
当研究室の修士2年生の鈴木君が,米国ソルトレークシティで開催された学会Supercomputing 2012(以下SC12)で発表を行ってきました.SC12は,スーパーコンピュータ関連の最高レベルの学会で,日本の理化学研究所など世界中の著名研究所からの発表とコンピュータメーカの展示会が同時開催されます.top500と呼ばれる,世界のスーパーコンピュータの性能競争の結果が発表されることで有名です.昨年理化学研究所の「京」コンピュータが世界一になりましたが,今年は3位に落ちてしまいました.この学会の様子を2回に分けて報告してもらいます.
こんにちは。大学院生の鈴木です。
私が参加したスーパーコンピューティング2012(SC12)はスーパーコンピュータの国際学会で、11月10日~16日まで開かれていました。たくさん面白い経験をしたので、2回に分けて紹介したいと思います。
開催地はアメリカのユタ州にあるソルトレイクシティでした。気温は4℃くらいと東京よりも寒く、路上や山には雪が積もっていました。
初日の夜に、私は富士通のミーティングに参加しました。SC12では論文などの発表の他に展示会が併設され,企業や大学が展示ブースを出しています。ブース公開前夜は、多くの企業がこのようなミーティングを開いています。
富士通のミーティングは、18:00から始まり、まず講演が3件ありました。招待講演として、オーストラリア国立大学のAndy Hoggs博士が高解像度海洋気候モデリングについて、理化学研究所の米澤明憲教授が理化学研究所計算科学研究機構の紹介と京コンピュータのアップデートについて発表されていました。そして富士通の方が、エクサスケールコンピューティングに向けて京に実装された技術と富士通の行ってきた活動について発表されました。最後にブースの簡単な紹介があり、別室でディナーを頂きました。富士通の方と話す機会もあり、大変貴重な1日となりました。
次の日からは、私は主に論文などの発表を聞き、空いた時間に展示ブースの会場をまわっていました。展示ブースでは、今年は300以上の企業、大学などが展示や発表を行っていました。IntelやCray、IBM、日本からは富士通やNEC、日立といった企業や、東京大学や九州大学などが参加していました。
展示会場の特徴の1つとして、各ブースでノベルティーグッズを配っていることが挙げられます。誰にでも配っているものもあれば、発表や説明を聞いた人のみに配るものもあります。私もTシャツやぬいぐるみ、ヘルスボールや栓抜きといった変った小物をたくさん貰いました。特に変わったグッズを配っていたのは日立でした。残念ながら(?)私は貰っていないのですが、下の写真のような人形を配っていたそうです。
今回はレセプションパーティーと展示ブースの話をしましたが、どちらも勉強になりかつ楽しむことができました。SC12ではこのような体験をたくさんしました。次回は、私の発表の話を中心に報告します。
2012年12月 4日 (火)