2024年5月14日 (火)
投稿者: CSスタッフ
国際会議The 18th International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication (IMCOM 2024)がマレーシアのクアラルンプールで2024年1月3~5日に開催され、東京工科大学大学院の学生も発表を行いました。
IMCOMは、主にアジアの大学や研究機関が参加する会議で、主催は韓国のSungkyunkwan University(成均館大学校)とUniversiti Kuala Lumpur(クアラルンプール大学)です。
日本からは、九州大学、お茶の水女子大学などが発表を行っていました。もちろん、東京工科大学も発表しました。
会場は、Grand Millennium Kuala Lumpur Hotelでした。クアラルンプールの繁華街Bukit Bintangの中心に建つ大きなホテルです。
会場となっているホテルには「IMCOM 2024」の大きな看板もありました。
IMCOMは、2020年まで現地開催を続けてきましたが、コロナ禍の関係でそれ以降オンライン開催になっていました。
今回、ようやく現地とオンラインのハイブリッド開催まで戻りました。
General ChairのSukhan Lee先生(成均館大学校)は、オンラインでのご挨拶となりました。
同じく、General ChairのRoslan Ismail先生(クアラルンプール大学)は現地からご挨拶されました。
今回はハイブリッド形式ですので、基調講演のTom Henderson先生(ユタ大学)はオンラインでご講演されました。航空システムに関するお話でした。
東京工科大学大学院からは、コンピュータサイエンス専攻修士課程1年の今枝拓未君が「Invisible Cloak to AI Recognition from All Horizontal Directions by Adversarial Patch」というタイトルで発表を行いました。
今枝君の発表は、着用すると人工知能から透明になれるマントについての発表です。Adversarial Patchの技術を利用しています。
従来の研究では、正面からの撮影に対してしか効果がなかったのですが、TPSマッピングとアフィン変換を用いて、水平方向360度どの角度から撮影されても耐性を持つように改良しました。
ハイブリッド開催であるため、自席からの発表となり、一般的な壇上での発表とは異なる感じになっています。
質疑応答の際も、各人が席を移動できないので不思議な感じでした。
コロナ禍で中止になっていたIMCOMのバンケットも復活しました。
会場周辺のBukit Bintang駅です。これはモノレールの駅です。
Bukit BintangにはISETANもあります。
クアラルンプールは夜景も綺麗でした。
2023年12月25日 (月)
投稿者: CSスタッフ
こんにちは.本学コンピュータサイエンス学部4年の五十嵐 蓮です.私は,2023年12月21日から22日までの2日間で,宮城県大崎市にて開催された情報処理学会第197回マルチメディア通信と分散処理研究会(DPS197)で論文発表を行いました.この発表は,宮城県大崎市にある「幸雲閣」の別館で行いました.
発表会1日目
発表の感想
私は,”共通の受信パケットを損失したノード数にもとづくマルチキャストとユニキャストの切り替えによる重複して受信されるパケット数の削減”というタイトルで発表を行いました.この研究の目的は,複数台のIoTデバイスのファームウェアをアップデートする際に発生するパケットの再送信を効率化させることです.本稿では,ファームウェアをパケットに分割して送信する場合にマルチキャストで送ると無駄なデータがIoTデバイスに届いてしまいます.一方,ユニキャストで送ると転送時間が増えてしまうということで,このトレードオフを課題としています.提案では,マルチキャストとユニキャストを切り換えることで重複パケット数と転送時間の増加を抑制して,再送信を行うというアプローチで課題の解決をしました.
発表は,15分行い,その後5分間の質疑応答がありました.発表の後は2つ質問を頂きましたが,はじめての研究会の参加で緊張していたこともあって,適切な返答が出来ませんでした.しかし,質問の内容は前提を確認したり,研究を助長するものだったりと前向きなものばかりだったため,落ち着いて返答するべきだったと反省しています.
自分の発表が終了した後は,他の方の興味深い研究を拝聴しました.中でも神奈川工科大学の小林 悠生さんの研究である”送受信量時系列データの類似性に注目した無線通信の複数経路推定手法の提案”は,分野が近いながらも新しいアプローチだったので興味深かったです.
発表会2日目
発表会2日目は,機械学習とインターフェースに関する研究発表が行われました.自分には全く知見の無い分野だったため新鮮でした.
中でも,仙台高専の渡部 柚さんの研究である”ロコモーションインターフェースを用いた座位姿勢での歩行操作によるVR酔い軽減効果の検証”では,見やすいパワーポイントと親しみやすい研究内容で,自分からも質問をさせていただきました.
他学生との交流
1日目の発表が終わった後はバイキング形式の夕食・朝食を食べて,醍醐味の一つである温泉に入りました.夕食ではカニの食べ放題があり,同じ宿泊部屋に泊まる他大学の学生とともに食事を楽しみました.他の学生とお互いの研究や研究室の活動について話を交わし,交流会として多くの刺激を受けることが出来ました.特に研究に対するモチベーションに違いがあって,もっと自分も頑張ろうと思いました.また泊まったところには,最上階に露天風呂があって,極寒の外気と熱々の湯のギャップを楽しむことができました.
情報処理学会DPS研究会に参加して感じたこと
私がDPS研究会に行って痛感したことは研究に対する意識の差でした.私は,最後まで自分の研究に自信が持てない部分があって緊張をしていました.しかし,発表者の方の多くは自信をもって発表を行い,様々な知見を持った教授陣の方たちからのアドバイスを積極的に取り入れていました.その前向きな姿勢を見て,”自分ももっと研究に注力するべきだった”と後悔がありました.
しかし,一方で,DPS研究会で発表したことで達成感も感じました.DPS研究会は自分が行ってきた研究を一度まとまった形にして,外部(自分の大学以外)の方々の貴重な意見を頂くことでき,一つ区切りをつけることができる有意義な機会になったと感じました.
今回のDPS研究会で感じた後悔と達成感を糧に,今後も精力的に頑張っていきたいと思います.
2023年11月 7日 (火)
投稿者: CSスタッフ
コンピュータサイエンス学部クラウド分散・分散システム研究室の4年の平尾真斗です.2024年4月から東京工科大学大学院コンピュータサイエンス専攻に入学予定です.
私は,2023年10月25日から10月27日まで富山県高岡市で開催された情報処理学会 第31回 マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(DPSWS2023)で論文の口頭発表を行いました.このワークショップには一般発表,ポスター発表,デモ発表の3種類があって,投稿した8ページの論文が査読され,このうちの一般発表として採択されました.このワークショップの主な参加者は,博士課程と修士課程,学部の学生,大学教員,研究機関研究者でした.会場は,富山県富岡市の雨晴駅近くにある「磯はなび」という施設でした.
論文発表のタイトルは,「監視システムの設定ファイル内でのアラート設定箇所の集約と機能ごとの分割による可読性の向上」です.この研究の目的は,企業がシステムの監視に用いる監視ソフトウェアの設定ファイルの可読性を向上させることです.監視ソフトウェアの設定ファイルは,一般に監視対象やアラートを出すための条件を記述します.運用しているときに,監視を行う対象の増強やアラートを出す条件の見直しに伴なって,設定ファイルの追加修正をします.その際,設定ファイルの可読性が低いことで,誤った設定の追加や修正箇所を探すための時間がかかるという課題があります.ワークショップの論文発表では,設定ファイル内で監視対象や監視条件の記述を分割して,アラート設定を一つにまとめることによって,可読性を向上させる設定ファイルのフォーマットを提案しました.この設定ファイルを用いることで,修正箇所を探す時間の短縮や誤った設定の追加を予防することに繋がります.
発表は15分行い9分間質疑応答でした.論文発表の順番が,ワークショップの一日目の一番目だったので,めちゃくちゃ緊張しました.論文発表自体は,時間通りにできました.その後に質問を6つほど受けました.正直,学会のワークショップでは,きつい質問や追及があるのではないかと思っていましたが,否定するのではなく,研究の改善点や次につながるアドバイスを教えていただくことができました.後で聞いたのですが,DPSワークショップは,「学生を伸ばす」ことを心がけているワークショップだったのです.緊張していて,1つ目と2つ目の質問はいい返答ができませんでしたがそれ以外はうまく回答できたと思います.
発表の後に自分の発表に対しての意見や監視システムを運用する上での課題を教えていただくことができました.また,質疑応答で,うまく答えることが出来なかった質問は,SLACKで返信したり夜の自由時間で話をする機会があったので,そのときに回答することができました.
自分の発表が終わった後は他大学の学生の発表を聞き,気になったことについて質問をしました.特に九州大学の林田 宗樹さんの発表スライドは,一般的なZoom会議の話から課題の話に持っていく運びが大変参考になりました.またスライドのデザインも主張したい点のフォントを大きく見せる工夫があって,見やすかったです.
ポスター・デモセッション
1日目と2日目の夜にポスターセッションとデモセッションがありました.1日目がポスターセッションで2日目がデモセッションでした.ポスターセッションでは間違い探しゲームの研究や通信プロトコルの研究分野に分かれてセッションが行われていました.
個人的に一番興味深いと感じたのは大阪府立大学の江本 裕紀さんが発表していたポスターです.害獣である鹿を監視するためのロープの設置手法を発表していました.ポスターの作り方と説明に対する回答の仕方がとても参考になりました.ちなみに 江本さんとは部屋が一緒でした.
2日目のデモセッションでは実際に動いているソフトウェアを見ながら説明を聞きました.正直デモセッション自体初めて見たのですが動いているソフトウェアを生で見れるためポスターや一般セッションと比べてまた違う楽しみがありました.
発表を終えて
学会の発表まで行くには正直めちゃくちゃしんどい時もありました.これを乗り越えられたのは発表をしたいという強い意志があったからです.また今回の学会で新たな意見をいただけたので今後も活かしていきたいと考えています.
今後の課題と展望
今後の課題として可読性の指標を増やすことが挙げられます.今回の論文では行数や一行あたりの文字数で提案の設定ファイルの形式を評価しましたが,質問の一つに「その2つの指標で可読性が上がったとはいえないのではないか」という意見をいただきました.可読性を評価できる指標はそれ以外にも変数の多さやインデントの数などがあります.新たにこれらの指標を取り入れて評価を行なって,可読性に関してより深掘りして評価する予定です.
2023年3月30日 (木)
投稿者: CSスタッフ
クラウド・分散システム研究室の小山智之です.大学院コンピュータサイエンス専攻の修士2年です.2023年4月からはAWS Japanでサポートエンジニアとして働く予定です.
3月20日から3月22日までポルトガルで開催された国際会議 6th edition of Conference on Cloud and Internet of Things 2023 (CIoT’23) で口頭発表を行いました.CIoT’23はクラウドコンピューティングやIoTの分野を対象とした査読付きの国際会議です.参加者には博士課程(PhD)の学生や大学の教員,研究機関の研究者がいました.会場はポルトガルの私立大学であるLusófona Universityです.
口頭発表
発表のタイトルは,”Log message with JSON item count for root cause analysis in microservices” です.この発表では,マイクロサービスアーキテクチャで構成されたWebサービスで発生した障害の原因特定にかかる時間の削減を目的としています.マイクロサービスアーキテクチャは,Netflixをはじめとする先端企業のWebサービスで利用されているシステムの設計手法です.システム管理者はシステムで障害が発生すると,障害の原因特定と回復を行う必要があります.この原因特定には大量のデータを解析する必要があり時間がかかります.今回の発表では,通信内容とソフトウェアバグにより発生するシステム障害を対象に,障害の原因特定にかかる時間を短くするため,システム内の通信内容の違いを表現できる指標を提案しました.この指標をログメッセージに組み込むと,システム管理者は短い時間でシステムの障害の原因特定ができます.
当日の発表ではあまり緊張せずに落ち着いて話せました.これまで研究室のミーティングや外部発表を通して人前で説明する経験を重ねたおかげだと思います.質疑応答では質問の内容を聞き取れず不明確な回答をしていました.プレゼンテーション後に質問者と議論を行い質問へ適切な回答をしたり,実際のシステム運用の課題を教えていただいたりしました.
他の発表者は,博士課程(PhD)の学生が多く発表に慣れていました.他の発表から話すスピードやプレゼンテーションのやり方,スライドの構成を学べました.特にスライドの中にProblem formulation(問題の定式化)やCase study(ケーススタディ)がある発表は,発表内容が理解しやすく参考になりました.
初めての対面開催と海外渡航
これまでオンラインでの国際会議で発表する経験はありました.一方で現地開催(オフライン)での国際会議で発表する経験は初めてでした.現地開催ではオンラインでの開催に比べて参加者同士が交流する機会が多く刺激的でした.例えば,コーヒーブレイクでは他の参加者と研究テーマや出身国,所属組織について話ができました.これまで英語で雑談をする経験がなく,最初のうちは躊躇していました.慣れてくるにつれ自分から話かけて他の参加者と交流できるようになりました.英語を話すスキルは不足しているため,話したい内容が端的に表現できない苦労はありました.苦労を惜しまずコミュニケーションを取ろうと思う気持ちがあれば楽しめます.
実際にドイツの修士の学生とは,研究の評価実験で現実的なデータセットを用意する難しさについて意見が一致しました.評価実験では現実に近い環境やデータセットで,自らの提案した方式と既存研究の方式を比較することが望ましいです.なぜならそれらが現実に近いほど,自らの提案した方式が実社会で役立つこと(有用性)がアピールしやすいためです.一方でこうしたデータセットは大学で用意が難しいです.例えば,Amazonに代表されるショッピングサイトを想定する場合,利用者がどんな画面を遷移してどんな商品を購入したかが重要な情報になります.ショッピングサイトの運営事業者はこうした情報を含むデータセットを容易に入手できます.一方で大学ではショッピングサイトを運営していないため,データセットの用意が難しいです.ドイツの修士の学生もネットワークセキュリティの研究に取り組みながら現実的な攻撃のデータセットを用意する難しさを感じたそうです.たとえ母国語は互いに違えど,同じ研究の悩みをもつことが改めて分かりました.ちなみにこの学生は日本のワンピースが好きで漫画を収集しているそうです.こうした英語で専門的な分野の議論は刺激的で貴重な体験でした.左の図はコーヒーブレイクの様子です.日中は暖かく過ごしやすいですが夜は肌寒く寒暖差があります.右の図は参加者でのディナー(Gala Dinner)の様子です.海辺のレストランで交流しました.
これまでの人生で外国を訪れる経験がなく現地に到着するまでのあらゆる出来事が新鮮でした.その中でも飛行機の乗り継ぎは特に新鮮でした.今回の出張では,フライトの都合で成田国際空港(日本)から仁川国際空港(韓国)へ向かい一泊しました.その後,仁川国際空港からフランクフルト・アム・マイン国際空港(ドイツ)を経由してリスボン空港(ポルトガル)へ向かいました.それぞれの空港ではチェックインや入出国の審査,手荷物検査を受ける必要があります.また,搭乗前には空港のチェックインカウンタや搭乗ゲートの場所を調べる必要があります.こうした飛行機へ乗るために必要な一連の手順が国内線のフライトとは異なり新鮮でした.日本からポルトガルへ行く際には不慣れな一連の手順も,ポルトガルから日本へ帰る際には慣れて自分だけでも出来るようになりました.左の図はフランクフルト・アム・マイン国際空港です.チェックインカウンタが700以上あり広さに圧倒されました.右の図は飛行機の位置です.長い距離を移動するフライトであることを再確認しました.
ポルトガルの文化
空いた時間にリスボンの市内を観光しました.左の図はリスボンの街中の様子です.街全体が傾斜しておりレンガ造りの建物が並んでいます.ヨーロッパらしい景観です.右の図はベレンの塔(Belém Tower)の外観です.この建物は16世紀に建設されたそうです.
左の図は坂に停車中のトラムです.坂を移動するためにトラムがあります.落書きがされているのが少し残念です.右の図は高台から見たリスボンの夜景です.英語で論文を書いた苦労が報われたように感じた瞬間でした.
ポルトガル料理は美味しかったです.左の図は焼いた魚とポテトです.日本の焼き魚にイメージは近いです.右の図は焼いたチキンとズッキーニ,炊いたアワ(?)です.食事は基本の量が多くいつも満腹でした.日本人には親しみやすい食文化でした.
国際会議を終えて
博士課程の学生のモチベーションの高さに刺激を受けました.彼らは自分の研究テーマの説明や議論が積極的に行っていました.自分の研究テーマを他者に伝えてどうアピールするかを常に意識している様子が印象的でした.国際競争力にはこうした姿勢が重要ではないかと感じました.私もいずれは彼らのように英語で積極的に議論し,研究テーマを難なく英語で発表できるようになりたいです.国際会議への参加を通じて専門性を活かして国際的に活動する価値を認識しました.
