学部生にもできる人工知能研究
人工知能の研究が世界中で進められています.
GoogleやMicrosoft, IBMなどIT業界の巨人はもちろん,
数多くのベンチャー企業が最先端の研究に取り組んでいます.
自動車の自動運転に向けてトヨタなどの自動車メーカーも参加してきています.
最先端の研究には大量の資金・人材が必要ですが,見返りも巨大なので,
みな先を争って研究を進めています.桁違いの資金が投入されています.
このような中で,学生にできることはあるのでしょうか.
あります.
人工知能を使った面白い応用の研究です.
今までプログラムで作ることが難しかった処理を人工知能にやらせるアプリケーションを開発するのです.
例えば,手ぶれの画像を復元したり,普通のカラー画像からその奥行き情報を推定したり,白黒の画像に色をつけたり,
人間だとなんとなく出来そうだけれど,プログラムで実現するのは難しいようなアプリケーションです.
本当に学部生にできるのでしょうか.
実は,「フレームワーク」と呼ばれる基本ソフトウェアを使えば,
比較的簡単に人工知能の実験を行えるのです.
人工知能の理論は概要がわかっていれば大丈夫です.
既に,コンピュータサイエンス学部の幾つかの研究室では,人工知能の応用を研究しています.
最新技術を取り入れて,いかに面白いアプリケーションができるか,アイディアで勝負です.
次回以降,学生が行っている人工知能関連の研究を具体的に紹介していきます.
上手くいかなかったものも,学生でもここまで出来るのかと驚くようなものもあります.
ご期待ください.
人工知能技術は,大きな話題になっていますが,知っている人,やっている人,できる人がまだ極めて少ない状況です.
今後,人工知能の技術を持っている技術者は,世界中で引っ張りだこになるでしょう.
コンピュータサイエンス学部で人工知能開発に参加して,最先端技術を身に付けましょう.
2017年1月19日 (木)