渡辺研 プロ無線従事者国家試験に6名が合格(2月)
2018年2月24日 (土)
無線システム研究室の渡辺です。「IoT: Internet of Things(モノのインターネット)」機器の拡大、第5世代携帯電話に向けたインフラの展開、自動運転実現のための自動車レーダの普及等々、無線通信に係わる話題はとても賑わっています。当研究室では、環境に応じて無線機自らが考えて対処する適応無線技術の研究を推進しています。切れない柔軟なネットワークを構築して、人のノウハウをモノに実装し、モノどうしが自律的にやり取りするための技術開発に取り組んでいます。
電波を発する全てのモノは免許が必要です。携帯やWi-Fiなどの決められたモノはメーカが免許「技術基準適合証明(通称“技適”)」を取得し、モノに付与して出荷するので、エンドユーザが免許を意識することは有りません。また、新たな無線局を開設するためにはプロ無線従事者が総務省へ無線局開設を申請し落成検査まで受ける必要が有ります。そのため、携帯基地局の建設で大忙しの通信建設メーカでは、仕事を進めるうえでプロ無線従事者の資格が必要とされています。当研究室では、実験用無線局の開設や卒業研究を進めるための基盤技術の養成として、資格取得に向けた「無線工学」と「電波法令」の勉強会を実施しており、毎年多くの合格者を輩出しています。この中から、3年前期に合格した梶原君と、マレーシアからの留学生ハニフ君の合格体験記を紹介します。
電波法と学生らが寄付してくれたテキスト
梶原大輝君
私は3年生の6月に「第一級陸上特殊無線技士」を取得しました。なぜ取ろうとしたのかというと、渡辺研究室に同じ部活の先輩がいて資格の取得を進められ、その時履修していた渡辺教授の「ワイヤレス通信」という授業が資格の内容と被っていることもあり、資格を取得することに決めました。
勉強に関しては、研究室で週に1~2回行われていた勉強会に参加し、過去問題の解説を教授からしていただき、理解を深めました。解答はインターネット上にもありますが、勉強会では、どうしてこの結果になるのかを詳しく説明してくれ、分からなければその場で質問できるので、非常に良かったです。そのおかげで、試験にも一発合格することができました。
モハマドハニフ君
6月2017年に国家試験を受け取りました。その試験は第一級陸上特殊無線技士である。問題は二つのカテゴリーに分ける、それは法律と工学の問題である。私はその試験を合格するために、色んなことをやりました。まず、工学の問題には先生と復習するときに、先生の説明をしっかり聞きます。問題のやり方の説明が理解しなかったら、答えられなかったと思います。過去問は何回もやれば、答えられると思います。法律の問題は過去問をやって、問題の形を覚えるまでに繰り返しました。人間は同じことをやって続けると当然なことになるからその考えで過去問題を何回もやりました。
2018年2月24日 (土)