学生がマレーシアのコタキナバルで開催された国際会議で発表(2)
マレーシアのコタキナバルで開催された国際会議で,コンピュータサイエンス学部の学生が発表を行いました.会議名は以下の通りで,ACMという学会の国際会議です.
International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication 2013 (ICUIMC 2013)
ICUIMCは2007年から毎年開催されており,今回で7回目となります.ICUIMC 2013では,55件の口頭発表,56件のポスター発表,2件の招待講演が行われました.
コンピュータサイエンス学部4年
C0109106 及川 拓也
Proposal of Automatic Reporting System against Unauthorized Use of Smart Phoneというタイトルでポスター発表させていただきました.
私の研究は,スマートフォンの不正使用対策に関する研究です.従来の不正使用対策は,情報漏えいを防ぐための機能ばかりで,不正に使用した人に対して罰を与えるような機能は備わっていなかったため,不正使用者は何のリスクもなく端末を不正に使用できてしまっていました.そこで,私は,不正使用者かどうかを自動的に判別し,不正使用者であった場合は,本物と見分けがつかない偽の情報を表示することで情報漏えいを防ぎつつ,写真や位置を気づかれないように収集し,本来の持ち主に通知するシステムを提案しました.
なるべく簡単な言葉で説明できるように原稿を考え,言葉では伝えきれない部分を補うためにデモを準備して臨みましたが,なかなか思うように伝えられず,自分の英語力の低さを痛感しました.
今後は,この経験を生かし,世界で活躍できるエンジニアになれるように努力していきたいと思います.
壇上で発表を行うセッションとは異なり,ポスターセッションでは,聴講者が著者といつでも自由に討論できます.不正使用者に見立ててデモ用のスマートフォンを触っていると,いつの間にか顔写真が撮られたり音声が録音されていたりして,GPSによる位置情報とともに,デモ用の別のPCにそれらが転送されていることに皆驚いていました.
東京工科大学からの発表に劣らず,他のポスター発表も,発表者の気力がみなぎったものになっていました.本学からのポスター発表では,運搬の都合上,A4版の用紙を貼り合わせてポスターを作成しましたが,1枚で大判のポスターも多数あり,ポスターが折れないように筒に入れて持参したようです.
コンピュータサイエンス学部の学生は,国際的な舞台で活躍しています.
2013年3月15日 (金)