2017年3月2~3日に神奈川工科大学で開催された、第170回DPS・第76回CSEC合同研究発表会で、東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科コンピュータサイエンス専攻の諏訪勇貴君が発表を行いました。CSECは情報処理学会のコンピュータセキュリティ研究会の略称で、今回の研究発表会では国内の大学や企業から35件の研究発表が行われました。
発表会場は神奈川工科大学でした。
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コンピュータサイエンス専攻の諏訪勇貴です。
コンピュータサイエンス専攻では大学院博士前期課程修了時までに学外発表を必ず行うことになっています。私も博士前期課程2年間の研究成果をまとめ、情報処理学会の研究会で発表を行いました。今回の研究会には11のセッションがあり、私が発表を行ったセッションは、「暗号とセキュリティ応用」でした。
私の研究は「形態素解析と機械学習を用いたオープンデータカタログサイトの集約手法」というものです。Webからオープンデータを集め、それを形態素解析と機械学習で正しく分類できるか試してみました。これがうまく分類できれば、世界中のWebサイトからオープンデータを自動的に抽出して集められるようになり、利便性が高まります。私は、従来からよく利用されているナイーブベイズと、最近注目を集めているCNN (Convolutional Neural Network)という2つの手法で自動分類を行いました。
研究会にはマナーがあり、セッション開始前に座長をされる方に挨拶をするところから始まります。私のセッションの座長は富士通研究所の方でした。大学院の公式の名刺をお渡しして挨拶しました。
発表後の質疑応答では、座長と、明治大学の教授、三菱電機の方から質問がありました。情報セキュリティを専門とされる方々ですので、評価の細かい点について問われ、非常に緊張しました。聴講された多くの技術者の方々に、私の研究に興味を持ってもらうことができました。
もちろん、他の方々の発表も聴講しました。大学院では内部の学生の発表しか聴講していませんでしたので、教授や企業の方々の技術発表は私には新鮮でした。他大学の学生の発表も大変参考になりました。
研究発表会には懇親会もあります。名刺交換を行い、質疑応答の時間内には議論しきれなかった話の続きを行います。研究の方向性や改善点など、何人もの技術者の方から重要なご指摘を賜りました。私は4月から就職しますが、就職した後も役に立つ指摘でした。
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東京工科大学大学院の学生は研究会の発表でも活躍しています。