経営情報学会2020年全国研究発表大会に発表・運営参加
2020年11月26日 (木)
経営情報学会2020年全国研究発表大会が,11月7~8日に開催されました.今回の大会は,東京工科大学での開催を計画し,学部長の竹田先生が大会委員長,森本先生が実行委員長として大会運営を主導されました.他にも細野先生,山口先生,瀬之口先生が委員として運営に協力されました.9月半ばまで大学キャンパスで開催する方向で準備を進めていましたが,新型コロナウィルス感染状況は収まる気配がなくオンライン開催に切り替えられました.
大会では,山口先生が「改善活動継続事例の特徴抽出のための問いかけリストの提案~化粧品製造E社の改善活動件名の事例研究」を事業開発のセッションで口頭発表されました.また,森本研から学部4年吉野真礼君が「グループワークのリーダー立候補に影響を与える要因に関する研究」,細野研から修士1年アシイ・ジャマール君が「AI・IoTを活用したサービスの生産方法の提案」,学部4年安高翔大君が「お薬手帳の電子化促進に向けたデータ信用確保の提案」,河上直暉君が「異種混合API連携プロキシの提案」,立石凌君が「ブロックチェーンを活用した分散型アイデンティティプロトコルの開発」をポスター発表しました.今回のポスター発表は,プレビューセッションと,ポスター発表セッションの2つありました.プレビューでは発表者が順番に2分間ずつ研究概要をプレゼンする形式です.短時間で上手く伝えられるよう事前に録画ファイルを作成し,発表順が回ってきたときにそれを再生するなどの工夫もしてみました.ポスター発表は,Skype Meet Nowを使いました.聴講者がプレビューを聞いて興味を持ったポスターのSkype Meet Nowに参加し,発表者と議論しました.今回参加した工科大の学生は,初めての学会発表であったので,どんな質問が来るのか大変緊張しました.事前に想定問答を用意していたので少し余裕を持って臨むことができました.ただ,ポスター毎の聴講者数をオンラインで一覧できなかったので,聴講者のポスター間移動と集まり具合にばらつきが出たようです.
基調講演では,株式会社オトングラスの島影圭佑さんから「個人的で普遍的な事業づくり、それによって生まれる、しなやかでタフな経済圏」のタイトルでお話頂きました.お父様の失読症をきっかけに文字を代わりに読み上げるメガネ〈OTON GLASS〉を発明された経緯や,弱視者とエンジニアが協働して発明を実践し生まれた知を流通させるプロジェクト〈FabBiotope〉についてお話を伺うことができました.各人が持っている思いを誰か他の人に伝えていくことの意味を考えさせられる講演でした.懇親会では,Zoomのブレイクアウトを使って,少人数のグループに分かれて食事を摂りながら歓談しました.学会の会長・副会長の先生方や他大学の学生と自己紹介してからお話しするのに大変緊張しましたが,新たな交流でとても刺激になりました.
懇親会で全体ポーズ
ジャマール君,河上君,立石君は,学会理事の岩手県立大の後藤裕介先生と東京工科大の先生達とチームを組んで,オンライン運営を取り仕切りました.4つのZoom会議IDを併用し,先生とペアになってZoomを共同ホストしました.ネットワークの状態が不安定な時など不測の事態が起きた時にはDiscordでボイスチャットして善後策を講じ急場を凌ぎました.運営チームは緊張感を持って2日間過ごしましたが,オンラインのみでの大会発表や懇親会を無事に行えたことで「新しい日常」での研究発表のあり方を体得できました.
コンピュータサイエンス学部の大会委員の先生
大会での発表・聴講・運営を通じて,コンピュータサイエンス学部での研究開発が企業の経営にどのように活かされていくのかを知り,専門家の見方や先進企業の取り組みを学ぶ良い機会となりました.
2020年11月26日 (木)