情報処理学会コンピュータセキュリティ研究会で優秀研究賞を受賞しました
2021年12月18日 (土)
コンピュータサイエンス学部2020年度卒業の飯野和真です。
2021年3月に開催されました、情報処理学会第92回コンピュータセキュリティ研究会で発表を行い、優秀研究賞を受賞しました。
学部生が学会の研究会発表を行うこと自体珍しいそうですが、コンピュータサイエンス学部では学部生も頻繁に発表を行っており、私も発表しました。
一般的な大学では学部4年次より研究室配属となるのですが、本学のコンピュータサイエンス学部では学部3年次後期から研究室配属されますので、研究成果に磨きをかけることができました。
研究会は、第186回マルチメディア通信と分散処理・第92回コンピュータセキュリティ合同研究発表会という形で開催され、73件の発表がありました。
研究中は困難の連続でした。
当初は、クロス・サイト・スクリプティング(XSS)攻撃を機械学習で検出することを試みたのですが、実際の攻撃に使用されたデータセットが見つかりませんでした。
それでは、他の研究者はデータセットをどうしたのだろうと思い、文献を調べたのですが、どうも彼らのデータセットが不適切であることに気づきました。
このままではXSS攻撃検出の評価が行えませんので焦りました。
そこで発想を変え、なぜ他の研究者のデータセットが不適切であるのか、不適切なデータセットを評価に使うと精度はどうなるのか、どのように評価したら不適切であることがわかるのかを論文にまとめました。
コロナ禍でしたので、発表はZoomによるオンラインで行われましたが、質問者にもお褒めの言葉をいただき、嬉しかったことをよく覚えています。
学生時代に学んだ技術を、今後の仕事にも役立てていきたいと思います。
2021年12月18日 (土)