学部4年生がACMの国際会議IMCOM(ICUIMC) 2014にて発表
カンボジアのシェムリアップで開催された国際会議で、コンピュータサイエンス学部の学生が発表を行いました。会議名は以下の通りでACMの国際会議です。
International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication (IMCOM or ICUIMC) 2014
IMCOM 2014では、59件の口頭発表の他、60件のポスター発表、2件の招待講演、2件の基調講演が行われ、大規模で盛大でした。
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宇田研究室4年の木幡周平です。
私は1月にACMのICUIMC 2014にて“Personal Identification by Flick Input with Acceleration Sensor”というタイトルで研究の発表を行いました。
前回の学会発表では、フリック入力にて入力を行う時に生じる特徴をもとに個人の識別を行うという研究を発表しました。しかし、この方法ではフリック入力を行う者の姿勢が変化してしまった場合に個人の入力の特徴も変化してしまうため、姿勢が異なる場合に識別の成功率が変化してしまうという問題点がありました。そこで、今回の発表ではスマートフォンに搭載されている加速度センサの値を取得し、加速度センサの値の変化から姿勢の補正を行うことで識別の成功率を向上させるというものを提案しました。
今回の私の発表はポスター発表であったため、同時に何人もの人の研究の内容が掲示されていました。実際の発表では、前回のハワイの発表とは異なり同年代の日本人の方もいたためか、リラックスして発表に臨むことができました。私のポスターは用意が足りず、周りの人と比べて少しお粗末なものとなってしまいましたが、発表に関しては周りの人たちに負けない出来だったと思います。
国際会議はカンボジアのシェムリアップにて行われました。国際会議に行く前は、カンボジアは地雷で危ない、蚊を媒介したマラリアが危険といったネガティブな情報が多く、無事に発表を終えることができるかどうか心配でした。しかし、実際にシェムリアップに行ってみると、カンボジアの人々が木や藁の家の中で過ごしていたり、子供たちが沼地で遊んでいたりと、とても賑やかな場所で、当初気にしていたネガティブな情報はすぐに気にならなくなりました。
また、カンボジアといえば、アンコールワット。国旗にもなっているほど有名なので、カンボジアに行く前から是非とも足を運びたいと思っていました。そして、今回滞在したホテルはアンコールワットから徒歩20分程度の距離にあり、学会発表の空いた時間にはアンコールワット遺跡群に足を運ぶことができました。
アンコールワットに行って驚いたのは、何よりもその規模の大きさです。アンコールワットは2km四方の大きな池に囲まれています。そして、その中のほぼすべての建物には細かな彫刻が掘られており、莫大な時間を費やしてアンコールワットが作られたのがわかります。アンコールワットはヒンドゥー教の寺院であり、中の像にヒンドゥー教の人たちが祈りを捧げたりと今現在も使われています。そのため、カンボジアの人々の文化を直に感じることができました。また、現地の人といろいろな話をする機会もあり、かつて宗教戦争があったことや、ポル・ポト政権に関してなど、カンボジアの歴史についても学ぶことができました。
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コンピュータサイエンス学部の学生は、国際的な舞台で活躍しています。
2014年3月18日 (火)