岩下研 感性工学会春季大会で修士学生が優秀発表賞受賞&4年生がポスター発表
感性・言語コンピューティング研究室の岩下です.2018年3月27~28日に,名古屋大学で第13回感性工学会春季大会が開催されました.毎年,この大会で研究室の何名かが研究の成果を発表するのが恒例になっています.
昨年の大会で,当時修士2年の茂手木君が発表した結果,優秀発表賞を受賞し,今回の大会で表彰されることになりました.発表タイトルは「Word2VecとAIMLを用いた雑談対話システム」です.AIMLという形式で書かれた対話データの中から,Word2Vecという方法を用いてユーザの発話に似たような発話データを探し出し,その応答文を返すという方法です.例えば,ユーザが「海水浴に出かけたいなぁ」といったときに,対話データの中にある似たような発話「海に行きたいですね」を探し出し,その応答文である「いいですね」を出力するといった具合です.
表彰式の様子です.既に就職しているので,有給休暇を取って学会に参加しました!
感性工学会の大会ではポスター発表が盛況で,今回も85件の発表がありました.その中のひとりとして,4年生の新井さんが発表しました.タイトルは「感情の色彩印象分析と配色デザインシステムの実装」です.「Plutchikの感情の輪」という,感情と色彩の関係を表した理論においては,基本的な感情に対する色彩しか提唱されていません.また,基本感情についても文化によって感じ方が異なります.新井さんはまず基本感情に対して感じる色をアンケート調査し,それらを組み合わせて複雑な応用感情に対して感じる色彩を調査しました.その結果を使って,Webページのデザインを直感的に行うシステムを開発しました.発表会場はコアタイムを過ぎても人だかりができるほどで,1時間半以上,休むことなく説明し続けていました.
来年もまた,学生と一緒に感性工学会に参加できるのを楽しみにしています!
2018年4月12日 (木)