学部4年生がIMCOM 2016の国際会議で発表(2)
2016年2月25日 (木)
東京工科大学広報担当です。
コンピュータサイエンス学部4年生の野原拓実君が、ACMの国際会議International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication (IMCOM/ICUIMC) 2016で発表をしてきましたので紹介します。IMCOM 2016では、壇上で口頭発表を行うOral Presentation、ポスター形式での発表Poster Presentation、短い論文Short Paperの発表とセッションが分かれていましたが、野原拓実君の論文は壇上での口頭発表に選ばれました。東京工科大学からは、口頭発表に2件、ポスター発表に1件の採録があり、発表が行われました。会議の詳細は澤田幸太君の報告を参照してください。
それでは野原拓実君の報告を紹介します。
------
コンピュータサイエンス学部の野原拓実です。
研究成果を国際会議IMCOM 2016で発表してきました。
私が発表した論文のタイトルは「Personal Identification by Flick Input using Self-Organizing Maps with Acceleration Sensor and Gyroscope」という長いものです。スマートフォンを操作する際に、通常の操作から個人の特徴を抽出できないかという問題に研究室として取り組んでおり、研究室の先輩方や先生が行ってきた研究に「自己組織化マップ(Self-Organizing Map)」を適用すれば識別率が向上するのではないかと思い、研究を行いました。近年、IT分野で機械学習を適用した研究が流行っており、私もその流行に乗った一人です。
会議のプログラムが会場の前に掲示されていました。
私の発表は会議初日の午前中でした。
今回は10周年だそうです。立派な横断幕が掲げられていました。
この会議はもともと会議名の頭文字を取ってICUIMCと略されていましたが、覚えにくいし言いにくいので最近はIMCOMというそうです。
私の発表は会議初日の午前中でした。
Authenticationというセッションの3番目の発表でした。このセッションでの日本人の発表者は私だけですし、研究室から3名発表に行きましたが、この時点では同じ研究室の仲間はまだ誰も発表していませんので、非常に緊張しました。
会場には2つの部屋があり、口頭発表のセッションは基本的に並行して行われます。私が発表しないほうの部屋の様子を見に行きました。セッションによって、どちらかの部屋に聴講者が偏る場合もあるようです。
世界中から集まった技術者が熱心に私の説明を聞いてくれました。
無事に発表も終わり、質疑応答の時間も非常に充実したものでした。
私は今回、full paperと呼ばれる長い形式の論文を執筆しましたが、研究途中のものや簡単な研究などで短い形式のshort paperを発表するShort Sessionもありました。
発表会場のホテルの目の前に五行山と呼ばれる山がありましたので、登ってみました。
それほど高くはない山でしたが、良い眺めでした。景色は会場のホテルと反対方向のものです。
国際会議での発表は良い経験になりました。この経験は社会に出てからもきっと私を助けてくれると確信しています。
------
東京工科大学の学生は海外でも研究発表を行うなど活躍しています。
2016年2月25日 (木)