コンピュータサイエンス学部の生野です。
皆さん,スーパーコンピュータをご存知ですか?そうです,スーパーコンピュータとは超絶に計算能力の早いコンピュータのことです。日本にも有名なスーパーコンピュータがありますね。理化学研究所が所有している「京コンピュータ」です。このスーパーコンピュータの世界ランキングを決める国際会議が毎年開催されており,この国際会議で私達の研究を発表するまでのお話をこれから数回に分けて掲載していきます。
私の研究室では,物理現象や工学的な現象をコンピュータの中で再現するというコンピュータシミュレーションを行っています。よりリアルなシミュレーションをするには計算時間が非常に掛かってしまうため,高速なコンピュータを使って,さらにはそれを大量に並べて並列処理を行い,高速な計算を実現しなければなりません。その研究の一部を是非世界に知らしめたい!という思いで,世界最大級のスーパーコンピュータの国際会議である”Supercomputing Conference 2013”に今年の5月頃に論文を投稿していました。しかも,今回は学部4年生の廣川くんを第1著者にしての投稿です。もちろん,この論文が採用されれば,本人に発表をしてもらうべく,アメリカ出張してもらいます。
論文を投稿したことを忘れかけてた9月9日,ある1通のメールが飛び込んできました。メールのタイトルは「 SC13 Regular, Electronic, and Educational Poster Notification」です。
おっ!これはっ!!SC13の合否判定では!!!
恐る恐る,開封。。。。。最初に飛び込んできたのは。。。「Congratulation!(おめでとう!)」でした。やったーーー!受かった!
世界最大,スパコンの祭典での発表。憧れの舞台!しかも,採択率はたったの40%という狭き門。それに選ばれたのは,本当にウキウキワクワク,ガッツポーズです。
==== 原文 =====
Congratulations! We are delighted to inform you that your poster submission to the SC13 conference:
post271s1 Speedup and Numerical Evaluation of Multiple-precision Krylov Subspace Method using GPU Cluster for Large-Sparse Linear System
has been accepted for presentation at the conference in November under the regular, electronic, and education poster category.
=============
ここから,4名の査読者からのコメントに従い,再計算,論文とポスターを修正し,提出を終え,いよいよ発表の舞台,アメリカ合衆国,デンバーへ向かうのでした。