英語でプレゼンテーションを行い,議論したりフィードバックをもらったりする経験の重要性を改めて感じました.これは自分が不足している点を認識できるだけでなく,新たな研究テーマのアイデアのヒントをもらえるためです.ただし,誰もが国際会議で発表できるわけではありません.発表するためには英語で論文を書いて査読を通す必要があります.英語で論文を執筆する過程は苦労の連続です.英語での論文執筆は日本語での論文執筆に比べて書き上げるために時間と労力がかかります.実際に私もCIoT’23に投稿する前に不再録(査読が通らない)を経験しました.その苦労を乗り越えなおかつ査読を通した人だけが,国際会議で自分のテーマを発表できます.たとえ,国際会議で発表までの過程で苦労が多くとも,その苦労を乗り越えるだけの価値があると思います.大学や大学院には国際会議で発表するために必要な能力を習得するための環境や機会が用意されています.在学生にはこの環境や機会を活かした対外的な成果の発表を勧めたいです.在学生の活躍を卒業生の1人として応援しています.
2023年1月26日 (木)
投稿者: CSスタッフ
はじめまして,データ工学研究室の伊藤柊太です.現在,大学院のコンピュータサイエンス専攻の修士2年生です.2022年11月にカナダのナイアガラで開催されたABCSS2022@WI-IAT2022に参加し,幸運にもStudent Travel Awardを受賞できました.発表タイトルは「Visualization and Extraction of Important Structural Changes via Dynamic Hypergraph Embedding」(和訳:動的ハイパーグラフ埋め込みによる重要な構造変化の可視化と抽出)です.
グラフ理論と呼ばれる分野では,「モノ」と「モノ」の関係を表すグラフと呼ばれるデータ構造が研究されています.この分野で一般に扱われるグラフは,モノとモノの1対1の関係を表します.例えば,SNSにおけるユーザーのフォロー関係は1対1の関係を表します.このような関係を表すソーシャルネットワークは,グラフを用いてモデル化できます.
しかし,現実にはモノとモノの関係は1対1とは限りません.例えば,SNSのコミュニティ機能は任意の数のユーザーが1つのコミュニティに所属することができます[i].このような関係を表すにはどうすればよいでしょうか?実は,通常のグラフを一般化し,任意の数のモノの関係を表す「ハイパーグラフ」によってモデル化することができます.通常のグラフより表現力が高いハイパーグラフは,近年注目されています.図は,ハイパーグラフによってソーシャルネットワークをモデル化した例です.
ところで,実世界で観測される多くの関係は変化します.例えば,新たにコミュニティが作成されたり,あるいはコミュニティから脱退するユーザーが現れたりするかもしれません.このような変化は,動的ハイパーグラフによってモデル化することができます.
本ワークショップの発表では,動的ハイパーグラフの構造変化を可視化する手法について提案しました.ハイパーグラフの情報を行列形式で表す接続行列から関係の強さを数値化し,ハイパーグラフを円上に可視化します.動的ハイパーグラフの各時刻を同心円上の異なる半径に可視化することで,構造変化を捉えやすい可視化を実現しました.図は提案手法による可視化結果です.マーカーはユーザーを表し,マーカーの色はユーザーの所属するコミュニティから同様の趣味嗜好を持っていると推察されるユーザーのクラスターを表しています.半径が小さい円から大きい円にかけて,ハイパーグラフの構造が変化していく様を可視化しています.この図から,ピンク色のマーカーが徐々にクラスターを形成していることがわかります.
このワークショップは国際会議の一部であり,様々な国の参加者がいるため,発表は英語で行いました.私は英語が苦手なので,日本語で発表することより何倍も難しく感じました.さらに,私は海外渡航の経験がなかったので,買い物1つすることの難しさや食文化の違いなども感じました.英語によるコミュニケーションがうまくできないこともありましたが,その分うまくできたときはとても嬉しかったです.また,現地では似た分野の研究をしている学生や先生方と意見を交換することができました.このように,日本では得難い貴重な経験を通してたくさんのことを学ぶことができました.この記事を読んだ皆さんも,是非海外でなにか活動してみてください!きっと,日本での活動とは違うことを学べると思います!
[i] https://help.twitter.com/ja/using-twitter/communities など
2020年11月26日 (木)
投稿者: CSスタッフ
経営情報学会2020年全国研究発表大会が,11月7~8日に開催されました.今回の大会は,東京工科大学での開催を計画し,学部長の竹田先生が大会委員長,森本先生が実行委員長として大会運営を主導されました.他にも細野先生,山口先生,瀬之口先生が委員として運営に協力されました.9月半ばまで大学キャンパスで開催する方向で準備を進めていましたが,新型コロナウィルス感染状況は収まる気配がなくオンライン開催に切り替えられました.
大会では,山口先生が「改善活動継続事例の特徴抽出のための問いかけリストの提案~化粧品製造E社の改善活動件名の事例研究」を事業開発のセッションで口頭発表されました.また,森本研から学部4年吉野真礼君が「グループワークのリーダー立候補に影響を与える要因に関する研究」,細野研から修士1年アシイ・ジャマール君が「AI・IoTを活用したサービスの生産方法の提案」,学部4年安高翔大君が「お薬手帳の電子化促進に向けたデータ信用確保の提案」,河上直暉君が「異種混合API連携プロキシの提案」,立石凌君が「ブロックチェーンを活用した分散型アイデンティティプロトコルの開発」をポスター発表しました.今回のポスター発表は,プレビューセッションと,ポスター発表セッションの2つありました.プレビューでは発表者が順番に2分間ずつ研究概要をプレゼンする形式です.短時間で上手く伝えられるよう事前に録画ファイルを作成し,発表順が回ってきたときにそれを再生するなどの工夫もしてみました.ポスター発表は,Skype Meet Nowを使いました.聴講者がプレビューを聞いて興味を持ったポスターのSkype Meet Nowに参加し,発表者と議論しました.今回参加した工科大の学生は,初めての学会発表であったので,どんな質問が来るのか大変緊張しました.事前に想定問答を用意していたので少し余裕を持って臨むことができました.ただ,ポスター毎の聴講者数をオンラインで一覧できなかったので,聴講者のポスター間移動と集まり具合にばらつきが出たようです.
基調講演では,株式会社オトングラスの島影圭佑さんから「個人的で普遍的な事業づくり、それによって生まれる、しなやかでタフな経済圏」のタイトルでお話頂きました.お父様の失読症をきっかけに文字を代わりに読み上げるメガネ〈OTON GLASS〉を発明された経緯や,弱視者とエンジニアが協働して発明を実践し生まれた知を流通させるプロジェクト〈FabBiotope〉についてお話を伺うことができました.各人が持っている思いを誰か他の人に伝えていくことの意味を考えさせられる講演でした.懇親会では,Zoomのブレイクアウトを使って,少人数のグループに分かれて食事を摂りながら歓談しました.学会の会長・副会長の先生方や他大学の学生と自己紹介してからお話しするのに大変緊張しましたが,新たな交流でとても刺激になりました.
懇親会で全体ポーズ
ジャマール君,河上君,立石君は,学会理事の岩手県立大の後藤裕介先生と東京工科大の先生達とチームを組んで,オンライン運営を取り仕切りました.4つのZoom会議IDを併用し,先生とペアになってZoomを共同ホストしました.ネットワークの状態が不安定な時など不測の事態が起きた時にはDiscordでボイスチャットして善後策を講じ急場を凌ぎました.運営チームは緊張感を持って2日間過ごしましたが,オンラインのみでの大会発表や懇親会を無事に行えたことで「新しい日常」での研究発表のあり方を体得できました.
コンピュータサイエンス学部の大会委員の先生
大会での発表・聴講・運営を通じて,コンピュータサイエンス学部での研究開発が企業の経営にどのように活かされていくのかを知り,専門家の見方や先進企業の取り組みを学ぶ良い機会となりました.
2019年4月 5日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
石畑研究室の学部4年生が,情報処理学会の全国大会で人工知能関連の研究発表を行ってきました.
「情報処理学会第81回全国大会」が3月14日~16日に福岡大学 七隈キャンパスで開催されました。私は「CycleGANを用いた食べかけ料理画像の復元」の研究発表を行いました。
私の研究は、食べかけ部分のある食べ物の画像から食べる前の画像の画像生成を行うことです.素敵な食べ物を見たらインスタなどに投稿するのですが,時々食べてしまってから「しまった,投稿忘れた」ということが起きます.このようなことを救済できたらとても便利だと思いこのテーマを選びました.
研究では,CycleGANという生成モデルを用いて様々な食べ物で,一口食べた後の画像から食べる前の画像を復元するように人工知能を学習させました.発表では,いくつかの食べ物についての復元結果を発表しました。
下の図はショートケーキの食べかけ画像(左側)を入力して,食べる前の画像(右側)を出力させたものです.イチゴの部分はうまく復元されていますが,ショートケーキの先端部分の食べかけは怪しげな状況になっています.
学会発表は初めてで緊張しましたが、自分の研究成果を沢山の方々に聴いていただける良い経験となりました。研究の指導や発表に同行して下さった石畑先生や電通大の矢崎先生には感謝しております。
2018年2月24日 (土)
投稿者: CSスタッフグループ3
無線システム研究室の渡辺です。私が専門委員を務める電子情報通信学会のASN(センサーネットワーク)研究会では、年に一度、合宿形式にて研究会を行い、大学や企業の方々との交流と積極的な意見交換を行う場を設けています。2018年は1月に大分県湯布院にある三菱電機の保養所にて開催致しました。研究会合宿は人気があり、参加者は50名ほどとなり、当方の研究室からは学部4年生ら5名が参加しました。全員2回目の学会発表で、今回は口頭発表2名とポスター発表3名となりました。初めてのポスター発表では、1時間以上に渡って、次々と議論することとなり、多くの有益な情報が得られ、研究会が終わったら、より詳細に打ち合わせようと大いに盛り上がりました。また、ワークショップでは、学生どうしによる情報交換が賑わって夜遅くまで続き、他大学の学生らの研究の様子を知るなど、大変貴重な経験を得ることが出来ました。
栗崎晴輝君の発表
本池さんの発表
吉村拓也君の発表
菅谷幸太君の発表
モハマドハニフ君の発表
ポスター会場の様子
発表者5名
栗崎晴輝君の感想
私は「バースト的な干渉信号に対する適応キャリアセンス方式による効果の実証」について発表しました。2回目の学会研究会なので、発表前のドキドキ感というものは前回よりは軽くなりましたが、前回同様に発表順番が1番目ということもあり不安でした。しかし、話し始めれば20分の発表時間はあっという間に終わってしまい、落ちついて発表することができました。また、他大学との交流では、今注目されている研究や今後の傾向などを話し合いました。更に、ASN研の委員の方々や、他の発表者の方々ともお話しができて、大学の中に居るだけでは絶対に経験することができないことを体験させて頂きました。今後も新しい物ごとに目を向けて、常に最新のものを把握していきたいと思います。
本池さんの感想
私は、「家庭におけるランダムな干渉信号に対する適応キャリアセンス方式による効果の実証」と題し、学会発表を行いました。前回は夏に北海道で発表を行いましたが、その時よりも緊張せず、スムーズにできたかと思います。また、発表前日までは発表練習不足や、データの追加等の多くの修正等でとても忙しく大変でしたが、他大学や企業も発表する為、話し方等色々と勉強になることも多く、知見を広めることができたこと、発表するという自信持つことで、思ったよりも楽しく過ごせた為、学会発表に参加してよかったと思いました。
吉村拓也君の感想
私は「レイトレース法による直線/曲線廊下での障害物による2.4/5.2GHzの電波伝搬特性の実証」について発表してきました。初めてのポスター発表ということもあって、ポスター用のプレゼンの準備や作成に時間がかかりましたが、興味を持って頂いた方々からの反応や新たな着眼点を知って多くのことを学ぶことができ、充実した発表でした。また、その後のワークショップでは他大学の院生の方などと話す機会があり、発表内外でとても充実した研究会でした、帰ってきた今でも感じています。
菅谷幸太君の感想
私は「24GHz帯ドップラレーダによる呼吸状態識別手法の実証」について発表してきました。自分のがんばったことは人に伝えたい性格なので一年間の研究成果を多くの人に聞いてもらういいチャンスだと思い投稿しました。前回は口頭発表で今回はパネル発表でした。一年間で両方経験できたのはとてもいい体験だったと思います。他大学の学生とも交流することができ発表では伝えきれなかった話し等を討論してきました。大学生活の中で自分を一番成長させることができたのは学会発表です。これから研究を始める後輩の皆さんもぜひ学会発表にチャレンジしてみてください。
モハマドハニフ君の感想
私は「N対1通信における制御パケットを考慮した隠れ端末対策方式への効果の実証」に関する研究を発表しました。学会ポスター発表は初めて行ったのに、いろんな良いことを体験しました。一時間もポスターの前に立てて、来た人にやった研究のことを説明するのはすごく楽しかったです。そして様々な質問を聞かさせてもらったため、多くの角度からの検討が求められます。私にとって一番良い経験は他の大学生と話し合えることです。特に、自分の研究の知識を交換することです。学会に参加できた上で、いろんなことを体験できたのが良かったです。
2017年4月28日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
去る3月14日から3月17日までの4日間にパシフィコ横浜で開催された、第64回応用物理学会春季学術講演会において、三田地研究室の4年生、青柳武嗣君、山崎赳君、富樫祐太郎君、大学院1年の張存宇君の4人が学会発表を行いました。各人の発表後の感想を述べてもらいます。
張君以外は、学会発表は初めてでしたが、本番では堂々たる発表で大変満足の行く講演だったかと思います。また、ポスター発表の富樫君は1時間にわたる来場者との質疑応答で相当自信をつけたようでした。
以下4名の学生の感想をお送りします.
