腕時計型コンピュータの学会発表をしてきました
こんにちは。CS学部教員の松下宗一郎です。先日、とある場所(多分、写真を見た瞬間に、分かる人には分かる場所かと・・・)にて大学院生のKTOさんと腕時計型コンピュータについて学会発表&実演デモを行ってまいりました。
学会会場は、このモニュメント(・・・)が立ちつくしている場所から徒歩で5分くらいの場所で、もう少し歩くと青函連絡船のスクリューがなぜか展示されている施設に行きあたります。
さて、今回の学会発表では、運動障がいにより自由に手を動かすことが難しい人が腕時計型のコンピュータを使うことで、キーボードのホームポジション(タイピングを行う際に、最初に指を置く場所)から手をほとんど動かすことなく複雑なキー入力操作を行えるようになるシステムの試作初号機(CCP-X19A)の論文発表&実演デモを行いました。
こちらは、このシステムの発案者であるKTOさんが来場者に説明を行っているところです。腕時計型のコンピュータは市販の腕時計バンドを改造して作ったものですが、約2時間の発表の間に20人以上の方に実際に体験して頂けました。腕のわずかな運動をセンサがとらえて分析し、「外側ひねり」、「内側ひねり」、「上方に持ち上げ」、「外側への払い」の4種類の運動を識別していますが、目で見ても分からないくらいの微妙な動きでも的確にシステムが応答していました。
KTOさんが松下研究室にやってきた3年前から、ずっとこのテーマに取り組んできましたが、いよいよ実際に腕時計型コンピュータシステムを使える時が近づいてきました。それではまた。
Soichiro C. Matsushita (最近忙しすぎてゲームをする暇がない。が、ゼスティリアはクリア寸前!)
2015年3月 8日 (日)