情報処理学会 第201回DPS研究発表会(2024年9月)で論文発表をしました
コンピュータサイエンス学部クラウド分散システム研究室所属学部4年の山野倖平です.
私は2024年9月19日から9月20日まで京都府宮津市で開催された.情報処理学会 第201回 マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(DPS201)で論文発表を行いました.この発表は京都府宮津市にある「みやづ歴史の館」の一室で行いました.
発表会1日目
発表会は6セッションに分かれていて,セッションごとにテーマが分かれていました.
1日目は「AIと社会」「通信ネットワーク・コンテンツ」「社会基盤」のテーマについての発表でした.
教授や社会人の方の発表が多かった印象で,世界の動向調査を発表して下さった方が多かったです.AIに法的な人格を与えるべきかや,SNSでの投稿を監視することに関する議論など,自分の研究テーマと異なる分野の世界での動向や動きなどを15分という短い時間の発表で,そのテーマの概要を理解し,教授の意見を交えて知ることが出来るため非常に楽しい時間でした.
発表会2日目
2日目のセッションテーマは「プライバシー・セキュリティ・データ保護」「情報システム」「法・制度」でした.
私は2日目の発表で「情報システム」のセクションの1番目に発表させていただきました.発表は15分,質疑応答5分でした.
写真は現地で発表をするときの様子です.教授や社会人の方の前で自分の提案を発表するという時に,自分の研究への自信が揺らいで,とても緊張してしまいましたが,なんとか15分きっかりに収められました.質疑応答の頃には緊張はほぐれ,事前に追加実験なども行っていたため,しっかりと回答できました.
発表が終わった後は,達成感でいっぱいになりました.
論文発表のタイトルは「VM内での作業時間を用いた重みづけによるVM使用状況の予測にもとづく物理マシンの停止による消費電力の削減」です.この研究の目的は,物理サーバが使用されていない時間に発生する電力消費の削減です.本稿ではユーザのVM使用時間を分析し,Risk値という独自の値を用いてユーザがPMを使用する時間を予測することで,物理サーバが使用されていない時間の電力消費を削減する手法を提案しています.図は提案のコアとなるRisk値の計算式と,どのように求めるかを紹介した図となっています.
発表後はコメントを1件,質問を2件いただきました.その中で,岡山大学の乃村先生より,乃村先生の執筆された,大学のような時期の周期性がある環境だと,前年の同じ日付と比較すると,類似性があるという論文を紹介していただけました.
懇親会
1日目の終わりに,懇親会に参加してきました.
懇親会では,教授と社会人だけという環境で,学部生は自分ひとりだけでしたが,それでも教授や社会人の方の話は面白く,googleのような検索エンジンがなかった頃のインターネットの話を聞いたりしながら,おいしい酒と食事を摘まむ.とても楽しい時間でした.写真は懇親会で出てきた料理です.魚介系のコースで,刺身やしゃぶしゃぶ,わさび漬け,烏賊丼などが出てきました!
観光
1日目の発表会の前に,少しだけ観光をしました.
日本三景の1つである,天橋立近くがDPSの会場だったので,発表前に天橋立だけ見に行きました!想像しているより長く,元は自然に出来上がった地形だというのに感動しました!写真は天橋立ビューランドから見た天橋立の景色です.
発表を終えて
学会の発表まで行くには結構しんどいこともありました.
期末テスト前のプレッシャーが数カ月単位でメンタルが摩耗していくような感覚がありました.それでも,せっかく研究に全部リソースを割ける恵まれた環境にいるのだから,実績を1つでも作ってやろう!というモチベーションで走り切りました.
参加したことで教授からのコメントを頂き,自分の研究をブラッシュアップすることが出来たり,ほかの方の研究を聞けたり,出張でいろんな所に行けたり,なにより,ほかの大学の教授とお話をする貴重な機会を得られたりと,かけた労力に見合う価値はあると思います!
外部発表に僅かでも興味があれば是非,挑戦してみて下さい!
2024年9月24日 (火)