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コンピュータサイエンス学部三田地研究室4年の『青柳 武嗣』です。
発表した論文のタイトルは『テルライト系ガラスを用いた超高速一括波長変換素子の研究~厚さ0.28mmでの二次非線形光学定数の評価~』というタイトルです。
研究の背景と目的は、近年、ネットワークの大容量化への要求が増える中、消費エネルギーの増大も問題となっています。これは現在のインターネットのルータでは、情報量に比例して消費電力が増大するという問題があります。光信号を電気に変換して処理する工程を光信号のまま処理することが出来れば消費電力を格段に低減することができ信号処理が高速化されます。それには、高い二次非線形光学特性をもつ材料を用いた波長変換デバイスが必要になります。そこで私たちは加工性がよく、低コストであり広い波長帯域で高い透明性を有するテルライト系ガラスに注目し安価で高効率な波長変換デバイスを実現することを目的にこの研究をしています。
私は学会発表が今回初めてで緊張していました。ですが、発表の数日前に練習を何度か行っていた為、時間内に発表を終わらせることができてよかったです。学内での卒論発表とは違い自分の発表を聞いてくれる人たちは専門の人が多く質問内容も中々鋭い質問がきたので答えるのがすごく大変でした。そんな中、自分はどんな質問が来るのか少し楽しみにしているところがありました。私にとってこの応用物理学会での発表は、自分に自信をつけるきっかけになったと思います。
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続いて、コンピュータサイエンス学部三田地研究室4年の『山﨑 赳』です。
論文のタイトルは「テルライト系ガラスを用いた超高速一括波長変換素子の研究―2点及び4点でポーリングを行なった際の二次非線形光学定数の測定―」というものです。
私は元々人前で発表するのが好きではなく、今回初めての学会発表だったのでとても緊張していましたが、学会の前に何度か発表練習を行なっていたので、規定時間内に発表を終わらせることが出来ました。また質疑応答では、学内での発表と違い、企業の方や各分野を専門にやっていらっしゃる方が多いので、鋭い質問が多く、うまく答えられないこともありましたが、とてもいい経験ができたと感じています。
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続いて、コンピュータサイエンス専攻三田地研究室修士1年の『張 存宇』です。論文のタイトルは「テルライト系ガラスを用いた超高速一括波長変換素子の研究 ―2次非線形光学定数の経時変化―」というものです。
二回目の学会発表なのであまり緊張しませんでした。発表練習を行ったから、時間通りに発表を終わらせることができてよかったです。質疑応答では、学会発表に向けて三田地教授に様々な視点からの鋭い質問を投げかけられていたので、ほとんどの質問に応えることが出来ました。一部今までにない鋭い質問が飛んできてしまった時に、三田地教授に助け船を求めてしまった場面があり、研究不足を痛感しました。
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最後にコンピュータサイエンス学部三田地研究室4年の『富樫祐太郎』です。
私は2017年3月15日にパシフィコ横浜で行われた応用物理学会にてポスター発表を行いました。「新規光学接着剤の信頼性評価 -シリコンフォトニクスへの適用-」というタイトルで、横浜ゴム様と共同開発させて頂きました新規光学接着剤の評価試験の結果を発表いたしました。内容としては、従来の光学接着剤と比較して非常に高い強度を示したためシリコンフォトニクス用の高耐湿性光学接着剤の可能性を見出したという内容です。
私は、今回が初めての学会発表でした。発表を行う前までは、「ちゃんと発表できるのか」、「質問に答えられなかったらどうしよう」などとマイナスな気持ちが多かったと記憶しております。しかし、発表後にはそのようなマイナスな感情はほとんどなく、学会発表を行ってよかったと感じました。その理由としては、まったく研究の内容がわからない詳しくない方、反対に接着剤を使用する方や研究を行っている詳しい方などの様々な立場の人の質問や意見を伺うことが出来たからだと思います。そして、その質問や意見によって自分や学内の発表のみで気づくことが出来なかった新たな課題や考え方が見つけることが出来たからだと考えています。実際に発表を行う前と後ではかなり心境の変化があったと思っております。そのため卒業研究であっても学会発表を行うことが出来る成果があるのであれば、進んで学会発表を行っていくべきだと思います。事実、私自身も学会発表を行った後では「この研究を続けたい」という意欲がとても増大しました。
最後になりますが、今回応用物理学会に投稿させていただくにあたり、三田地教授に深く感謝致します。また、共同研究させていただきました横浜ゴム株式会社の影山裕一様、木村和資様に深く感謝致します。
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2017年4月16日 (日)
投稿者: CSスタッフグループ3
CS学部 無線システム研究室の渡辺です。2017年1月、電子情報通信学会で私が専門委員を務めるASN (Ambient Intelligence and Sensor Networks:知的環境とセンサネットワーク)研究会で、研究室の4年生3名が発表を行ってきましたので報告します。3名共に「卒論」を正式に提出後、夕方に羽田空港から大分空港へ向かい、会場の別府市には夜遅くに到着となりました。翌日から、最近流行りの合宿形式の研究会に参加し、いろんな大学の先生や学生らと交流する機会を得ました。また、別府市の観光物産(地酒など)の紹介も受けました。3名共に、学会発表を通じて貴重な経験が得られました。
松島知史君
私は2.4GHz帯無線LANによる電波強度のハイトパターン特性を考慮したドローンの飛行計画について発表を行いました。この発表での質疑応答を通じて、電波や通信技術に加えて、自律飛行などの新たな分野へも挑戦していこうと思いました。今回の発表を通じて、幅広い分野から研究を進めていこうと思います。貴重な経験を得ることが出来ました。
吉岡俊文君
私は2.4GHz帯ZigBee無線機を用いたマルチホップ通信について発表を行いました。卒論の提出後すぐの発表で不安でしたが、卒論執筆の過程で自分の研究への理解を深められたこともあり、無事発表を終えることができました。質問にはマルチホップの転送におけるスループット以外の評価基準も交えて、しっかり答えられたと思います。卒研Ⅱ審査会を控え、多くの人の前で研究発表ができたことは非常に良い経験になりました。これを活かし、審査会ではより良い発表ができるように尽力します。
小町谷遼君
私は大学構内における2.4GHz帯無線LANの広帯域な電波伝搬特性について発表を行いました。学会の研究会に参加したことによって、知的環境やセンサネットワークについて研究している研究者に、自分が行ってきた研究について説明することができました。説明することによって、更に自分が行っている研究について理解を深めることができました。また、質疑応答によって、今現在行っている研究について、今後やらなければいけない課題の貴重な意見を頂くことができました。
松島知史君の発表
吉岡俊文君の発表
小町谷遼君の発表
研究会合宿の夕食シーン
2017年4月11日 (火)
投稿者: CSスタッフグループ3
CS学部 無線システム研究室の渡辺です。2016年9月、電子情報通信学会ソサイエティ大会で、研究室の学部4年生3名と3年生1名(学部修士一貫5年修了コース1期生)が発表してきましたので報告します。発表分野はセンサネットワーク・高信頼制御通信・医療情報通信で、4名共に貴重な経験を得ることが出来ました。また、会場の北海道大学の近くには、大通り公園などの観光地があり、発表後の食事も楽しむことが出来ました。
関豪哉君
私は24GHz帯の定在波レーダの近距離検知特性について発表しました。ソサイエティ大会は規模が大きく沢山の方が訪れていたので、とても緊張しました。 定在波レーダが、従来のレーダ方式とは異なるということを、興味を持って聴いていただけたと思います。学内でしか発表したことのない私にとって良い経験が得られました。
関豪哉君の発表
駒野雄也君
私は電子レンジ干渉信号との無線通信方式の実証的効果について発表しました。発表直前まで多く練習した甲斐もあり、緊張することなく落ち着いて発表することが出来ました。電子レンジの周波数は専門に研究している方でも見たことが無いらしく、とても興味を持って発表を聞いてもらえました。質疑応答を通じて、狭帯域信号と広帯域信号の干渉についても、今後の実験で検証していきたいと考えました。また、学外に出ることによって、他の研究者がどのような研究をしているかを直に知ることができ、自分の研究の課題やこれからの研究を更に深めていける良い経験が出来ました。
駒野雄也君の発表
菊池康勲君
私は無線干渉信号との時分割通信方式による効果の実証について発表しました。大会の発表直前までは、とても緊張しました。しかし、学生だけではなく、企業の研究者や他大学の教授の前で発表する機会は無いと思うので、良い経験になったと思います。また、発表後の質疑応答では、新たなテーマへの展開についてアドバイスを頂くことも有りました。学会など、外部で発表することで新たな知識などを得ることが出来て良かったと考えています。
菊池康勲君の発表
原澤拓大君
私はドップラレーダによる回転翼速度の実証について発表しました。自分の研究内容を多くの人の前で発表できたことは、とても貴重な経験になりました。発表後の質疑応答では異なる視点からの質問を受け、とても勉強になりました。今後は、今回の発表を踏まえてより良い研究、発表ができるように頑張ります。
北大ポプラ並木の前で
札幌大通公園にて
2017年4月 5日 (水)
投稿者: CSスタッフグループ3
CS学部 無線システム研究室の渡辺です。2016年10月、電子情報通信学会SRW (Short Range Communication:短距離無線通信)研究会で、研究室の学部4年生7名が発表してきましたので報告します。会場は厚木市にある計測器メーカ:アンリツ(株)本社にて行われました。当日は一般講演11件のうち7件が当研究室からとなりました。卒業論文の仕上げに向けて、貴重な経験を得ることが出来ました。
小町谷遼君
私は大学構内構造物間における2.4GHz帯の電波伝搬特性について発表を行いました。研究会への参加を通じて、短距離無線通信について様々な研究している研究者の人たちに自分の研究内容を伝えることが出来ました。また、質疑応答によって、今現在行っている研究の次の課題について貴重な意見を頂くことができました。
坂元涼祐君
私は直線トンネルにおける2.4GHz帯の電波伝搬特性について発表を行いました。論文6枚やPDFの作成などに時間をかけて発表に備えましたが、当日の発表では自分の順番の前になるととても緊張しました。関連研究として自分と同じ分野の研究を調べるだけでなく、IoTに関連したWi-SUN(Wireless Smart Utility Network)やHAN(Home Area Network)などの技術についての発表もあり、他の分野のことについて知れることは、とても刺激がありました。
関沢耕平君
私は曲線廊下における2.4GHzの電波伝搬特性について発表を行いました。研究会では私や同研究室のメンバーと企業の方々の講演や、IoT関連技術のHAN(Home Area Network)の招待講演など様々な発表が行われました。質疑応答では、データ伝送の広帯域化に向けたより高度なシミュレーションについて提案を頂き、今後の卒業研究に反映していきたいと思います。
高田将之君
私はN対1通信におけるバックオフ制御方式の実証と考察について発表を行いました。質疑応答では、トラヒック内のエアー占有率について質問があり、研究者の新しい視点の意見は、自身の研究に画期的なものでありました。この意見を参考にして、今後の研究活動を発展していきたいと思います。
また、招待講演セッションで、神奈川工科大学の笹川雄司さんによる「ECHONET Liteの現状と今後の展開」、アンリツエンジニアリングの加藤豊行さんによる「HAN環境における無線測定・試験の現状と今後」を聴講しました。Wi-SUNやHANなどの注目されている技術について、誰にでもわかりやすい講演をして頂きました。今まで知らなかった技術を知ることができ、興味も湧きました。この興味は研究会に参加したからこそ湧いたものだと思います。私も今後、この新技術の動向を追っていきたいです。
深谷翔太君
私はN対1通信におけるRTS/CTS方式の実証的効果と考察について発表しました。広い会場、各大学の教授、企業関係者の前での発表は緊張しました。発表後の質疑応答では、質問自体が分かり辛く、うまく説明することが難しくなりました。今後は、専門用語などを幅広く習熟し、研究に活かしていきたいと思います。
藤島諒輔君
私はオートACK手法を用いたスループットとパケットエラーの実証について発表を行いました。今回、研究会で発表をしたことで非常に貴重な経験をさせて頂いたと思っています。私はZigBee無線機のハンドシェイクについて研究をしていますが、発表後の質問では、ハンドシェイクの定義について質問され、質問者は私の考えていたものとは異なる考え方を持っていました。そこで、今後も人前で発表をする機会があると思うので、これからは大勢の人の前でも緊張せず相手の質問をよく聞き、自分の研究結果について堂々と答えられるように努力していきたいと考えています。
吉岡俊文君
私は待ち行列を考慮したマルチホップ転送方式の実証について発表を行いました。自分の研究内容はフロー内制御ですが、その前段階の経路制御について質問があり、幅広い質問が出て来ることが分かりました。このことから、自分の研究が他の人の技術や研究とどう違うのか把握する必要性を強く感じました。
小町谷遼君の発表
坂元涼祐君の発表
関沢耕平君の発表
高田将之君の発表
深谷翔太君の発表
藤島諒輔君の発表
吉岡俊文君の発表
発表者7名
2017年4月 3日 (月)
投稿者: CSスタッフグループ3
こんにちは。CS学部教員の松下宗一郎です。細かい手作業をする時に、手がどうしても震えてしまうことがあります。例えば、電子回路を手作りする際に欠かせないハンダ付けの作業では、1ミリ以下の正確な位置合わせが必要になりますが、手が細かく震えてしまうためになかなかうまくいきません。そこで、道具の持ち方を変えたり、手の姿勢や動かし方を変えたりすることで、なんとか震えが小さくなるように工夫をすることになりますが、どのやり方が最も良いのかを判断することは簡単ではありませんでした。
そこで研究をはじめたのが、腕時計型のワイヤレスモーションキャプチャーデバイスを使って手の姿勢と震えを同時に測定し、いつどのような状況の時に震えが小さくなっているのかを教えてくれるシステムです。細かな震えをとらえる腕時計型デバイスは既に知られていましたが、これに手の動きをデータ化するためのモーションキャプチャーを組み合わせることで、ビデオカメラを使わなくても作業状況を手軽に分かりやすく表現することができます。そして、約6ヶ月間にわたる研究の成果を学会発表することとなりました。
学会での展示実演では、震えの大きさを線の色で表現することで、例えば目の前に円を描いた時の様子をノートパソコンの画面に表示しました。その結果、体の真正面では手の震えが小さくなることや、ハンダ付けのような精密作業では最後に精密な位置合わせを行う瞬間以外にも、手の震えが大きくなる場所があることが分かりました。
ビデオカメラではとらえ切れない細かな手の震えを分かりやすく数値として記録するシステムは完成しました。普通の腕時計の約半分の重さしかないモーションキャプチャーデバイスは、準備や後片付けが簡単なのはもちろん、長時間使っていてもほとんど気にならないのが特徴です。今後は、更に幅広い分野への応用を考えて行きたいと思います。
それではまた!
Soichiro C. Matsushita (Nintendoスイッチがやって来ました。ストラップが抜けない・・・)
2017年3月30日 (木)
投稿者: CSスタッフグループ3
こんにちは。コンピュータサイエンス(CS)学部教員の松下宗一郎です。CS学部ではプログラミング言語を修得することが1つの大きな目標となっていますが、その際に欠かす事ができないのがキーボードによる文字の入力です。速くかつ正確に打つ事ができれば良いのではと思われますが、プログラミングのプロを目指すのであれば、「疲れない」打ち方が大切になってきます。
以前にテレビ番組に出演した研究室の学生は「疲れないキーボードの打ち方」を探求するために、腕時計型モーションキャプチャーシステムを使った検討を進めてきましたが、このほどその第一報を情報処理学会シンポジウムにて発表いたしました。
学会では論文発表を行うとともに、実際にキーボードとモーションキャプチャーを会場に持ち込んで、キーボードを打つ際の手首の動きがどのようになっているのかを、文字を入力する速さを変化させたり、キーボードそのものを取り替えたりして調べる実演展示を行いました。そして、「疲れる」キーボード入力では、手首の向きがより大きく、かつ急激に変化しているのではという仮説に至りました。
とは言え、研究はまだ始まったばかりです。コンピュータへの文字入力をできるだけ素早くかつ正確に行うためにキーボードが登場し、現在のような使われ方になってから既に約40年あまりが経過していますが、使う人にとって疲れの少ない打ち方やキーボードそのものを選ぶことについては未だに解明されていない部分が多く残っています。今後は、小型軽量でいつでもどこでも気軽に使えるモーションキャプチャーを使い、肩こりの心配をサイエンスで解決していきたいと思います。
それではまた!
Soichiro C. Matsushita (FF最新作のプレイ時間が160時間になりトロフィー制覇は目前です)
2017年3月25日 (土)
投稿者: csblogstaff
2017年3月2~3日に神奈川工科大学で開催された、第170回DPS・第76回CSEC合同研究発表会で、東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科コンピュータサイエンス専攻の諏訪勇貴君が発表を行いました。CSECは情報処理学会のコンピュータセキュリティ研究会の略称で、今回の研究発表会では国内の大学や企業から35件の研究発表が行われました。
発表会場は神奈川工科大学でした。
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コンピュータサイエンス専攻の諏訪勇貴です。
コンピュータサイエンス専攻では大学院博士前期課程修了時までに学外発表を必ず行うことになっています。私も博士前期課程2年間の研究成果をまとめ、情報処理学会の研究会で発表を行いました。今回の研究会には11のセッションがあり、私が発表を行ったセッションは、「暗号とセキュリティ応用」でした。
私の研究は「形態素解析と機械学習を用いたオープンデータカタログサイトの集約手法」というものです。Webからオープンデータを集め、それを形態素解析と機械学習で正しく分類できるか試してみました。これがうまく分類できれば、世界中のWebサイトからオープンデータを自動的に抽出して集められるようになり、利便性が高まります。私は、従来からよく利用されているナイーブベイズと、最近注目を集めているCNN (Convolutional Neural Network)という2つの手法で自動分類を行いました。
研究会にはマナーがあり、セッション開始前に座長をされる方に挨拶をするところから始まります。私のセッションの座長は富士通研究所の方でした。大学院の公式の名刺をお渡しして挨拶しました。
発表後の質疑応答では、座長と、明治大学の教授、三菱電機の方から質問がありました。情報セキュリティを専門とされる方々ですので、評価の細かい点について問われ、非常に緊張しました。聴講された多くの技術者の方々に、私の研究に興味を持ってもらうことができました。
もちろん、他の方々の発表も聴講しました。大学院では内部の学生の発表しか聴講していませんでしたので、教授や企業の方々の技術発表は私には新鮮でした。他大学の学生の発表も大変参考になりました。
研究発表会には懇親会もあります。名刺交換を行い、質疑応答の時間内には議論しきれなかった話の続きを行います。研究の方向性や改善点など、何人もの技術者の方から重要なご指摘を賜りました。私は4月から就職しますが、就職した後も役に立つ指摘でした。
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東京工科大学大学院の学生は研究会の発表でも活躍しています。
2017年3月17日 (金)
投稿者: CSスタッフ
こんにちは。CS学部教員の松下宗一郎です。東京工科大学では学部(4年)と修士(2年)の計6年を5年に短縮して修士号を得るプログラムを今年度より実施していますが、1期生(現時点では実は学部3年生)が研究成果の学会発表を行いました。
論文の題名は「ぴたっとキャプチャー」で、身体に手軽に取り付けられるモーションキャプチャーデバイスを使って、歩く時の足の動きや身体の柔らかさといった日常生活で気になる体の状態を正確に調べることを目指しています。発表を行ったのは情報処理学会インタラクション2017という学会ですが、まずは講演ホールにて研究の紹介を行うことからスタートです。
2017年3月 6日 (月)
投稿者: CSスタッフ
コンピュータサイエンス学部教員の上田です.先日,電子情報通信学会 通信方式研究会が滋賀県彦根市で開催されました.ここで,私の研究室に所属する大学院修士課程2年のアディバさんと学部4年の横谷さんが研究成果を発表しました.学生を研究指導して,成果が出て,学生と学会発表に行くことが大変うれしいです.学生がこれらの発表を通じて成長してくれれば,望外の至りです.
以下は,学生の学会発表に対する感想です.
