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Vol.1 大規模展示会「CEATEC」に出展!

東京工科大学コンピュータサイエンス学部教授の田胡です。研究室の学生の体験を紹介させていただきたいと思います。

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2017年10月、幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN」に、研究室でブースを出展し、学生3人が力をあわせて開発した『AIプログラムでオタクアイテムを動かすプラットフォーム』の提案とデモを行いました。
「CEATEC JAPAN」はアジア最大級のスケールを誇るITCやエレクトロニクスの国際展示会で、2017年は4日間で15万人以上の来場者を記録した大規模なものです。企業の出展が多くを占める会場で、東京工科大学ブースでは、IoTやAI関連をはじめとする様々な分野の業界関係者・技術者との交流が活発に行われ、今後の産学連携の足掛かりを得るなどプロジェクトの進展につながっています。
参加した学生たちにとっては、ビジネスの最先端に触れながら、将来のITC分野での活躍にプラスとなる貴重な経験を積む機会となりました。

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今回、CEATECで公開したのは、クラウド上のAIプログラムにより、トイサイズの小型ロボットなど身近なデバイスの制御を行うためのプラットフォームです。カメラやセンサーを搭載した戦車による自律的なバトルゲームや、"人格"を持たせたフィギュアや3Dキャラクターなどとの会話を可能にすることをめざしており、その開発のスタイルは、誰でも参加できるオープンプロジェクト形式での活動を念頭に置いています。
将来、このプラットフォームが実用化されれば、少し前の高性能ロボットと同等の機能を、数千円レベルのコストで実現することも夢ではありません。今回のデモ展示は、やがておもちゃの世界に起こるであろう革命的な進化を、他に先駆けて提案したものと言えます。
実際に開発を担当したのは、今回ご紹介する、杉崎君、樋口君、田部井君です。ミドルウェアやAIなど各自の得意領域の知識を持ち寄って開発にあたり、展示会でのデモや来場者への説明も学生主体で実施しました。
コンピュータサイエンス学部および田胡研究室では、実社会を幅広く視野に入れて実用につながるものづくりや新規ビジネスの創造、先端研究などに取り組む学生に、できる限りのバックアップを行っています。

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■今回の活動の客観的な感想を得るために、学部のインタビュアーが学生の声を聴きました。

Q.挑戦してみての感想は?

樋口:自分にとって初めての学外発表であり、外部の人たちが何に興味を示し、自分たちがどこに注力していけばいいのかを明らかにできたことが最大の収穫です。今後の取り組みの指標の全体像を決めていくうえでとても役立ちました。

田部井:多くのことを学べましたが、特に良かったのは、人に説明するスキルの重要性を実感できたこと。他のメンバーがそつなく説明をこなしている様子を見て、コミュニケーション力の向上が自分の大きな課題になりました。

Q.学部や研究室のサポートは?

樋口:研究室の田胡先生がクラウドに非常に詳しく、研究室自体が本学のクラウドシステムの構築を手掛けていることもあって、ソフトとハードの両面でサポート基盤が整っていたことがありがたいですね。研究室メンバーの専門も、サービス、インフラ、ハードなどさまざまなので、誰かに相談すれば必ず解決のヒントが得られるのが強みです。

田部井:チームでプロジェクトに取り組むのが初めての経験で、作業の進め方で迷っていたとき、先生から情報共有を徹底するように教えられ、壁を超えるきっかけになりました。絶対に一人ではできないプロジェクトなので、研究室の頼れる仲間の存在は大きいですね。

Q.これからの目標は?

樋口:今後は新たなメンバーを加え、より強力な体制で団体設立をめざしてプロジェクトを進化させたいと考えています。オープンプロジェクトですので、将来、卒業した後も関わっていきたいですね。

田部井:CEATECの戦車のデモでは、単純な制御しかできませんでしたが、今後は周囲の状況を読み取って正しい行動を選択できるようレベルアップさせ、実用化に少しでも近づけるのが目標です。

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田胡研究室には、最先端かつ実用的なものづくりがしたい、展示会や国際学会で発表したい、在学中に起業したい、などさまざまな夢や野心を抱く学生が集まっています。このような多様な価値観の中でトップをめざし、しかも社会やビジネスとの連携も進めていくことが本研究室の目標です。学生には、こちら側から課題を押し付けることはなく、それぞれの人生の目的に適った活動に全力で取り組んでもらうことを重視します。『AIでオタクアイテムを制御するプラットフォーム』にしても、学生にとって身近だからこそ真剣に取り組める良さがあります。しかも、世界に通用する日本らしい魅力を持ち、さらには人間とコンピュータの関係性を変革する可能性まで秘めていると考えています。こんな夢のあるプロジェクトに自分も関わりたいという方を、私たちは待っています

【プロフィール】

樋口裕次郎 YUJIRO HIGUCHI
◆所属/コンピュータサイエンス専攻修士課程1年
◆研究室/オープンソフトウェアシステム研究室
◆出身/県立前橋高校出身

杉崎勇斗 SUGISAKI YUTO
◆所属/コンピュータサイエンス専攻修士課程1年
◆研究室/オープンソフトウェアシステム研究室
◆出身/第一学院高等学校

田部井洸稀 KOUKI TABEI
◆所属/コンピュータサイエンス学部4年
◆研究室/オープンソフトウェアシステム研究室
◆出身/都立片倉高校

田胡和哉教授/オープンソフトウェアシステム研究室

2017年12月15日 (金)

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