研究室の研究紹介シリーズ 1 システム・アーキテクチャ研究室(教授 石畑宏明)
システム・アーキテクチャ研究室では、多数のCPUを利用する並列処理技術の研究を行っています。超高速の計算を行える計算機にスーパーコンピュータがありますが、これは、数百から数万台のコンピュータを通信ネットワークで接続したものです。大きなものでは体育館ほどの部屋一杯にコンピュータが詰まっています。これらの多数のコンピュータを同時に使うことで高速な大量計算を実現します。詳しくはホームページを見てください。
たくさんのコンピュータが協調して処理を行うためには、コンピュータ間同士の通信が効率よく行えることが重要で、当研究室の修士学生の菅生君は、多数のコンピュータ間の通信状況の可視化について研究していますので、それを紹介してもらいます。
こんにちは、石畑研究室の菅生伸也です。私が行っている研究は、理化学研究所の「京」コンピュータのような数万台ものコンピュータからなるスーパーコンピュータで計算を行った時に、それぞれのコンピュータ間でどのような通信が行われたかを可視化することです。国際会議での発表を行った先輩の研究を引き継ぎ、さらに発展させることを狙っています(ブログ1 およびブログ2参照)。
こんにちは、石畑研究室の菅生伸也です。私が行っている研究は、理化学研究所の「京」コンピュータのような数万台ものコンピュータからなるスーパーコンピュータで計算を行った時に、それぞれのコンピュータ間でどのような通信が行われたかを可視化することです。国際会議での発表を行った先輩の研究を引き継ぎ、さらに発展させることを狙っています(ブログ1 およびブログ2参照)。
表示すべきデータ量が多いので3次元的に表示をしていますが、奥の方に配置されたものが前のものに隠れて見えなくなることが問題になっています。透過的に表示するなどしてこれを解決しようとしています。また、大規模なシステムのコンピュータ間通信の可視化では、単純にその通信の状況を表示するだけでは、全体の様子を把握することは困難です。数百万の通信の様子を個別に見ても人間には理解できないので、うまくグループ化して表示することを検討しています。
東京工科大学では、最新の技術に触れた時の驚き、既存の技術ではできなかったことを解決できた時の喜び、新たなものを作り出す楽しさを知ることができます。並列処理やスーパーコンピュータに興味がある方は、ぜひ一度研究内容を見に来てください。
写真1 開発中の可視化システムと菅生君
2014年7月 1日 (火)