2016年11月20日 (日)
投稿者: CSスタッフ
去る9月20日から9月23日に北海道大学で行われた、2016年電子情報通信ソサイエティ大会において、三田地研究室の島 康貴君が学会発表を行いました。2年前の先輩の奥津宏紀君と1年前の先輩の新井亮平君の研究成果の発表でもあります。
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コンピュータサイエンス学部三田地研究室4年 島 康貴です。
私は2016年9月20日に北海道大学札幌キャンパスで行われた電子情報通信学会にて発表しました。
論文のタイトルは「ソーラーパネルを用いた自立発電型防犯センサシステムの研究開発」というものです。
光ファイバを家の窓枠に設置して防犯センサに役立てようという研究です。既存の防犯センサはどろぼうに発見されやすく対策される恐れがあるため、どろぼうからは発見できない新しい防犯センサが必要なのでこの研究を行っています。窓枠に圧力が加わると光ファイバが変形し、中を通る光が強度変化するのでそれを読み取ることで窓枠に異常が発生しているということがわかります。
発表終了後に先生と共に、札幌市内を散策した時の北海道庁旧本庁舎の赤レンガの写真です。
2016年7月 7日 (木)
投稿者: csblogstaff
東京工科大学広報担当です。
コンピュータサイエンス学部4年生の阿座上知香さんが、IEEEの国際会議The 30th IEEE International Conference on Advanced Information Networking and Applications (AINA-2016)併設ワークショップThe Fourth International Workshop on Collaborative Enterprise Systems (COLLABES-2016)で発表をしてきましたので紹介します。AINA 2016はスイスのクラン・モンタナで2016年3月23日~25日開催に開催されました。会議については市川実君の報告も是非参照してください。
それでは、発表を行った阿座上知香さんの報告を紹介します。
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コンピュータサイエンス学部のB4(発表時B3)の阿座上です。
私が発表した論文のタイトルは「Effective CAPTCHA with Amodal Completion and Aftereffects by Complementary Colors and Difference of Luminance」です。
Webサービスのアカウントを取得する際に入力する歪んだ文字を文字列CAPTCHAといいます。今回発表したのはそのCAPTCHAについての論文になります。
CAPTCHAは人間とコンピュータを区別し、コンピュータが自動的に大量のアカウントを取得するのを防ぐ仕組みなのですが、コンピュータの進歩により破られてしまうことがわかっています。それを数年前の先輩がアモーダル補完という錯視を利用したCAPTCHAで解決し、昨年度の先輩がそのCAPTCHAに残効を加えることで視認性を向上させました。私はさらに補色を付加することでより見やすくなるよう工夫しました。
海外に行くのがそもそも初めてでしたのでいろいろと大騒ぎで大変でしたが、無事に帰国できたのでみなさん是非国際会議に挑戦してみてください。
私が発表したのはワークショップだったので会議本体の会場に比べると小さな会場ですが、国際会議はおろか研究成果の発表自体が初めてだったので緊張しました。英語力が恐ろしく足らないことを痛感したのですが、一番痛かったのは、私の発表にとても興味を持ってくれた方がいたのですがその方に研究の話を上手く伝えられなかったことでした。コミュニケーションがとれないもどかしさを非常に感じましたので、英語を鍛えてまた国際会議に臨もうと思います。
2016年7月 4日 (月)
投稿者: CSスタッフ
コンピュータサイエンス学部の教員上田裕巳です.私の研究室の大学院修士2年生のアディバさんがIEEE (米国電気電子学会)の国際会議ICC 2016 (International Conference on Communications)で研究成果を発表しました.
初日に行われたICC2016開会式の様子です.
ICCはIEEEが開催する通信関係で世界最大の国際会議の1つです.今回の参加者は約1,850名です.ICCは毎年1回,場所を変えて世界各地で開催され,今年はマレーシアのクアラルンプールで開催されました.アディバさんはマレーシアからの留学生で,今回たまたま母国での発表でした.
発表の様子です.質問にも的確に回答しました.
現在,国際会議は非常に多くありますが,ICCは論文引用回数も非常に多く,品質の高い国際会議であると定評があります.発表するのがなかなか難しく,投稿論文は3名の査読者により厳格に審査され,採択率は35%程度です.そのような権威のある国際会議で私の研究室の学生が発表しましたので,指導教員としてうれしく思っています.
2016年6月15日 (水)
投稿者: csblogstaff
東京工科大学広報担当です。
大学院バイオ・情報メディア研究科コンピュータサイエンス専攻修士課程1年生の市川実君が、IEEEの国際会議The 30th IEEE International Conference on Advanced Information Networking and Applications (AINA-2016)併設ワークショップThe Fourth International Workshop on Collaborative Enterprise Systems (COLLABES-2016)で発表をしてきましたので紹介します。AINA 2016はスイスのクラン・モンタナで2016年3月23日~25日開催に開催されました。
AINAは大きな国際会議で、ROOM AからROOM Gの7つの部屋で並行して3日間研究発表が行われました。COLLABESはAINA併設ワークショップで、23日にROOM Fにて2つのセッションがありました。それぞれのセッションでは6件ずつの口頭発表が行われました。日本からも多くの技術者が発表に訪れていました。東京工科大学からは、COLLABESに2件の採録があり、発表が行われました。
それでは、発表を行った市川実君の報告を紹介します。
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コンピュータサイエンス専攻の市川実です。
修士課程1年の研究成果を国際会議COLLABES 2016で発表してきました。
私が発表した論文のタイトルは「Protection of Secrets by File Access Control with Common Key Cipher and Message Digests of Program Files」というものです。近年、クラウドコンピューティングの技術が普及してきています。PCやスマートフォンがデータを保存する領域も、クラウド上のファイルサーバを利用するのが当然になってきました。この記事を読まれている方も、スマートフォンの写真をクラウドのサーバに保存していたりするのではないでしょうか。
データの保存領域ですが、そのデータにアクセスしてよいかどうかの権限は、一般的に利用者ごとに設定されています。よって、攻撃者にコンピュータに侵入されてしまった場合には、その利用者がアクセス可能なすべてのファイルを攻撃者に見られてしまうことになります。これがクラウドのサーバの場合には、手元にある自分のPCやスマートフォンより守るのが困難になると思います。
今回の国際会議では、この問題を解決する方法についての発表を行いました。
会議のオープニングセレモニーと基調講演の様子です。
大勢の人がいまして、私もこの壇上で発表を行うのかと思い、とても緊張しました。
研究発表は7つの部屋に分かれて行われましたので、基調講演のように大勢の聴講者の前での発表ではありませんでした。
私が発表を行う直前の様子ですが、それでも座席が埋まるほど多くの人が私の発表を聴講にきていましたので、十分緊張しました。
国際会議での発表は私にとって初めてでしたが、カナダのトロントに語学留学に行ったことがありますので、英語での発表自体はスムーズに行えました。質疑応答では、最初の質問者の方のスペイン訛りがきつく、聞き取るのに苦労しましたが、座長が言い直してくれましたのですぐに理解できました。初めての国際会議での発表も、質疑応答も英語できちんとこなせ、自信がつきました。
ジュネーブ経由でクラン・モンタナに向かいましたので、朝、ジュネーブ駅の近くを散策してきました。
ガイドブックによると、このレマン湖に巨大な噴水が見えるらしいのですが、早朝だったせいか噴水は見られませんでした。
ジュネーブには路面電車もあり、ヨーロッパに来たことを実感させられる街並みが印象的でした。
サン・ピエール大聖堂にも行ってきましたが、朝なので閉まっていました。
今回は併設ワークショップでの発表でしたが、次回はAINA本体のセッションで発表できるように頑張ります。
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東京工科大学では海外語学研修を推奨していまして、専用のプログラムも用意されています。2016年度は8月にイギリスのブライトン(イングランド、イーストサセックス州)に語学研修に行きます。東京工科大学は、世界でも活躍できる学生の育成に力を入れています。
2016年6月 2日 (木)
投稿者: csblogstaff
東京工科大学広報担当です。
コンピュータサイエンス学部4年生の釜石智史君が、ACMの国際会議International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication(IMCOM/ICUIMC) 2016で発表をしてきましたので紹介します。IMCOM 2016では、壇上で口頭発表を行うOral Presentation、ポスター形式での発表Poster Presentation、短い論文Short Paperの発表とセッションが分かれていましたが、釜石智史君の論文はポスター発表に選ばれました。東京工科大学からは、口頭発表に2件、ポスター発表に1件の採録があり、発表が行われました。会議の詳細は澤田幸太君の報告を参照してください。
それでは釜石智史君の報告を紹介します。
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コンピュータサイエンス学部の釜石智史です。
研究成果を国際会議IMCOM 2016で発表してきました。
私が発表した論文のタイトルは「Biometric Authentication by Handwriting Using Leap Motion」というものです。Leap Motionという、手の動きを取得できるデバイスがあるのですが、これを利用して空中に立体的なサイン(署名)を書き、その署名で個人を識別しようと試みました。
ポスター発表では、発表者が会場に研究内容をまとめたポスターを設置します。参加者は、興味のある発表を自由に見に行きます。
会場が屋外の通路部分でしたので、暑くて上着を脱ぎました。
私のポスターも、大勢の参加者に興味を持ってもらえました。
国際会議ですのでもちろん説明は英語です。日本人の参加者もいますが、大多数は日本人以外です。
念のため、私はデモ用の機材も持参しました。口頭と図表で説明するよりも、実際に操作してもらったほうが遙かに分かりやすく、大勢の人に興味をもってもらえました。
韓国人の方が私の研究にとくに興味を持ったらしく、熱心にサインの登録や検証を行っていました。
会議にはウェルカムレセプションがありました。
私はベトナムに初めて渡航しましたが、このレセプションでベトナムの文化や習慣も学ぶことができ、大変ためになりました。
夜のダナンはこのような感じでした。
夜は暗くて治安が悪いのではないかと心配していましたが、とても清潔で安心して会議に参加できました。
こちらはディナーパーティの会場です。
ディナーパーティでは、優秀な論文や貢献活動などの表彰式が行われました。世界中から優れた研究論文が投稿されていた中で、最優秀論文賞を受賞したのは九州大学の論文でした。
私は東京工科大学大学院に進学しましたので、次は是非、受賞できるような研究発表を行いたいと思います。
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東京工科大学の学生は海外でも研究発表を行うなど活躍しています。
2016年4月21日 (木)
投稿者: CSスタッフグループ3
コンピュータサイエンス学部の上田裕巳です.私の研究室の学生4名が九州大学(伊都キャンパス)で開催された2016年電子情報通信学会 総合大会で発表しました.発表したBさん,Mさん,Oさん,Rさんの感想を以下に示します.
[Bさんの感想] 発表直前は緊張が最高に達しましたが,発表中はなくなり落ち着いてできました.自分の研究内容を人前で話すことが嬉しかったです.いい体験になりました.
[Mさんの感想] 今回の総合大会の発表はとてもよい経験になりました.第一線でご活躍されている研究者の前で自分の研究について発表するということはなかなかできない経験だと思います.とても緊張しましたが,発表練習の甲斐があり無事に終わってよかったです.
[Oさんの感想] 発表では,NTT,三菱電機,NECなどの企業の研究者が聴講していました.そういった舞台で発表できたことはとてもいい経験になり,一生の思い出になりました.たった10分の発表と5分の質疑応答のために,猛烈に練習しました.緊張,不安などがありましたが,行って良かったです.
[Rさんの感想] 総合大会では発表直前まで非常に緊張しました.発表はたくさん練習したかいもあり落ち着いてできました.質疑応答では,企業の方の質問が多かったですが,何とか答えられほっとしました.
発表は緊張しましたが,事前に研究室で練習したので上手にできました.質問も適切に回答することができました.
夜,博多でもつ鍋を楽しみました.美味でした.
2016年4月 7日 (木)
投稿者: CSスタッフグループ3
こんにちは。CS学部教員の松下宗一郎です。腕時計型コンピュータシリーズが長く続いてきましたが、久々に松下のホームグラウンドの1つである「ヘッドホン」系のコンピュータが登場いたしました。今回は、なんと、足踏みでの力の入れ加減がヘッドホンで読み取れるという、普通に考えても相当無理がある作品になりました。
こちらがそのヘッドホンと、デモ用のパソコン画面になります。ここで、本命の「うどん」は一切登場せず、なぜかシーソーで何かを遠くへ飛ばすというシナリオになっていました。
「普通はできない」と考えられていたことが、なぜか「できてしまった」時、学会発表への道が開かれます。そして、怪しいヘッドホンと怪しい画面は、学会での論文&デモ発表の場へと向かうことになりました。会場では、やはり、「なぜそんなことができるのか?」という質問が後を絶たなかったようですが、まあ、できてしまったものは仕方ありません。(ガンダマイザーという作品が過去にありましたが、実はヘッドホンの位置で体に作用する力をある程度正確に計算することができます。ただし、どの位正確なのかといった点では謎が残っていました)実際に足踏みの力を測定するコンピュータと連動させてみたところ、95%程度で値が一致してしまいました。
こちらが、学会発表直後の作品制作メンバーの記念写真です。今回は、一見ナンセンスとも思えるアイディア(踏むのではなくて、踏まれる側の何かを表現したかったそうですが・・・)が、学会での学術的な発表へとつながってしまう、かなりレアな体験であったかと思いますが、結構世の中こういうものだったりしますので、まずは1年間、お疲れさまでした!
Soichiro C. Matsushita (次は速弾きギタリスト育成用コンピュータでお会いしましょう!)
2016年3月24日 (木)
投稿者: CSスタッフグループ3
こんにちは。CS学部教員の松下宗一郎です。3年生の授業「プロジェクト実習テーマQ」に、誰が見ても「おかしい」箸遣いをする学生が参加したことから、全ては始まってしまいました。学生曰く、今後の将来設計に大きく影響するので、今解決すべき問題は景気対策等ではなく「箸」であるとの強い意志のもとに、斬新な作品を作り出す旅がスタートしました。
さて、ゲームの内容はとても簡単です。腕時計型のコンピュータをつけて、箸で豆(なぜ豆?)を皿から皿へと素早く移動させるだけです。そして、10秒後にコンピュータは、冷静かつ残酷な宣告をしてきます。「婚活やり直し・・・」とかで。(先方の実家で日本食が出てきて、あまりにダメダメな箸遣いの前に「お義父さん」がキレてしまうという演出なのだそうです)
そして、見事完成した腕時計型コンピュータは、例年通り、学会での論文発表の場へと赴くこととなりました。こちらの写真は、約2時間の間に60人以上が犠牲(いや、被験者)になったデモの様子の1コマですが、情け容赦のないコンピュータの採点が参加者に襲いかかっていました。また、後で発表者から聞いたのですが、当日発表された70件以上のデモ発表の中で、投票で見事9位にランクされていたとのことでした。
そして、あっという間だった1年が終わりました。おそらく授業でのアイディアコンテストでは、まさかこんなコンピュータを作ることになるとは思わなかったでしょうが、これが運命というものです。それでは、この経験を生かして、よりよい未来を目指していってください!
Soichiro C. Matsushita (オーディンスフィアを全部3Dで作ると、何かいいことあるのかしら?)
2016年3月10日 (木)
投稿者: CSスタッフグループ3
こんにちは。CS学部教員の松下宗一郎です。大学院生のKTOさんと4年間をかけて開発してきた、運動障がい者向けパソコン操作インタフェース「スモールアクションコントローラ」が完成しました。
腕時計型の小さなコンピュータを使い、ほんのわずかな腕のひねりをセンサでとらえることで、障がい者にとって難しかった「2つのキーの同時押し」を行い、特に頻度の高い「やりなおし:アンドゥ」といったショートカットキーを最大4種類までパソコンに入力することができます。(重度の運動障がいを持つ方では、手指がキーボード1つ分くらいまでしか動かず、2つのキーを同時に押すことは、ほとんど不可能なのだそうです)
昨年には、まだまだアイディアの段階にあった研究ですが、同じような障がいをもつ方々のご協力を頂き、実際にパソコンに接続して気軽に利用できるシステムとなりました。そこで、この成果を学会にて発表し、実際にその使い勝手を体験して頂きました。
こちらは、このシステムの発案者であるKTOさんとともに、学会での発表終えて記念撮影を行った際の様子です。学会では、多くの方々にスモールアクションコントローラを試して頂きましたが、実際にKTOさんがチューニングした障がい者専用モードでは、2時間のデモ展示時間の間に計6人の方が入力に成功したのみでした。(健常者では、「動くこと」自体は可能なものの、実はぴたりと「止まっていること」ができないので、かなり練習を積んでもコントローラを使いこなせるのは5人中1人くらいになってしまいます)
最初にスモールアクションコントローラが構想されてから、ほぼ丸4年がかりのプロジェクトでしたが、今後はこの成果を足がかりに、使いたいと思う人が、本当に使えるシステムの実現を目指していきたいと思います。
Soichiro C. Matsushita (オーディンスフィア・リファイン版にてトロフィーコンプリート・・・?)
