ロボカップジャパンオープン2014でリーグ3位の好成績を挙げました!
コンピュータサイエンス学部教員の渡邊紀文です.5月に開催されたロボカップジャパンオープン2014に亀田・渡邊研究室修士1年の萩元裕紀君が参加し,シミュレーション2Dリーグにて3位という好成績を挙げてくれましたので,参加報告をしてもらいます.
**************************************************************************
亀田・渡邊研究室修士課程1年萩元裕紀です.
私は2014年5月2日から6日に福岡県飯塚市の九州工業大学で開催されたロボカップジャパンオープン2014に参加しました.
ロボカップは人工知能とロボット工学の研究者が集まり,2050年までにロボットが人間のサッカーチームに勝つということを目標とし,それぞれの研究開発した成果を競い合う大会として発足しました.サッカーを発端に開催された大会ですが,現在はレスキュー,ホームの3つのリーグに分かれ,ロボットが自律的に状況を判断し,行動を決定することを共通点として開催しています.その中で私が所属しているHillStone_Unitedは,2次元座標上で選手同士が協調及び競合行動をとり,更に集団での戦略を競い合うサッカー2Dシミュレーションリーグに参加しています.
チームは研究室の亀田先生,渡邊先生,また合同でチームを開発している玉川大学工学研究科修士2年鈴木利明さん,大森隆司教授で結成しています.我々のチームはサッカーの戦略を重視し,特にワンツー・パスなどの攻撃的な戦略を重視して開発してきました.今回の大会では,2013年の大会で課題となった守備の弱さを克服するため防御方法をマンマークに変更し,更に状況に合わせてフォーメーションを設定することでより攻撃や守備等のパターンに対応出来るように改良を行いました.
リーグは全国の大学から9チームが参加し,予選はリーグ戦で我々のチームは3位という結果でした.順位決定戦は1,2位,3,4位といった前後のチームで2試合行い,1試合目は我々のチームの特徴であるスルーパスがなかなか成功せず負けてしまったのですが,2試合目はサイドからのパスが成功し,得失点差で勝つことが出来ました.このように試合ごとにランダムで与えられる選手のパラメータが影響をあたえることもこのリーグの特徴です.
今後は試合のログデータから良い試合結果につながる行動を抽出をすることで,得点につながる選手のフォーメーションおよび行動を分析し,更に上位に入る事が出来きるようにチームを強化したいと考えています.
2014年6月10日 (火)