CSブログ プロジェクト実習テーマQ
第1話 プロジェクト実習テーマQがスタートしました
こんにちは。CS学部教員の松下宗一郎です。コンピュータサイエンス学部には、3年生を対象に1年間をかけて作品制作等を行うプロジェクト実習という科目がありますが、私はその中の1つとして、コンピュータインタラクション制作(コードネーム:テーマQ)を担当いたしております。この授業は、人とコンピュータとが向かい合う境界面を探求し、人の心を豊かにする情報処理技術のあり方を考えていく内容となっていますが、3年生の終わりに作品を学会発表することを目指しています。今年も4月より16人の学生を迎えてスタートしたテーマQですが、答えが1つではない上に、おそらく正解は存在しないと思われる問題に挑むところから出発しています。
今年の出題は、「リズム感とは何か?」という、かなり無謀なものとなっています。写真は、なぜかピアノ&チェロと共演する羽目になった松下の近影(場所は都内の某ホテルに設置されているミュージックルームです)ですが、「タイミングが合っている」だけでは全く音楽にはなりませんでした。そこで、演奏者の動きをとらえるセンサーとコンピュータを組み合わせ、どうすれば「音楽」になっていくのかを追求しようと考えました。
こちらの写真は、昨年度のテーマQにて制作した手首取付型コンピュータですが、ギターを演奏する際の微妙な手首の回転をとらえ、リズムと弾く強さの正確さをリアルタイムで演奏者に伝えることができます。
今年はどこまでいけるのか? また、どんな新しいアイディアが飛び出すのか? 来年3月のゴールまで、テーマQの実況をお送りしていきたいと思います。
それではまた!
Soichiro C. Matsushita (ディスガイアD2、レベル8500。まだ終わらない・・・)
2013年5月14日 (火)