2016年2月25日 (木)
投稿者: csblogstaff
東京工科大学広報担当です。
コンピュータサイエンス学部4年生の野原拓実君が、ACMの国際会議International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication (IMCOM/ICUIMC) 2016で発表をしてきましたので紹介します。IMCOM 2016では、壇上で口頭発表を行うOral Presentation、ポスター形式での発表Poster Presentation、短い論文Short Paperの発表とセッションが分かれていましたが、野原拓実君の論文は壇上での口頭発表に選ばれました。東京工科大学からは、口頭発表に2件、ポスター発表に1件の採録があり、発表が行われました。会議の詳細は澤田幸太君の報告を参照してください。
それでは野原拓実君の報告を紹介します。
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コンピュータサイエンス学部の野原拓実です。
研究成果を国際会議IMCOM 2016で発表してきました。
私が発表した論文のタイトルは「Personal Identification by Flick Input using Self-Organizing Maps with Acceleration Sensor and Gyroscope」という長いものです。スマートフォンを操作する際に、通常の操作から個人の特徴を抽出できないかという問題に研究室として取り組んでおり、研究室の先輩方や先生が行ってきた研究に「自己組織化マップ(Self-Organizing Map)」を適用すれば識別率が向上するのではないかと思い、研究を行いました。近年、IT分野で機械学習を適用した研究が流行っており、私もその流行に乗った一人です。
会議のプログラムが会場の前に掲示されていました。
私の発表は会議初日の午前中でした。
今回は10周年だそうです。立派な横断幕が掲げられていました。
この会議はもともと会議名の頭文字を取ってICUIMCと略されていましたが、覚えにくいし言いにくいので最近はIMCOMというそうです。
私の発表は会議初日の午前中でした。
Authenticationというセッションの3番目の発表でした。このセッションでの日本人の発表者は私だけですし、研究室から3名発表に行きましたが、この時点では同じ研究室の仲間はまだ誰も発表していませんので、非常に緊張しました。
会場には2つの部屋があり、口頭発表のセッションは基本的に並行して行われます。私が発表しないほうの部屋の様子を見に行きました。セッションによって、どちらかの部屋に聴講者が偏る場合もあるようです。
いよいよ私の発表の順番が回ってきました。
世界中から集まった技術者が熱心に私の説明を聞いてくれました。
無事に発表も終わり、質疑応答の時間も非常に充実したものでした。
私は今回、full paperと呼ばれる長い形式の論文を執筆しましたが、研究途中のものや簡単な研究などで短い形式のshort paperを発表するShort Sessionもありました。
発表会場のホテルの目の前に五行山と呼ばれる山がありましたので、登ってみました。
それほど高くはない山でしたが、良い眺めでした。景色は会場のホテルと反対方向のものです。
国際会議での発表は良い経験になりました。この経験は社会に出てからもきっと私を助けてくれると確信しています。
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東京工科大学の学生は海外でも研究発表を行うなど活躍しています。
2016年1月25日 (月)
投稿者: csblogstaff
東京工科大学広報担当です。
コンピュータサイエンス学部4年生の澤田幸太君が、ACMの国際会議International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication (IMCOM/ICUIMC) 2016で発表をしてきましたので紹介します。公式発表によりますと、この会議には400件以上の投稿があり、採録率(辞退した発表も含む)は約29%だそうです。IMCOM 2016では、壇上で口頭発表を行うOral Presentationに選ばれた論文が44件、ポスター形式での発表Poster Presentationに選ばれた論文が38件、短い論文Short Paperの発表が16件、ワークショップの発表が9件ありました。この他、基調講演が2件ありました。東京工科大学からは、口頭発表に2件、ポスター発表に1件の採録があり、発表が行われました。
発表はベトナムのダナンで行われ、多くの国から発表者が来ていました。日本からは、本学の他、九州大学、大阪大学、筑波大学、防衛大学校、お茶の水女子大学、大同大学、工学院大学、名古屋産業科学研究所、日本ユニシスから発表がありました。
それでは澤田幸太君の報告を紹介します。
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コンピュータサイエンス学部の澤田幸太です。
研究成果を国際会議で発表してきましたので報告します。
会場はハイアット・リージェンシーでした。
入り口にIMCOM 2016の看板もありました。
口頭発表は広めの部屋のRoom 1と、少し狭い部屋のRoom 2に分かれて並行して行われました。私はRoom 2のほうでの発表でした。
私の研究のタイトルは「Effective CAPTCHA with Amodal Completion and Aftereffects」です。CAPTCHAというのは、人間とコンピュータを区別するために用いられる技術なのですが、最近ではコンピュータが人間の思考と同じような処理を行い、CAPTCHAを使っても区別をするのが困難になってきました。とくに、テキストCAPTCHAと呼ばれる文字を使用したものは、ほぼ100パーセントの確率でコンピュータに解読されてしまうことが分かっています。Googleはアカウント取得時に画像のCAPTCHAを使っています。他にも音声や動画のCAPTCHAもありますが、いずれも少ないデータ量から大量のサンプルを作成するのは困難です。
数年前、宇田研究室と菊池研究室が協力をして、視覚情報処理分野のアモーダル補完を利用した、コンピュータに破られないCAPTCHAを考案しました。しかし、人間がそのCAPTCHAを認識できるのはほんの一瞬で、その一瞬を見逃さないようにするためには極度な集中力が必要でした。私は、人間の視覚の残効という特性を利用することで、その時間を少し引き延ばすことに挑戦しました。今回、その成果を国際会議で発表できてよかったです。
ダナンは温暖な場所でした。会場の目の前に五行山と呼ばれる山がありましたので、徒歩で見学に行きました。
いくつもの洞窟の中に仏像が祭られていました。一番大きな洞窟はベトナム戦争で爆撃を受け、天井に穴が開いてしまったそうですが仏像は無事のようでした。
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東京工科大学の学生は海外でも研究発表を行うなど活躍しています。
2015年10月29日 (木)
投稿者: CSスタッフグループ3
当研究室4年の杉山君が今年9月8日~11日に開催された「2015年電子情報通信学会 ソサイエティ大会」に参加しました.一般セッションの光エレクトロニクス部門で「無線LAN内蔵小型F-SASセンサシステムの転送試験結果」について、3日目の9月10日に口頭発表を行いました。その際の発表の様子を報告してもらいました.
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会場には、各大学の教授、各企業の技術職の方がいらっしゃいました。この講演で、前回の講演よりも私たちの研究室が開発したF-SASセンサとはどのようなものなのかを多くの人に知って頂けたと思います。
当日、会場である東北大学 川内北キャンパス(仙台市)に向かう途中、台風17・18号に伴う大雨により東北・関東圏内の鉄道運行状況が運転見合わせになってしまい、予定していた交通アクセスを急遽大幅に変更するといったアクシデントがありました。
結果的には受付時間に間に合いましたが、初めての学会発表で緊張していたので、大きな焦りと緊張が積み重なりました。
緊張のため、所々噛んでしまった場面もありましたが、指定の時間内に発表をする事ができたので発表自体はよく出来たと思います。質疑応答では、学会発表に向けて三田地教授に様々な視点からの鋭い質問を投げかけられていたので、ほとんどの質問に応えることが出来ました。一部今までにない鋭い質問が飛んできてしまった時に、三田地教授に助け船を求めてしまった場面があり、研究不足を痛感しました。
光エレクトロニクスに関する専門分野の方々が大勢聴講していた大きな舞台で発表できたという経験は、私にとって非常に貴重な体験となり、今後の研究へのモチベーションや来年からの社会人としても大きな糧になると感じました。三田地教授をはじめ、応援してくださった皆さんに深く感謝致します。
--------------------------------------ここまで------------------------------------
杉山君には、F-SASセンサの研究開発をさらに進めて、来年3月の電子情報通信学会で発表するのを期待しています。
2015年6月11日 (木)
投稿者: CSスタッフグループ3
東京工科大学大学院コンピュータサイエンス専攻生修士課程2年生 長岡君がポーランドの首都ワルシャワで開催された学会 138th International AES Conventionで本年5月8日(金)にポスター発表を行ってきました。
発表内容は、「超音波モータ駆動ホーンスピーカ」に関するもので、2時間の発表時間中に世界中の20名以上の研究者、開発者から質問を受けました。励ましの言葉も頂きましたが、同時に、研究内容に関して発表することの大切さ、英語で研究内容を伝えることの難しさ、更なる改善の必要性などを痛感した瞬間でもありました。総合的には、出国前に準備したことが非常に役立ち、今後とも発表を通じて皆さんに研究内容を伝えてゆく大切さを改めて認識しました。
尚、AESは年2回開催されている音響関係の国際会議です。本年秋は、ニューヨークで開催予定です。詳しくは
http://www.aes.org/events/138/
をご覧下さい。
発表内容
ポスターセッションでの発表風景
2015年5月29日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
コンピュータサイエンス学部4年生(三田地研究室)の谷本一平君から学会講演デビューの感想が寄せられましたので紹介いたします。
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今回私は電子情報通信学会へ参加し、シリコンフォトニックス用光学接着剤についての研究成果を口頭発表してきました。私の研究は、三田地教授から今注目されている分野だと説明をされていましたが、卒論発表での周りの反応などからあまり実感が湧いていませんでした。今回の学会講演では、私が講演を行った教室が聴講者でいっぱいになっているのを見て、初めてシリコンフォトニックスの重要性を実感しました。
また、質疑応答の時間では専門家の方からいろいろな専門的質問が出ましたが、あまり自分の言葉で返答が出来なかったことがとても心残りです。共著者の三田地教授から補足回答してもらい聴講者の注目度の高さに驚きました。
この貴重な経験を、私のこれからの社会人生活に生かしていきたいと思っています。
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2015年5月22日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
こんにちは。CS学部教員の松下宗一郎です。腕時計型コンピュータシリーズが次々と続いております。今回は、「腕に力をこめる=力む」と、腕がかすかに振動することを利用して、どの位平常心でモデルガンを構えていられるのかを調べるコンピュータを学部3年生のチームが開発しました。
そもそもの始まりは学部2年生の基礎実験で、回路ボード上にスイッチや運動を調べるセンサを取りつけて、5週間でゲーム作品を作り上げる授業(そうだっけ?)から発展させていきました。
そして、約1年の歳月を経て完成したのが、「力みを検知するウェアラブルコンピュータ」です。実験の結果、モデルガンやギター(なぜギター??)といった重いものを持つと、「力み」によって腕が振動していました。が、その振動の大部分は「手首を中心に左右に回る」運動であることが分かりました。そこで、「手首のかすかな回り方」の違いをとらえるコンピュータを作ってみたところ、「力み」の有無を検出することができました。
成果が出たら、次は学会発表です。モデルガンともども、6人の3年生を中心とした研究チームは都内にある学会発表会場へと向かいました。そして、パーフェクトガンナーについて語りました。
皆様本当に1年間お疲れさまでした。この経験をぜひとも正しく将来に生かしていって下さい!
Soichiro C. Matsushita (ゼスティリアでやり残したイベントが気になる・・・)
2015年5月 8日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
こんにちは。CS学部教員の松下宗一郎です。腕時計型コンピュータシリーズはまだまだ続いております。今回は、コンピュータサイエンス学部3年生による「ダーツ投げのプロを育成するコンピュータ」について学会発表をしてきました。
ダーツ投げでは、的(まと)に当てることができた際の手の動きを正確に再現できれば、きっともう一度的に当たります(ほんとかな?)そこで、まずは「正確に同じ動きを繰り返すことができる能力」を調べる腕時計型コンピュータを作ってみることにしました。3回ダーツを投げると、どのくらい正確に「同じ動きだったのか」をコンピュータが採点してくれます。
成果を学会で発表するというのは、期末試験やレポートとは違う未知の世界です。普段使っている言葉と、学会で専門家に対して使って行く言葉はかなり違うものとなります。そこで、コンピュータを製作することに加えて、発表練習にも存分に力を入れることになりました。
そして、ステージ上でダーツの素晴らしさについて大いに語る時がやってきました。写真ではなかなか伝わらないのですが、会場はほとんど満席状態で、しかもインターネット中継のTVカメラが回っているという、なかなかプレッシャーがかかる状況でのプレゼンテーションでした。
皆様本当に1年間お疲れさまでした。この経験をぜひとも将来に生かしていって下さい!
Soichiro C. Matsushita (研究か? ディスガイア5か? もちろん両方でしょ)
2015年5月 1日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
2015年3月12日(木)~13日(金)に、沖縄県石垣市の大濱信泉記念館にて、電子情報通信学会マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント研究会(EMM)が開催されました。
電子情報通信学会は、国内で最大規模のIT関係の学会で、EMM研究会はその中の一つです。
この研究会では、画質・音質評価、知覚・認知メトリクス、人間視聴覚システムなどの研究内容を扱っています。
3月12日(木)には、ニュースで話題になったビットコインに関する招待講演が1件、ポスター講演が17件行われました。ポスター講演は主に学生によるもので、東京理科大学からは学部4年生も発表に来ており、卒業研究や修士研究をまとめた成果などが発表されていました。ポスター講演では、発表が午前の部と午後の部に分けられ、同時にポスターを使った発表が行われます。聴講者は興味のある研究発表を回りながら聞く形式となります。
3月13日(金)は、8件のレギュラー発表が行われました。
こらちは一人ずつ登壇し、全員の前で発表を行います。
発表時間も一人あたり25分ありますので、技術的に深い内容の発表が行われます。
発表者は主に大学の教員や社会人の研究者の方々でした。
その中で、東京工科大学からは、コンピュータサイエンス学部4年生の幸地ひかりさんが発表を行いました。幸地さんはもちろんレギュラー発表です。
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こんにちは、幸地ひかりです。
私は、「多段ブルームフィルタと墨塗り署名を用いたSNSにおける相互個人情報保護のための高速フィルタリング」
というタイトルで、卒業研究の発表を行いました。
研究室の先輩が、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で他人に個人情報を漏洩されない研究をしていました。例えば、ボブが「アリスは八王子の大学に通っています」と書き込みをすると、アリスはボブに個人情報を漏らされてしまいます。
そこで、他人の書き込みに対して、閲覧者に応じて自動的に
「彼女は東京の大学に通っています」になったり、
「友達は日本の学校に通っています」になったりするような仕組みを先輩が作りました。
一方で、発言の内容を正確に記録するためにデジタル署名が用いられることがあります。
先輩の研究では、発言された内容が部分的に変化してしまうため、このままではデジタル署名が付けられません。そこで、私はこのような発言内容にもデジタル署名を付けられるようにしました。
実は、私は石垣島の出身です。研究会の開催場所も家の近所でした。
発表会場の大濱信泉記念館には、私の発表の時に母も駆けつけてくれました。
地元での発表となりましたが、やはり優れた研究者の方々が私の前後に発表されていて、とても緊張しました。
研究会には懇親会があると聞いていて、先輩たちの話では洋風ホテルの大広間のような場所で行われるという話でしたが、今回は先輩の話とは少し違った感じでした。
懇親会では優秀な論文の著者が表彰されていました。残念ながら私は表彰されませんでしたが、皆さん素晴らしい研究をされているなと思いました。
会場の近くには有名な730交差点(ナナサンマルこうさてん)があります。
矢印が右側から左側に移動しています。由来は是非調べてください!
ぱいーぐるもよろしくお願いします!
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以上が幸地ひかりさんによる報告となります。
東京工科大学の学生は、学部生でも積極的に学会発表を行っています。
2015年4月24日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
コンピュータサイエンス学部4年生(三田地研究室)の杉山光君から学会講演デビューの感想が寄せられましたので紹介いたします。
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私は,2015年3月10日に立命館大学びわこ・くさつキャンパスにて実施された電子情報通信学会総合大会に参加し,講演を行ってきました.講演内容は,「睡眠時無呼吸センサシステムにおけるC-SAS(中枢性無呼吸)の捕捉の可否についての検討」という内容の発表を行いました.私自身,研究成果について講演を行ったのは初めてであったので,とても緊張感を覚えました.講演練習を何度か行い,想定される質問内容についても考えてきましたが,いざ講演の檀上に上がると緊張で頭がいっぱいになり,練習通りに内容を発表することはできませんでした.講演時間は10分と決められていましたが,話すスピードが遅くなってしまい,少しだけ時間を超えてしまいました.しかし,講演中にて質問された内容は練習時に想定していた質問であったので,返答する事が可能でした.まだまだ私はプレゼンテーションの実力が不足していると,とても痛感しました.
さまざまな人の前で講演を行うという貴重な体験を,これからの企業の中で行うであろうプレゼンテーションに活かし,よりプレゼンテーション能力の向上に努めていきたいと考えています.
