スモールアクションコントローラが完成しました
腕時計型の小さなコンピュータを使い、ほんのわずかな腕のひねりをセンサでとらえることで、障がい者にとって難しかった「2つのキーの同時押し」を行い、特に頻度の高い「やりなおし:アンドゥ」といったショートカットキーを最大4種類までパソコンに入力することができます。(重度の運動障がいを持つ方では、手指がキーボード1つ分くらいまでしか動かず、2つのキーを同時に押すことは、ほとんど不可能なのだそうです)
昨年には、まだまだアイディアの段階にあった研究ですが、同じような障がいをもつ方々のご協力を頂き、実際にパソコンに接続して気軽に利用できるシステムとなりました。そこで、この成果を学会にて発表し、実際にその使い勝手を体験して頂きました。

こちらは、このシステムの発案者であるKTOさんとともに、学会での発表終えて記念撮影を行った際の様子です。学会では、多くの方々にスモールアクションコントローラを試して頂きましたが、実際にKTOさんがチューニングした障がい者専用モードでは、2時間のデモ展示時間の間に計6人の方が入力に成功したのみでした。(健常者では、「動くこと」自体は可能なものの、実はぴたりと「止まっていること」ができないので、かなり練習を積んでもコントローラを使いこなせるのは5人中1人くらいになってしまいます)
最初にスモールアクションコントローラが構想されてから、ほぼ丸4年がかりのプロジェクトでしたが、今後はこの成果を足がかりに、使いたいと思う人が、本当に使えるシステムの実現を目指していきたいと思います。
Soichiro C. Matsushita (オーディンスフィア・リファイン版にてトロフィーコンプリート・・・?)
2016年3月10日 (木)