コンピュータサイエンス専攻の学生がIASTEDの国際会議で発表
2013年2月27日 (水)
2012年11月12日~14日に米国のラスベガスで開催されました国際会議にて,大学院コンピュータサイエンス専攻修士課程1年の前田君が発表を行いました.
The 24th IASTED International Conference on Parallel and Distributed Computing and Systems (PDCS 2012)という,24回目を迎える歴史ある会議です.PDCS 2012では,31件の口頭発表,1件のチュートリアル,1件の基調講演が行われました.また,16回目の開催を迎える,The 16th IASTED International Conference on Software Engineering and Applications (SEA 2012)も同時に同じ会場でされていました.
コンピュータサイエンス専攻 修士課程1年
前田 浩
学部4年次から取り込んでいた研究をまとめ,「Malware Detection System with Privacy Protection against Cloaking」というタイトルで学会発表を行わせていただきました.
アクセスする人ごとにWebサイトの内容を変えてみせるクローキングという手法があります.通常,クローキングは検索エンジンにおける評価が高くなるように,検索エンジンがWebページの内容を調査しに来たときに,人間に見せるものとは異なるコンテンツを表示するような場合に使われていたりします.この手法を悪用し,検索エンジンやサイバーポリスに見つからないように,悪意のあるコンテンツをWebサイトに隠すようなやり方も登場しています.例えば,クロスサイトリクエストフォージェリと組み合わせた攻撃などが考えられ,Web上で様々な被害を拡大させる要因になりかねません.さらに近年ではスマートフォンの普及に伴い,マルウェアの検出や悪質なコンテンツのブロックをクラウドのサーバにおける判断に任せているようなものが登場してきました.特にこのような場合のクローキングを防ぐ技術についての研究内容を発表しました.
会議の開催地はアメリカ・ネバダ州のラスベガスで,会場となったホテルは街の中心から離れたところにありました.周囲はゴルフ場や高速道路に囲まれていて,静かなところでした.一方で,夜になると多くの建物が毎日賑やかにライトアップされて,とても綺麗な街でした.
国際会議への参加は,私にとって全てが貴重な経験になりました.英語でのプレゼンテーションはもちろんですが,発表だけでなく,会議開催中の休憩時間やバンケットで様々な国の研究者と交流をすることができるので,そのような場でのコミュニケーションも貴重な経験として楽しむことができました.
皆さんも国際会議では様々な貴重な経験ができると思いますので,是非挑戦をしてみてください.
前田浩君が発表を行ったセッションでは,彼以外の発表者は全員「USA」の所属でした.英語を日常的に使用する人たちが集まっている中でも,東京工科大学の学生は立派に発表を行っています.
2013年2月27日 (水)