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2015年4月17日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
コンピュータサイエンス学部4年生(三田地研究室)の雲藤有貴君から学会講演デビューの感想が寄せられましたので紹介いたします。
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私は「F-SASセンサの嚥下障害測定への適用検討」と題して3月10日〜13日に立命館大学びわこ・くさつキャンパスで開催された電子情報通信学会で発表をしてきました。聴講者は大半が学生である卒論発表と比べ通信学会では企業関係者が多く、特にその道のプロの人ばかりでとても不安でした。しかし、学生で発表できるのは人生で一度きりのチャンスなので楽しみでもありました。京都駅近くのホテルから余裕を持って会場に発表の30分前に着き、パワーポイントに挿入している音声のファイルを会場に響くように再生するために持ち込んだ小型のスピーカーの接続設定を行い準備は完璧でした。今回の発表に点数を付けると60点です。あれだけ発表練習したのに学会の空気に飲まれて満足のいくような質疑応答が出来なく、改めて自分の力不足を感じました。それでも人前で発表する経験が少なかったので、貴重な体験をする機会を与えてくれた教授に感謝しています。
取り組んだら「放すな」。殺されても放すな。という某企業の鬼十則の1つである言葉を胸に今までやってきました。目標である、学会発表をするという達成できて良かったと思います。自分の研究テーマがこれから少しでも世の中に役立てるように引き継ぎの後輩に頑張って欲しいと思います。自分が社会に出たときに、この体験が励みとなり大きな原動力になると思います。本当にありがとうございました。
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2015年3月27日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
こんにちは。CS学部教員の松下宗一郎です。コンピュータサイエンス学部には3年次にプロジェクト実習という科目があり、1年間をかけて制作した新種のコンピュータを学会発表しています。今回は、2人のダンサーの踊りがどのくらいシンクロしているのかを調べる腕時計型コンピュータを開発し、インタラクション2015という学会にて発表&デモを行ってきました。
このコンピュータはリアルタイム対戦型(?)で、同時に2人のダンサーがタイミングを合わせて踊らない限り、得点が上昇しない仕組みになっています。一方で、コンピュータサイエンス学部は(多分)プロのダンサーを育成する専門機関ではないため、「ちゃんと踊れる」ようになるまでが大変でした。(競技ダンス経験者の指導のもと、謎のトレーニングが続きました・・・)
学会では、まず最初に演台(よく体育館とかにある?)に上がって30秒間の宣伝(実は結構大変)を行った後、授業で製作した腕時計型コンピュータを数多くの来場者に試してもらいました。
そして、ほぼ丸1年をかけて作り上げてきたコンピュータを約2時間以上にわたってデモ&実演し、今年もめでたくプロジェクトはフィナーレを迎えることができました。
皆様大変お疲れさまでした。この経験をぜひとも将来に生かしていって下さい!
Soichiro C. Matsushita (ゼスティリアをクリア。次はディスガイア5か・・・)
2015年3月20日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
ACMという著名な学会がスポンサーになっている(International cosponsored by ACM SIGAPP)国際会議、The 9th International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication(IMCOM or ICUIMC 2015)で東京工科大学の学生3名が発表を行いました。
この国際会議は、2015年1月8日(木)~10日(土)にインドネシアのバリ島にて開催されました。
この会議には、44件の口頭発表(レギュラーセッション)、2件の招待講演、25件のショートプレゼンテーション、40件のポスターセッションがありました。
招待講演は別として、採録が難しい順に並べますと、レギュラーセッション、ポスターセッション、ショートプレゼンテーションとなります。レギュラーセッションには非常に高く評価された論文だけが選ばれ、大勢の聴講者の前で独立して発表が行えます。
ポスターセッションには、レギュラーセッションには一歩及ばなかった論文が選ばれます。
ポスターセッションの会場では同時に10名ずつ発表が行われるようになっていまして、
聴講者は興味ある人の発表を聞く形式です。
ショートプレゼンテーションには、論文としてはいまいちですが技術的に高く評価された研究が選ばれます。
採録率は、全て含めて(招待講演は除かれると思います)29パーセントと発表されましたので、中でもレギュラーセッションに東京工科大学から2名の学部生が選ばれることは、とてもすごいことではないかと思われます。日本の大学では、他には京都大学、大阪大学、九州大学、お茶の水女子大学などから発表がありました。
今回は、東京工科大学大学院コンピュータサイエンス専攻修士課程2年の横山新吾君の発表を紹介します。
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コンピュータサイエンス専攻の横山新吾です。
私は「A Proposal of Preventive Measure of Pursuit using a Browser Fingerprint」というタイトルで修士課程の研究発表を行いました。実は、みなさんが使用しているWebブラウザには個別のカスタム内容があり、それがサーバにブラウザの指紋(Browser Fingerprint)として送信されています。
途中で通信内容を見られてしまいますと、最悪の場合個人が特定されてしまうこともあります。
最近は公共の無線LANでノートPCやスマートフォンを使用する機会が増えていますので、これは大変危険なことだと思われます。
そこで、私は、個人が特定されないような工夫をブラウザに取り入れると同時に、
利用者が指定している任意のWebサーバには、その人の趣味や嗜好だけを伝えられるようにしました。
完全に匿名にしてしまいますと、自分が興味を持つ広告などが優先的に表示されなくなってしまいますので、プライバシー保護と利便性を両立できるような技術を考えました。
写真をご覧になると分かると思いますが、発表会場は池の前でした。
この池が一見するとガラス板のようにも見えまして、誤って落ちて濡れている人が何名もいました。
会場は、バリ島のヌサドゥア地区にあるザ・ムリアというホテルでした。非常に綺麗な会場でした。
下の写真は、Opening Remarks(開会の挨拶)の様子です。話をされているのは、
IMCOM (ICUIMC) 2015の会議が円滑に進むようあちらこちらで気を遣われていた韓国の
Hyunseung Choo先生です。
会場のザ・ムリアは非常に素晴らしいホテルでした。
国際会議では、発表の他に、参加者が交流するイベントもあります。
とくにソーシャルイベントでは、開催地の文化や伝統を学ぶようになっていまして、
ウェルカムレセプションのパーティでは、私も前に呼ばれて、現地のダンサーと一緒に踊りました。
ザ・ムリアで行われた会議のバンケット(晩餐会)も非常に豪華でした。
バンケットでは表彰式が行われました。
残念ながら東京工科大学からというより日本からは受賞がありませんでしたが、
選ばれた人たちはとても優秀な方たちのように見えました。
バンケットではテーブルの指定があり、私はマレーシアのクアラルンプールから来ている方々と一緒のテーブルになりました。
実は、私はクアラルンプールに語学留学した経験があります。
ブキッ・ビンタンという地区にいましたので、その話で非常に盛り上がりました。
空いた時間に観光もしてきました。
バリ島の寺院を見学したり、日本とよく似た風景の棚田を見たり、バリ島の海に沈む夕日を見たりもしました。
東京工科大学で身につけたことは、コンピュータに関する技術もそうですが、それを英語で発表して、海外の技術者の方々とディスカッションできる能力ではないかと思います。
私はとくに英語が得意なわけではありませんでしたが、東京工科大学の学部4年間と大学院修士課程の2年間で、グローバルな技術者としての能力が非常に向上したように思います。
高校時代までの私しか知らない人には、別人に見えるかもしれません。
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以上が横山新吾君のコメントになります。彼の他に、東京工科大学コンピュータサイエンス学部からは女子学生2名がIMCOM (ICUIMC) 2015に採録され、レギュラーセッションで発表を行いました。
東京工科大学の学生は海外でも活躍しています。
2015年3月13日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
2015年3月5日(木)~6日(金)に法政大学小金井キャンパスにて、情報処理学会コンピュータセキュリティ研究会が開催されました。
コンピュータセキュリティ研究会は、毎年3月にマルチメディア通信と分散処理研究会と合同で研究会を開催しています。
今回の研究会では、東京工科大学大学院から修士課程の学生の発表がありましたのでその体験談を紹介します。
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発表者の矢島卓です。
私は、「BloomFilterとKinectを用いたプライバシーに考慮した屋内における迷子探索」というタイトルで、修士研究の発表を行いました。
コンピュータセキュリティ研究会がCSEC、マルチメディア通信と分散処理研究会がDPSという略称であるのは、学部生の頃から論文を読んでいましたので知っていましたが、実際に研究会で発表したのは初めてで、研究会参加自体も初めてでしたので、非常に緊張しました。
少し発表時間をオーバーしてしまいましたが、類似の研究をされている教授の方から技術的な質問を受けることもでき、有意義だったと思います。
後で気づきましたが、後ろの人も発表資料がよく見えるように、この教室にはモニタが付いています。
少し小さい文字もあったかと思いましたが、研究内容を正確に理解するために、資料もきちんと見て頂けてよかったと思います。
実は私はカナダに語学留学経験があり、できれば国際会議で発表を行いたいと思っていましたが、国内の研究会も専門家が揃っており、技術的な細かい質疑応答ができるのがよいと感じました。
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以上が発表者の矢島君の感想になります。
研究会は法政大学小金井キャンパスにて行われました。
CSECとDPSの受付が分かれているだけではなく、合同セッションというものがありました。
今回の矢島君の発表はこの合同セッションであるため、CSECとDPS両方の参加者のほぼ全員が聴講する形になりました。
他のセッションは、CSECとDPSがそれぞれ分かれていました。
東京工科大学では、国内会議や国際会議で学生が積極的に発表しています。
2015年3月 8日 (日)
投稿者: CSスタッフグループ3
こんにちは。CS学部教員の松下宗一郎です。先日、とある場所(多分、写真を見た瞬間に、分かる人には分かる場所かと・・・)にて大学院生のKTOさんと腕時計型コンピュータについて学会発表&実演デモを行ってまいりました。
学会会場は、このモニュメント(・・・)が立ちつくしている場所から徒歩で5分くらいの場所で、もう少し歩くと青函連絡船のスクリューがなぜか展示されている施設に行きあたります。
さて、今回の学会発表では、運動障がいにより自由に手を動かすことが難しい人が腕時計型のコンピュータを使うことで、キーボードのホームポジション(タイピングを行う際に、最初に指を置く場所)から手をほとんど動かすことなく複雑なキー入力操作を行えるようになるシステムの試作初号機(CCP-X19A)の論文発表&実演デモを行いました。
こちらは、このシステムの発案者であるKTOさんが来場者に説明を行っているところです。腕時計型のコンピュータは市販の腕時計バンドを改造して作ったものですが、約2時間の発表の間に20人以上の方に実際に体験して頂けました。腕のわずかな運動をセンサがとらえて分析し、「外側ひねり」、「内側ひねり」、「上方に持ち上げ」、「外側への払い」の4種類の運動を識別していますが、目で見ても分からないくらいの微妙な動きでも的確にシステムが応答していました。
KTOさんが松下研究室にやってきた3年前から、ずっとこのテーマに取り組んできましたが、いよいよ実際に腕時計型コンピュータシステムを使える時が近づいてきました。それではまた。
Soichiro C. Matsushita (最近忙しすぎてゲームをする暇がない。が、ゼスティリアはクリア寸前!)
2014年12月18日 (木)
投稿者: CSスタッフグループ3
コンピュータサイエンス学部広報担当です。
コンピュータサイエンス学部3年生である安藤将大くん(先端技術とマーケティング研究室所属)が、国内最大の学生ビジネスコンテストである「キャンパスベンチャーグランプリ2014」に参加し、東京大会決勝に進出の上,「優秀賞」を受賞しました。
今日は,その安藤くんの体験談をお伝えします。
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私は、キャンバスベンチャーグランプリ2014にエントリーし、1次審査、2次審査を経て、
11月26日(水)に行われた東京大会の決勝において、「優秀賞」を受賞いたしました。
この大会は、学生の考案したビジネスプランを評価する大会で、経済産業省と東京ニュービジネス協議会が後援しており、今年で11回目を迎えています。
私は、自分の生活経験をもとに、視覚障がい者のための歩行誘導システムをビジネス化するプランを作り、一緒にエントリーした明治学院大学の浅野さんと共に、エントリーから約1か月で決勝にまで進みました。
具体的なマーケティングプランの考案・作成に際しては、CS学部の先輩で自らITベンチャーを立ち上げ、CS学部の実験講師も務める株式会社テクナビの山口社長にいろいろ助言いただきました。
最終審査会(決勝)は霞が関の霞山会館で行われましたが、著名な審査員とたくさんの観客、他のエントリー者を前にプレゼンと質疑応答をしました。
結果としては3位タイで優秀賞とまずまずの結果となりました。
もっと上位に、という気持ちも残りましたが、とても貴重な経験をすることができ、何事もまずは挑戦してみるものだと感じました。
目黒研究室をはじめ応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
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2014年5月12日 (月)
投稿者: CSスタッフグループ3
去る2014年4月16日~18日、東京ビッグサイトにおいて開催された日本最大級の光・レーザ技術展に、東京工科大学コンピュータサイエンス学部光エレクトロニクス研究室(三田地研)の学生4人が参加し、立派に説明の役割を果たしてくれました。3日間の来場者数は57,177名で昨年より8000名増加と展示会は大盛況とのことでした。
三田地研からの展示内容は「光ファイバ型睡眠時無呼吸センサの小型化と人間ドックにおけるSASのスクリーニング」という光源にLED、受光器にSi-PDを用い、光ファイバをセンサとして機能させた画期的な発明に関するものです。4月16日に三田地教授はアカデミックフォーラムで、多くの聴講者を前に講演を行いました。
引き続いて、講演を聞いた聴講者の中で関心を持たれた方々が展示ブースに来られて詳細な質問やご意見を述べられ、それらの対応に追われる状況となりました。
三田地研から参加した4人の学生は新4年生ながら、光の専門家のご質問に臆することなくしっかりと説明を行うことができました。彼らの説明ぶりを示す会場での写真と寄せられた感想を紹介いたします。
【必死で外国人技術者に説明する杉山 光君】
今回私はPhotonix2014へ行き、私達の研究内容の説明をしました。その中で、来場者の方々から質問を受け、私達の研究に対する様々な疑問点が上がりました。また、私自身では考え付かないような質問が多々あり,返答が出来ない事もありました。この貴重な経験を私の今後の課題として活かし、さらに研究内容の知識を増やし専門性を高め、より研究を充実させたものにしたいと思います。
杉山 光
【共同開発の申し出のある企業の光の専門技術者に説明する遠藤広貴君と名刺交換する三田地教授】
日本最大級の光通信技術展への出展ということで、プロの方々を相手にF-SAS*について説明をしました。質問されることが専門的なことばかりだったので、
回答に困る場面が多々あり、自分の知識の浅さを痛感しました。
しかし、たくさんの企業の方々と話をしたり、専門的なことを教えていただいたり、とても貴重な経験になりました。企業の展示物を見学したところ、すごく繊細なものやアイディア溢れるものばかりで、日本の企業の技術にとても驚かされました。
遠藤 広貴
【光の専門技術者の質問に答える林将輝君】
私は、Photonix2014に参加し、研究の説明を初めて外部で行いました。研究の質問をする方は、専門家の人が多く、参加初日は、必死で答える事で精一杯でした。質問に答えるうち、段々と自分の研究に関して、沢山の疑問や改めて興味が湧きました。私は、Photonix2014で、質問された事に答えられなかった時もありましたので、次に研究説明する時には、しっかりと答えられる様に、事前準備を十分にして臨みたいと思います。
林 将輝
【光の専門技術者にパンフレットを片手に説明する雲藤有貴君】
私は二日間に渡り出展の説明を行いました。普段、一日の内に多くの企業の方と接する機会がなかったのでとても貴重な体験をさせて頂きました。質問だけではなく、アドバイスをしてくれる企業の方もいて、逆に学ぶことが多く、勉強になりました。この経験をきっかけに専門性を高めて、これからのF-SAS*の研究を充実できるように頑張りたいと思います。
雲藤
有貴
*F-SAS(光ファイバ型睡眠時無呼吸センサの略称)
2014年5月18日に開催される東京工科大学オープンキャンパスでも、片柳研究所棟11階でのコンピュータサイエンス学部総合展示コーナーで「光ファイバ型睡眠時無呼吸センサ」を動態展示します。
その際には、三田地研の杉山光君と遠藤広貴君が説明しますので、是非来場してPhotonix2014の様子も生の声で聞いて下さい。
コンピュータサイエンス学部教授 三田地成幸
2014年5月 1日 (木)
投稿者: CSスタッフグループ3
コンピュータサイエンス学部ネットワークコース快適生活創成ネットワーキング(坪井・田所)研究室助教の田所裕康です。本研究室の4年生が2014年2月19~21日に東北大学(宮城県仙台市)において開催された「第15回惑星圏研究会」に参加しました。この学会は数十件程度の発表数ながら、惑星のプラズマ・大気研究に関わる研究者が国内外から集まる研究会です。2013年9月14日にJAXAによって打ち上げられたイプシロンロケット搭載のひさき衛星による惑星分光観測の初期結果の発表も活発に行われておりました。下記に実際に発表を行った尾原奇風君の感想を掲載します。
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坪井・田所研究室4年の尾原奇風です。
私は2月に行われた第15回惑星圏研究会"Symposium on Planetary Science 2014 "という学会で以下のようなタイトルで研究内容を発表しました。
