コンピュータサイエンス学部の2年生が学会発表しました
情報処理学会コンピュータセキュリティシンポジウム2019(CSS2019)が2019年10月21日(月)~24日(木)にハウステンボスで開催されました。
東京工科大学コンピュータサイエンス学部2年の吉田亮雅君が、「スマートフォンの保持位置による本人確認可能なSNSアプリケーション」というタイトルで論文を発表しました。
吉田君は学部1年のときに、授業の取り組みとして、学内専用SNSのスマートフォン用アプリを開発しました。
その際、SNSのアカウント乗っ取りによる被害が多いことを知り、情報セキュリティのバイオメトリクス技術と機械学習の技術を使って、これを解決できないかと考えたのが始まりました。
学部2年生が学会で発表を行うのはなかなかないと思います。
会場受付の様子です。とても賑わっています。
参加者は、なんと過去最高の805人だそうです。
情報セキュリティはとても注目が集まっていて、情報処理学会の研究会の中で、コンピュータセキュリティ研究会(CSEC)が会員数でも1位になりました。
発表会場のひとつ、A会場です。
椅子の数が多すぎて、こんなところで発表することになったら足がすくみます。
東京工科大学からは、宇田隆哉講師がこの会場で発表していました。
吉田亮雅君の発表は、C会場でした。
発表の様子です。C会場もかなり多くの人が聴講しています。
初めての発表でしたが、順調に進みました。
論文を執筆した時点ではうまくいかなかった点も、発表時までに大幅に改善し、補足して発表しました。
SNSの投稿時に、スマートフォンの持ち方で個人を識別し、なりすましている確率を受信者が見られるというものです。
質疑応答も盛り上がりました。
発表時間15分に対して、質疑応答時間が5分ありますので、うまくいかなかった原因や改善点に関して、質問やアドバイスがたくさんもらえました。
CSS 2019では基調講演も行われました。
ひとり目は、アップル、マクドナルド、ベネッセで20年間社長・会長、ソニーで社外取締役などを歴任した原田泳幸氏、ふたり目は、我が国の情報セキュリティ会の重鎮である村山優子先生が講演者でした。
授賞式の様子です。
東京工科大学は残念ながら受賞できませんでしたが、大学や企業からすばらしい研究成果が数多く発表される中、受賞された研究にはとても注目が集まっていました。
CSS 2019は、ハウステンボス内の会場で開催されました。
4日間の開催で、4日目は正午過ぎにシンポジウムが終了しますので、帰りのバスまでの時間にハウステンボスを少し見学しようと思ったのですが、土砂降りになりました。
この写真は、シンポジウムの会場になっていた建物の最上階から撮影したものです。
シンポジウム開催中の他の日は、このような感じに良い天気でした。
会場内でずっと発表を聞いていましたが。
シンポジウムは午前9時半からセッションが開始されるのですが、ハウステンボスの開園が午前9時のため、開園前のゲートは長蛇の列になっていました。おそらくほとんどの人がCSS 2019の参加者です。
ハウステンボスにあった「変なカフェ」です。
ロボットがコーヒーを淹れてくれるのですが、本当に数年後にはこうなっていそうな近未来感がありました。
2019年11月 4日 (月)