第32回マルチメディア通信と分散処理ワークショップで論文発表を行いました
コンピュータサイエンス学部クラウド・分散システム研究室に所属している学部4年の越後谷澪です.2024年10月30日から11月1日まで広島県廿日市で開催された第32回 マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(広島県廿日市,安芸グランドホテル)で論文発表を行いました.
研究発表について
このワークョップは,一般セッション,ポスターセッション,デモセッションに分かれていて,私は1日目の一般セッション「ネットワーク」の2番目の発表でした.発表時間が15分で質疑応答が9分でした.ワークショップ会場では,とても緊張していて発表の直前まで練習していましたが,いざ自分の発表が始まると緊張もほぐれ,質疑応答にも落ち着いて答えることができました.
発表後の質問では「消費電力は計測しているのか?」がありましたが,消費電力の評価実験を行っていなかったため,今後の計画として取り組む予定にしました.また,この発表が終わった後,大きな達成感を感じました.
論文のタイトルは,「クライアントに共通のシーケンス番号に基づくマルチキャストグループを用いた重複パケットの削減」です.この研究の目的は,マルチキャストの再送信によって生じる重複パケットの削減を目的としています.論文の提案では,マルチキャスト転送のとき,パケットロスがクライアント間で共通しているとき,これらのクライアント間でマルチキャストグループを作成することによって,重複している受信マルチキャストパケットの削減をしています.
アウトドアセッション
2日目午後にアウトドアセッションがありました.このセッションでは,会場の対岸の宮島やその周辺を散策しました.私は,日本三景の一つである宮島の厳島神社に行ってきました.とてもきれいでした.
食事
ワークショップの食事は,朝食にバイキング,昼食はお弁当,夜食は御膳料理でした.特に夜食は新鮮なお魚や有名な牡蠣が出てきて,とても美味しかったです.
発表を終えて
ワークショップの発表は,必ず8ページ程度の論文を作成しなければなりません.この論文の作成に,かなりの時間を費やしました.私は,学生時代に何か一つ挑戦をしたいというモチベーションがあって,学会発表に挑戦しようと参加を決意しました.その決意をもとに論文作成から発表までを走り切りました.
このワークショップの参加できたことで他大学の先生方や学生の方々からの多くのコメントを頂き,自分の研究内容をブラッシュアップするきっかけになりました.更に,自身以外の研究を聞けたり,出張で広島に行くことができ,他大学の学生との交流をする貴重な機会を得られたりと,かけた苦労に見合う価値はあると思っています.学会で論文発表をするかどうかを悩んでる人は,ぜひ挑戦してみて下さい.
今後の課題と展望
現在の研究の課題は,「重複マルチキャストパケットの削減で消費電力に影響があるか?」という部分で,まだ結果が出せていません.消費電力を測定して,実際に消費電力が重複マルチキャストパケットに影響があるかどうかが分かったら,バッテリー駆動のIoT機器のバッテリーの寿命が延長出来るのではないかと考えています.そのため,今後は,消費電力を測定する実験する予定です.
2024年11月10日 (日)