「Evaluating error characteristics of gyration under uniform magnetic field by Buneman-Boris method」
(Buneman-Boris法を用いた一様磁場中におけるジャイロ運動の誤差評価)
宇宙空間は真空ではなくプラズマという荷電粒子で満たされています。
そのプラズマが磁場に従う基本的な運動の一つに「ジャイロ運動」というものがあります。
プラズマのシミュレーション研究において問題とされる誤差(計算解と解析解の差)に関して、このジャイロ運動に着目し評価を行いました。
私の研究対象分野は宇宙空間です。元々、私は宇宙が好きでした。卒業研究室を選ぶための研究室見学で坪井・田所研究室を訪れ、田所先生が宇宙の研究をされているというお話を聞き、宇宙に関する研究をしたいと考えて研究室を選びました。そして、田所先生の指導のもとで、上記のような「宇宙の研究」を一年間行いました。CS学部の他の学生達の多くはIT分野の研究で、私の研究は他の学生達とはかなり研究内容は異なっていましたが、プログラミングやシミュレーション技術では、CS学部で学んだことが大いに役立ちました。
学会は仙台の東北大学で行いました。
記録的な大雪となった一週間後くらいでしたので東北大学は雪だらけでした。
学会では口頭発表とポスター発表があります。
今回、私はポスター発表をさせて頂きました。
ポスター発表とは、PowerPoint等で作成した10数枚の紙を張り出して発表する形式となっており、発表中に質問を受けることがしばしばあります。
それが議論となり研究の新たな考察に繋がる場合もあります。
対話に近い感じなので、それほど緊張しないで望めました。
発表の終盤、外国の方に質問を受けました。
当然英語なのですが質問の意味が分からず、結局その場では答えることができませんでした。
自分の英語力の低さに葛藤を覚える瞬間でもありました。
学会では私以外の学部生は2人いました。他大学の同級生が発表を行っているのを見て良い刺激を受けました。
今でも連絡を取り合える仲であり、素晴らしい出会いでもありました。
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CS学部ではコンピュータに関するあらゆる事を学ぶことができます。
しかしコンピュータはあくまでツールであり、研究等の自分のやりたいことにどう活かせるかが重要です。
是非、様々な可能性を考えながらコンピュータサイエンスを学んで下さい。
2014年4月18日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 光エレクトロニクス研究室教授の三田地成幸です。
学会初舞台シリーズの第三弾として、2014年3月18日、新潟大学五十嵐キャンパスでの2014年電子情報通信学会総合大会で論文発表を行った女子学生から寄せられた学会デビュー後の感想を紹介いたします。
まず、4年生の「長谷川直生」さんは、
「小型F-SASセンサシステムの小児睡眠時無呼吸症候群診断への適用」
と題して口頭発表を行いました。
この論文は、呼吸による胸郭の変化に伴った側圧変化を、マイクロベンド損失を利用し信号光変化として捉える光ファイバシートを用いた睡眠時無呼吸センサ(F-SASセンサ)を開発し、小児における睡眠時無呼吸症候群診断への適用を検討したものです。本講演では、F-SASセンサの制御部を小型化した「小型F-SASセンサ」を用い、7歳以下の未就学児の睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニングとしての有用性を発表しました。
長谷川さんは山梨大学医学部小児科との臨床研究の担当者として、小児科病棟での小型F-SASセンサ」の測定結果の解析で大いに腕を振るいました。発表開始当初は少し緊張気味でしたが中盤から終盤にかけては流れるようなりっぱな自信たっぷりの講演で、この学生さんにはこういったプレゼンテーションの才能があるのではと思いながら聴き入った次第です。
発表を無事に終えた長谷川さんからは次のような報告がありました。立派な質疑応答ぶりで大いに感心した次第です。通信学会での応答の様子です。
質疑応答内容
(1)従来機と小型機で大きさが変わったのはわかったが、何をしたことで小型化することができたのか。
→基板を1枚でまとめて大きくなっていたのを、2枚にわけ、上下に重ねることで面積を小さくすることが出来た。
(2)解析不可だったものの理由は何か、その対策はないのか。解析不可だったデータを排除するのはもったいない。
→ 解析不可だったデータはSAS2100のパルスオキシメータが外れてしまっていたことが挙げられる。これは指に装着しているもので、寝ている間に邪魔だと思った小児である被験者が勝手に外してしまう、といったことがあるようなので、対策としてはテープで巻いて取れないようにするしかない。F-SASセンサではそのようなことは起きないのでSAS2100のパルスオキシメータと補完し合える。(長谷川)
(3)従来機で測定したものと小型機で測定したもの、解析しているアルゴリズムを統一するなど、何か合わせているところがあるのか。合わせていれば比較としてよりよいものになるのではないか。
→今回はアルゴリズムも異なっている。(従来機は手動パラメータ設定、小型機は自動パラメータ設定を行っている)。ご指摘の点はおっしゃるとおりです。(長谷川)
次は、4年生の「萩原ありさ」さんです。発表テーマは、
「シアンフリー・シラン変性タイプ高耐湿性光学接着剤のシリコンフォトニクスへの適用の可能性」
と題して口頭発表を行いました。
光ネットワークの信頼性維持向上の上で、光デバイス用高耐湿性光学接着剤の開発は重要です。萩原さんらは、「環境やアレルギー等にも配慮したシアンフリーの高耐湿特性を有するシラン変性タイプの光学接着剤(Y-41, Y-42, Y-43, Y-45R)を開発して来ました。高温高湿試験による長期信頼性評価の結果、新規光学接着剤では現行のEPOTEK 353NDよりも高いMedian Time To Failure(劣化に至る時間の中央値、MTF)を有し、良好な偏波保持特性も報告して来ました。
今回の講演は、最近注目されているシリコンフォトニクスへの適用の可能性を探索することを目的に、ガラスとシリコンの被着体間での接着特性を検討したので、その結果を報告するというものでした。
萩原さんは4月23日から25日に富山で開催されるエレクトロニクス実装の国際会議ICEP 2014でも共著発表いたします。また、萩原さんはこの分野でフランスのニース大学との共同研究の担当者でもあります。
普段、静かに話をするお淑やかな感じの女子学生でしたので、講演大丈夫かなと思って聴いていましたが、非常に冷静で淡々と説明し、完璧な講演となりました。マイクロフォン付きの会場だったのも声の小さい萩原さんには大いに幸いしました。終了後に下記の報告と感想が寄せられました。
通信学会での「主な質問内容」です。
1. いろいろな条件で似たような劣化試験を行うのは、何の違いを見ようとしているのか。
2. 新規開発の接着剤のY-41、42、43、45Rは何が違うのか。
3.プレッシャークッカー試験で10hと40hでの相違の理由は何か。
4.剥離強度測定の誤差は結構大きいのか。
といった質問の他に、セッション終了後に5-6人のその分野の専門家が押しかけて、より詳細な質問が浴びせられるほどに大きな反響がありました。
講演を終えての萩原さんの感想は、「卒論発表後の実験でさらに良い実験結果が出たので、不安になることもなく落ち着いて発表できました。」ということで、予想以上に冷静な感想を聞かされ、出来れば引き続き大学院で研究してほしいくらいに大変頼もしく思った次第です。
他大学の発表はほとんどが大学院生の発表で、それに勝るとも劣らない両4年生の発表を聴いて、あらためて東京工科大学コンピュータサイエンス学部の女子力の底力を感じた通信学会でした。
電子情報通信学会での講演を無事に終えて、凱旋モードのCS学部女子学生と、応用物理学会に向かってトンボ返り状態の指導教官とのスリーショット
2014年4月10日 (木)
投稿者: CSスタッフグループ3
2014年3月18日から21日まで、電子情報通信学会総合大会が新潟大学で開催されました。本学の多くの学生が発表しましたが、坪井・田所研究室からも文静さん(修士1年、発表題名:ZigBeeを用いた屋内位置推定方式の比較検討)と太田伸男さん(4年生、発表題名:スマートフォンを用いたアドホック・センサーネットワークの構築)が参加し、修士研究や卒業研究の内容を発表しました。また、参加した学生や若手研究者を対象にウェルカムパーティーが行われ、軽食をつまみながら、文さん、太田さんも他大学の学生達と色々話しをして、懇親を深めてくれました。
以下、発表した学生さんの感想です。
私は坪井・田所研究室に所属しており、ネットワークを専門とする研究室で、ZigBeeの研究を行っております。私は2014年3月の電子情報通信学会で初めて学会発表のチャンスを得ました。私は留学生で日本語が十分ではないので、人の前で話すことが苦手ですが。いい発表をしようと思って、長い時間をかけてパワーポイントを作って、研究指導をして頂いている坪井先生と田所先生にお願いして、何回も発表練習をしました。学会発表当日、私の発表の前に、急にたくさんの人が入ってきました。緊張感はさらに高くなりました。ずっと自分に「落ち着け」と言いつけながら、発表を終わらせました。あまりの緊張で質問が聞き取れないところもありましたが、何とか答えることが出来ました。今回の発表を通じて自分の見聞を広げまして、いい勉強になりました。非常に貴重な経験だったと思います。
また、電子情報通信学会通信ソサエティ主催のウェルカムパーティーにも出席しました。会場では学会の説明を聞いただけではなく、いろいろな会社の説明も聞きました。大手企業の社長さんにもお会いでき、たくさんの会社の説明を聞き、就職にすごく役に立てました。また、新しい友達もでき、いいパーティだと思いました(文静)。
学会発表という貴重な経験を新潟にてさせていただきました。発表会場では大企業の方々や日本各地の大学生、大学院生の方たちが大勢おられ、先端の通信技術についての研究結果や、それについての質問が飛び交い非常に刺激的でした。とても緊張しましたが、この様な場で私の研究について発表させて頂けたことは大変貴重な経験であり、様々なことを学び取れるいい機会になりました(太田伸男)。
2014年4月 1日 (火)
投稿者: CSスタッフグループ3
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 光エレクトロニクス研究室教授の三田地成幸です。
学会初舞台シリーズの第二弾として、2014年3月19日、青山学院大学相模原キャンパスでの第61回応用物理学会春季学術講演会でポスター発表を行った男子学生から寄せられた学会デビュー後の感想を紹介いたします。
4年生の小島大樹君は、
「バイオミメティック匂いセンサ(BMOS)の屋外使用向け改良」
と題してポスター発表を行いました。
学会初舞台シリーズ第一弾で紹介しましたように、指導者の私は新潟大学からとんぼ返りで野村裕幸君(4年生)の口頭発表が無事終了したのを見とどけるや、ポスター発表会場に駆けつけました。行ってみると、意外にも盛況で結構な人が小島君と長時間議論中で、我々が到着したのも気が付かず必死で質疑応答中というところでした。この論文は、通信において匂いの情報を伝える手段はないものかと始めた基礎研究の成果です。ニンジンの一成分であるβカロチンの有機半導体的な特性を利用するユニークな研究です。固体電解質の特性を有する寒天をホス材料とし、βカロチンをゲスト材料として寒天中に分散させ、白金メッシュと白金版の両電極に挟み込み、屋外でも安定に匂いに応答するように改良しました。βカロチンが日光に当たると劣化するといった問題がありましたが、電極間物質のゲル化とホスト材料によるゲスト材料の囲い込みによりこれらの問題点解決に成功しました。発表を無事に終えた小島君からは次のようなメッセージが寄せられました。応物での質問内容と感想です。
「質問内容」
1.ゼラチン、寒天以外にホスト材料として試したものはあるのか。
2.センサの再現性はどの程度のものなのか。
3.測定対象の判別はどのように行うのか。
4.最終目標として、どこを目指して行っているのか。
「感想」
今回応用物理学会に行って思ったことは、少しでも気になったり興味を持った内容にはとことん吸収していこうとする姿勢や意識の高い人たちの集まりなのだなと改めて思いました。特に、ポスターセッションのため比較的学生が話を聞きに来ることが多く、どの学生も積極的に話を聞いてくれたおかげで非常にやりやすかったです。今回は発表者側でしたが、機会があれば見学者側として見て回りたいと感じました。
このように、学会発表という大舞台を経験した学生は大いに啓発され、その貴重な経験が次の飛躍のバネになりそうな予感がします。
熱心に説明し、質疑応答中の小島君です。 ポスター発表を無事終えた後のホットした様子の小島君です。
(青山学院大学相模原キャンパス 応用物理学会ポスター発表会場)2014.3.19
2014年3月28日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 光エレクトロニクス研究室教授の三田地です。
三田地研では、卒業研究を通じてオリジナリティの高い研究成果を出した4年生には積極的に学会発表を奨励しています。2014年3月の春の応用物理学会には男子学生2名、電子情報通信学会には女子学生2名の4年生が学会デビューを果たしました。今回は学会初舞台シリーズの第一弾として、2014年3月19日、青山学院大学相模原キャンパスでの第61回応用物理学会春季学術講演会で口頭発表を行った男子学生から寄せられた学会デビュー後の感想を紹介いたします。まずは、4年生の野村裕幸君ですが、
「テルライト系ガラスを用いた超高速一括波長変換素子の研究―紫外光ポーリングの検討―」
と題して講演いたしました。無事に発表を行えるか心配な指導者の私はといえば、午前中新潟大学で行われた電子情報通信学会での講演終了後トンボ帰りで新潟新幹線、東海道新幹線を乗り継いで横浜線淵野辺にようやくたどり着きました。タクシーを飛ばして急いで学会会場に飛び込みましたら、ちょうど一つ前の演題の発表が行われているところで、野村君の発表に間一髪間に合って到着という状況でした。いざ始まると発表は堂々たるもので、1年前の4月のころの気の弱い感じの野村君とは全く別人で、指導教員としては大いに満足いたしました。世界で初めて、紫外線レーザを用いてのテルライト系ガラスのポーリングに成功し、二次非線形光学現象である2倍波の発生を確認したという講演です。聴講者の中には企業の研究者と思われる人達がおられて、必至で野村君の説明するパワーポイントの内容をメモしている光景を横からみていると、指導者として小気味の良い感じを覚えました。次のような質問に何とか答えて無事に発表を終えた野村君には安堵感と共に大いなる充実感を見てとることができました。
[主な質問内容]
・他のガラスと比較してテルライトガラスの二次非線形光学定数はどうか?
・擬似位相整合構造の作製方法について
このように学生さんの達成感を共有すると教師冥利に尽きるなあと今年も改めて思った次第です。最後に野村君の感想を以下に紹介して筆を置きます。
[感想]
いざ学会発表が始まると、そのセッションは殆どの発表者の方が学生ではなかったこともあり、逆に緊張せず発表できました。また、この発表の機会に「このことについてどう思いますか」と疑問に思うことを、発表者が発表を聞く方に逆質問していました。お互いに疑問に思うことを自分の意見を交えて討論し、研究を進展させようとする姿勢に感動しました。(三田地注釈:応用物理学会ならではの雰囲気のように思います。)
口頭発表を無事終えてポーズを取る野村君の雄姿です。
(青山学院大学相模原キャンパス応用物理学会会場)2014.3.19
2014年3月18日 (火)
投稿者: CSスタッフグループ3
カンボジアのシェムリアップで開催された国際会議で、コンピュータサイエンス学部の学生が発表を行いました。会議名は以下の通りでACMの国際会議です。
International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication (IMCOM or ICUIMC) 2014
IMCOM 2014では、59件の口頭発表の他、60件のポスター発表、2件の招待講演、2件の基調講演が行われ、大規模で盛大でした。
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宇田研究室4年の木幡周平です。
私は1月にACMのICUIMC 2014にて“Personal Identification by Flick Input with Acceleration Sensor”というタイトルで研究の発表を行いました。
前回の学会発表では、フリック入力にて入力を行う時に生じる特徴をもとに個人の識別を行うという研究を発表しました。しかし、この方法ではフリック入力を行う者の姿勢が変化してしまった場合に個人の入力の特徴も変化してしまうため、姿勢が異なる場合に識別の成功率が変化してしまうという問題点がありました。そこで、今回の発表ではスマートフォンに搭載されている加速度センサの値を取得し、加速度センサの値の変化から姿勢の補正を行うことで識別の成功率を向上させるというものを提案しました。
今回の私の発表はポスター発表であったため、同時に何人もの人の研究の内容が掲示されていました。実際の発表では、前回のハワイの発表とは異なり同年代の日本人の方もいたためか、リラックスして発表に臨むことができました。私のポスターは用意が足りず、周りの人と比べて少しお粗末なものとなってしまいましたが、発表に関しては周りの人たちに負けない出来だったと思います。
国際会議はカンボジアのシェムリアップにて行われました。国際会議に行く前は、カンボジアは地雷で危ない、蚊を媒介したマラリアが危険といったネガティブな情報が多く、無事に発表を終えることができるかどうか心配でした。しかし、実際にシェムリアップに行ってみると、カンボジアの人々が木や藁の家の中で過ごしていたり、子供たちが沼地で遊んでいたりと、とても賑やかな場所で、当初気にしていたネガティブな情報はすぐに気にならなくなりました。
また、カンボジアといえば、アンコールワット。国旗にもなっているほど有名なので、カンボジアに行く前から是非とも足を運びたいと思っていました。そして、今回滞在したホテルはアンコールワットから徒歩20分程度の距離にあり、学会発表の空いた時間にはアンコールワット遺跡群に足を運ぶことができました。
アンコールワットに行って驚いたのは、何よりもその規模の大きさです。アンコールワットは2km四方の大きな池に囲まれています。そして、その中のほぼすべての建物には細かな彫刻が掘られており、莫大な時間を費やしてアンコールワットが作られたのがわかります。アンコールワットはヒンドゥー教の寺院であり、中の像にヒンドゥー教の人たちが祈りを捧げたりと今現在も使われています。そのため、カンボジアの人々の文化を直に感じることができました。また、現地の人といろいろな話をする機会もあり、かつて宗教戦争があったことや、ポル・ポト政権に関してなど、カンボジアの歴史についても学ぶことができました。
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コンピュータサイエンス学部の学生は、国際的な舞台で活躍しています。
2014年1月30日 (木)
投稿者: CSスタッフグループ3
SC13の会場は,アメリカ合衆国,コロラド州のデンバーです。デンバーは「Mile-High City」と呼ばれる街で,その名の通り街の海抜が1600mを越しています。(1マイル=約1.6km)マラソン選手が高地トレーニングに使うボルダーもデンバーからすぐですね。というわけで,到着早々息切れです。ちょっと酸素濃度が薄い感じがします。
まずは,学会会場に出向き,昼食がてら街を散策。
街を挙げてSC13を盛り上げているのがわかります。
アメリカと言えば,ハンバーガー!焼き加減は,ミディアムレアで頂きました!!
