学部3年生がIEEE AINA 2016併設ワークショップの国際会議で発表(2)
東京工科大学広報担当です。
コンピュータサイエンス学部4年生の阿座上知香さんが、IEEEの国際会議The 30th IEEE International Conference on Advanced Information Networking and Applications (AINA-2016)併設ワークショップThe Fourth International Workshop on Collaborative Enterprise Systems (COLLABES-2016)で発表をしてきましたので紹介します。AINA 2016はスイスのクラン・モンタナで2016年3月23日~25日開催に開催されました。会議については市川実君の報告も是非参照してください。
それでは、発表を行った阿座上知香さんの報告を紹介します。
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コンピュータサイエンス学部のB4(発表時B3)の阿座上です。
私が発表した論文のタイトルは「Effective CAPTCHA with Amodal Completion and Aftereffects by Complementary Colors and Difference of Luminance」です。
Webサービスのアカウントを取得する際に入力する歪んだ文字を文字列CAPTCHAといいます。今回発表したのはそのCAPTCHAについての論文になります。
CAPTCHAは人間とコンピュータを区別し、コンピュータが自動的に大量のアカウントを取得するのを防ぐ仕組みなのですが、コンピュータの進歩により破られてしまうことがわかっています。それを数年前の先輩がアモーダル補完という錯視を利用したCAPTCHAで解決し、昨年度の先輩がそのCAPTCHAに残効を加えることで視認性を向上させました。私はさらに補色を付加することでより見やすくなるよう工夫しました。
海外に行くのがそもそも初めてでしたのでいろいろと大騒ぎで大変でしたが、無事に帰国できたのでみなさん是非国際会議に挑戦してみてください。
私が発表したのはワークショップだったので会議本体の会場に比べると小さな会場ですが、国際会議はおろか研究成果の発表自体が初めてだったので緊張しました。英語力が恐ろしく足らないことを痛感したのですが、一番痛かったのは、私の発表にとても興味を持ってくれた方がいたのですがその方に研究の話を上手く伝えられなかったことでした。コミュニケーションがとれないもどかしさを非常に感じましたので、英語を鍛えてまた国際会議に臨もうと思います。
道中ですが、クランモンタナに行く前にジュネーブで一泊しました。そこで食べたサラダのドレッシングが紫色でちょっと食べるのを憚れたのですが、味はまあ普通でした。
スイスはいたるところに石像があったり、オブジェがあったり、教会の近くにはメリーゴーランドがあったりと街中が芸術的です。
ジュネーブを発つ直前に入った植物園にもおしゃれなメリーゴーランドがありましたが、
ジュネーブからは電車でシエール駅まで行き、そこからフニクラでクランモンタナまで向かいました。
モンタナ駅は1471mのところにあるので雪凄そうって思っていましたが普通に歩けました。道路以外は雪がすごかったです。
今回の国際会議の会場であるLe Regent Congress Centreの入口の時計がオメガでした。
写真だとちょっとアレなんですが、見た目以上には美味しかったので大丈夫です。牛乳がびっくりするくらい美味しいです。
夜ご飯は日本から持ってきたお味噌汁をひたすら消費してました。
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東京工科大学の学生は海外でも研究発表を行うなど活躍しています。
2016年7月 7日 (木)