今回の発表は,デンバーの中心部に位置するコロラド・コンベンションセンターです.
会議場の入り口には,過去のSCの発表トピックが展示されていました.
さぁ,受付も済ませ,発表に向けて気合が入ってきます.次回は,発表の状況をお知らせします.
2014年1月16日 (木)
投稿者: CSスタッフグループ3
コンピュータサイエンス学部の生野です。
皆さん,スーパーコンピュータをご存知ですか?そうです,スーパーコンピュータとは超絶に計算能力の早いコンピュータのことです。日本にも有名なスーパーコンピュータがありますね。理化学研究所が所有している「京コンピュータ」です。このスーパーコンピュータの世界ランキングを決める国際会議が毎年開催されており,この国際会議で私達の研究を発表するまでのお話をこれから数回に分けて掲載していきます。
私の研究室では,物理現象や工学的な現象をコンピュータの中で再現するというコンピュータシミュレーションを行っています。よりリアルなシミュレーションをするには計算時間が非常に掛かってしまうため,高速なコンピュータを使って,さらにはそれを大量に並べて並列処理を行い,高速な計算を実現しなければなりません。その研究の一部を是非世界に知らしめたい!という思いで,世界最大級のスーパーコンピュータの国際会議である”Supercomputing Conference 2013”に今年の5月頃に論文を投稿していました。しかも,今回は学部4年生の廣川くんを第1著者にしての投稿です。もちろん,この論文が採用されれば,本人に発表をしてもらうべく,アメリカ出張してもらいます。
論文を投稿したことを忘れかけてた9月9日,ある1通のメールが飛び込んできました。メールのタイトルは「 SC13 Regular, Electronic, and Educational Poster Notification」です。
おっ!これはっ!!SC13の合否判定では!!!
恐る恐る,開封。。。。。最初に飛び込んできたのは。。。「Congratulation!(おめでとう!)」でした。やったーーー!受かった!
世界最大,スパコンの祭典での発表。憧れの舞台!しかも,採択率はたったの40%という狭き門。それに選ばれたのは,本当にウキウキワクワク,ガッツポーズです。
==== 原文 =====
Congratulations! We are delighted to inform you that your poster submission to the SC13 conference:
post271s1 Speedup and Numerical Evaluation of Multiple-precision Krylov Subspace Method using GPU Cluster for Large-Sparse Linear System
has been accepted for presentation at the conference in November under the regular, electronic, and education poster category.
=============
ここから,4名の査読者からのコメントに従い,再計算,論文とポスターを修正し,提出を終え,いよいよ発表の舞台,アメリカ合衆国,デンバーへ向かうのでした。
2013年12月11日 (水)
投稿者: CSスタッフグループ3
コンピュータサイエンス学部の一教員です.12月5日,6日に京都工芸繊維大学で開催されました電子情報通信学会 通信方式研究会に参加しました.私の研究室に所属する大学院修士課程2年の学生がこれまでに行った研究成果を発表するためです.事前に十分練習を行い,その甲斐もあり,発表も質疑も適切に行っていました.本人も自信がついたものと思います.
その学生に感想を聞ききました. 次のとおりです.
「学会発表では,今までの研究成果の発表を行いました.聴講者の意見や質問を通して,今後の研究を発展する糧となる重要な機会となったと思います.自分の考えを人にプレゼンテーションをすることは,自分を大きく成長させるものだと思いますし,今後の社会人となる上で必ず生きていくものであると感じます.また,学会発表は全国各地で行われるので,発表が終わった後は観光に出かけることもできるので,それも楽しいです.」
学生を研究指導して,成果が出て,学生と学会発表に行くことが非常にうれしいです.学生がこれらの発表を通じて成長してくれれば,望外の至りです.
2013年11月19日 (火)
投稿者: CSスタッフグループ3
アメリカ合衆国のハワイで開催された国際会議で、コンピュータサイエンス学部の学生が発表を行いました。会議名は以下の通りで、IASTEDという学会の国際会議です。
The 15th IASTED International Conference on Control and Applications (CA 2013)
CA 2013では、34件の口頭発表の他、1件の基調講演、1件のチュートリアルプレゼンテーションが行われました。
宇田研究室4年の木幡周平です。
私は8月に、“Proposal of Method for Personal Identification with Flick Input”というタイトルの研究をIASTED CA2013にて発表しました。
現在、多くの人がスマートフォンを使うようになっています。スマートフォンに搭載されたタッチパネルを用いる文字の入力方法にフリック入力という方式があります。フリック入力とは、指でひとつのキーに触れた後、触れた指を動かす方向により入力する文字を決定する入力方式です。今回の国際会議で発表したのは、フリック入力を行う際の個人的な特徴を利用して利用者を識別する方法についてでした。
東京工科大学コンピュータサイエンス学部では、3年次後期から研究室に配属されます。私は3年生のうちに先輩の研究を引き継いだので、国際会議の発表までに研究を進めることができました。
こちらが国際会議の会場となったハワイのホテルです。IASTED CA2013は国際会議ですので、発表はもちろん英語で行います。今回の国際会議への参加が、私にとって初めての海外渡航でしたので、英語で会話をした経験など無いに等しく、自分の語学能力でうまく発表できるかどうかとても心配でした。実際に自分の発表の番になった時、少したどたどしい英語となってしまった感じが否めませんでしたが、会場の雰囲気や会議で知り合った人たちのおかげでそれ以上緊張することもなくプレゼンテーションを行うことができました。
会議のほかにも、空いた時間にダイビングにチャレンジしたり、バスを乗り継いでモアナルアガーデンパークの日立の樹を見に行ったりと楽しむことができました。
また、ダイヤモンドヘッドの頂上まで登って朝日を望むツアーに申し込んだりもしました。が、午前4時半にホテル前集合だったものを寝過ごしてしまい、いざ起きた時には6時半。ツアーのお金は先払いでしたので、お金を無駄に払って終わりという残念な結果となってしまいました。上の写真は悔しかったので近くのビーチから撮った1枚です。
さらに、研究を進めて利用者の識別方式を改良したものが次の国際会議に採録になりました。またの機会にこのブログにて報告したいと思います。
コンピュータサイエンス学部の学生は、国際的な舞台で活躍しています。
2013年6月17日 (月)
投稿者: CSスタッフ_A
三田地研は光エレクトロニクスの研究が盛んです。学会発表できるような卒業論文、修士論文を作成させることをモットーに日々研究活動を行っています。今回は研究室の学生さんが学会発表を経験して如何に成長するか、本人の生々しい体験談に基づいて紹介したいと思います。
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私は修士になってから今日までに電子情報通信学会のオプトエレクトロニクス研究会で2回のポスター発表を行った。修士1年次、修士2年次の共に春に行った。
私は学部時代に一度も外部発表を行っていなかったため、修士1年次に参加したこの研究会が最初の外部発表であった。初めての外部発表ということもあって、申し込みを終えた時から発表を滞りなくすることができるか、質問に対して満足していただけるような回答をかえすことができるかといった考えが頭の中で積み重なっていき、徐々に不安が大きくなった。不安であると、進めなければいけない発表用の資料作りも内容からポスター全体のレイアウトなど至る所が気になり、作業も余り捗らない状態となった。
予稿の提出は期限限界まで内容の修正を何度も繰り返すことになったが、無事提出することができ、2回とも三田地教授には多大な迷惑をかけてしまった。
この研究会は学生同士の交流会という側面を持っている為、発表者は学生のみとなっていて、比較的に他の研究会より緩い内容と聞かされていた。参加者は主に学生、また、研究室の教授、研究会に所属している企業の方々であり、教授からも難しい質問はこないだろうと言われ、事前にその話は聞いていたが、その上でも不安は高まる一方であった。その結果、質問されると思われる内容の回答を幾つも用意したにもかかわらず、準備会場に到達した頃には頭が真っ白になり混乱してしまった。
いよいよ持って発表が始まった。1年目と2年目では発表の形式は違い、10人程度で1グループとし、3つのグループが順番に発表を行うのは同じだったが、1年目は1人3分程のショートプレゼンからの1時間のポスター発表といった形である。私はそのグループ分けの中、3つめのグループであった。1つめのグループの発表は緊張もあって、頭の中に内容が今一つ入らず、こちらから質問することがあまりできずにいた。しかし、2つめとなると流石に緊張も少しは解すことができ、興味を持った研究に話を聞きに行くことができた。
そして、最後である私たちのグループの番なのだが、このグループは幸か不幸か時間の都合上夕食を挟むので、発表までに長めの猶予が与えられていた。私の場合は食事の際は余り喜ばしくない形に作用してしまい、食事の際に緊張を解しすぎて緩みきったといえるような状態に陥ってしまった。夕食を終えてから発表をするまでの時間において、1つめのグループの発表を聞いている時以上に余計に緊張することになってしまった。事前に用意した予稿とスライドについては何度も修正したかいもあって、悪くはないと感じてはいたのだが、緊張により発表の速さが予定よりも早くなりすぎた。発表している最中に内心ではこれでは駄目だと感じることはできるのだが修正することは叶わず、あっという間に発表は終了してしまった。しかし、ショートプレゼンを失敗してしまう事で、ポスター発表時はかえって冷静になることができた。
私の研究は材料系であったのだが、他の参加者の研究は主にデバイスの開発が主だったもので、質問していただいたのは学生よりも企業の方が多くいた。その為、質問されるたびに一段と緊張したのだが、先程のプレゼンの失敗によって少々冷静になることができていたので、内心は不安だらけではあったが言葉はつまることなく、なんとか発表を終えることができた。
完璧に答えきることができた訳ではなく細かいところを聞かれた際に、研究を行ってきた中では考えていなかったことを聞かれることがあり、思考不足に反省する一方で、自身では思い至らない発想を知ることができた。
そして、2年目の研究会のことになる。2回目では、先の通り形式が異なり、ショートプレゼンは無くなり、ポスター発表のみの時間は約1時間30分に変更となった。1回目よりも長い発表時間となったことで、質問されることも多くなった。1回目程ではないが緊張していて、あまり良い状態ではなかった。度胸がつくといった意味では、発表を数回こなした程度では対して変わらないのかもしれない。しかし、前回以上に質問に対して答えることができ、聞かれた質問に対してでは適切に返せたと思っている。これも研究を学部生時に1年、院生時に1年、合わせて2年の期間に携わることで、想像していたよりも成長することができていたということだろう。
この2度の外部発表を経験することで、私は自身の成長を自覚することができた。しかし、これは数回の経験によるものだ。1回目は内容の整理と反省、あるいは新たな発想にたどり着くことのできる貴重な経験として。2回目はその経験を活かして、どう役立てたのかを確認することができた。勿論、2回目以降にも発見や反省は見つかっていくだろう。このように研究を誰かに紹介するという機会はとても大事な経験であった。
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三田地は24年間のNTT研究所での光デバイスの研究開発の後に本学に赴任し、2001年4月から既に12年以上の教員生活となります。この間、「学生は成長するものである」ということを幾たびも実感して参りました。20代の若者は、若いだけに適切にトリガーを与えれば成長します。特に初めての学会発表は本人にとっては想像もできないくらいの舞台です。発表直前は食べ物も喉を通らないくらいに緊張しますが、発表と専門家との質疑応答を無事に終えたときの安堵の顔と、その夜の慰労会での本人の感想、その数日後の驚くべき成長の姿、自信に満ちた振る舞いは教師冥利に尽きるものがあります。そうやって成長した学生が3月下旬に卒業していくときは、実は教師にとっては寂しい季節であり、周囲は桜の開花で浮かれ始める時期なのですが、教師にとってはやや鬱気味の時期でもあります。これをあと4,5回繰り返すと私も卒業の時期を迎えます。
2013年4月 8日 (月)
投稿者: CSスタッフグループ3
4年生卒業研究で取り組んだ成果をまとめ,The IEEE Global Engineering Education Conference 2013という教育関係の国際会議に論文を投稿し,受理されて二人の学生が平成25年3月12日から15日にベルリンで発表してきました.
立川結貴(現大学院1年生)さんの発表論文のタイトルは,An Analysis of the Relation between the Behavior of a Learner and Acquired Skill Level in Role-Play Training,屋宜朝香(現NTTデータ)さんの発表論文のタイトルは,An Analysis of Conversations in Role-Play Training for Project Management Educationというもので,ロールプレイ演習を介したプロジェクトマネジメント教育手法にて学習者が獲得するスキルを評価する方法に関するものです.
立川結貴さん
屋宜朝香さん
1年足らずの間に国際会議に英語論文を執筆し、英語で発表できたこと、二人の頑張りに敬意を表します.二人はこの経験を糧にこれからますます発展されることを期待します.
ベルリンでは発表の他に,東西ドイツ分断の跡の修復されたブランデンブルク門を見学したりして見分を広めることができたと思っております.
ブランデンブルク門(左が立川結貴さん、右が屋宜朝香さん)
ベルリン大聖堂
2013年3月26日 (火)
投稿者: CSスタッフグループ3
マレーシアのコタキナバルで開催された国際会議で,コンピュータサイエンス学部の学生が発表を行いました.会議名は以下の通りで,ACMという学会の国際会議です.
International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication 2013 (ICUIMC 2013)
ICUIMCは2007年から毎年開催されており,今回で7回目となります.ICUIMC 2013では,55件の口頭発表,56件のポスター発表,2件の招待講演が行われました.
コンピュータサイエンス学部4年
C0109200 國谷 健太
「Proposal of CAPTCHA Using Three Dimensional Objects」というタイトルで学会発表をさせていただきました.
Webサービスの不正利用といった問題の対策としてCAPTCHAというものが導入されています.CAPTCHAとは,人間には簡単に解けるが,コンピュータには解くことが難しい問題を出題し,正しい解答をしたものだけを人間と判断するというものです.主に,メールなどのアカウント取得や,掲示板やブログの書きこみの際などに利用されています.研究内容は先輩の引き継いだものです.アモーダル補完という人間の視覚補完能力を利用し,人間とコンピュータの解答時間の差を用いるという手法において,より解答時間の差を大きくするために3次元化された文字を利用する手法を提案するという内容です.
発表本番は,準備不足のため散々な内容でした.いかに自分が甘い考えでいたのかを痛感しました.また,「文字」ではなく,「音」としての英語は,聞きとることがとても難しく,自分の英語力の低さを思い知らされました.これらの経験を通して,まだまだ努力が足らない事,もっと気を引き締めなければならないことを再確認することができました.
春から社会人として仕事をしていく際,この貴重な経験を生かせるよう精一杯頑張ります.
國谷君はポスター発表ではなく,栄誉ある口頭発表(皆が聴講する会議室で一名ずつ発表する形式のもの)に選ばれました.
コンピュータサイエンス学部の学生は,国際的な舞台で活躍しています.
2013年3月15日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
マレーシアのコタキナバルで開催された国際会議で,コンピュータサイエンス学部の学生が発表を行いました.会議名は以下の通りで,ACMという学会の国際会議です.
International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication 2013 (ICUIMC 2013)
ICUIMCは2007年から毎年開催されており,今回で7回目となります.ICUIMC 2013では,55件の口頭発表,56件のポスター発表,2件の招待講演が行われました.
コンピュータサイエンス学部4年
C0109106 及川 拓也
Proposal of Automatic Reporting System against Unauthorized Use of Smart Phoneというタイトルでポスター発表させていただきました.
私の研究は,スマートフォンの不正使用対策に関する研究です.従来の不正使用対策は,情報漏えいを防ぐための機能ばかりで,不正に使用した人に対して罰を与えるような機能は備わっていなかったため,不正使用者は何のリスクもなく端末を不正に使用できてしまっていました.そこで,私は,不正使用者かどうかを自動的に判別し,不正使用者であった場合は,本物と見分けがつかない偽の情報を表示することで情報漏えいを防ぎつつ,写真や位置を気づかれないように収集し,本来の持ち主に通知するシステムを提案しました.
なるべく簡単な言葉で説明できるように原稿を考え,言葉では伝えきれない部分を補うためにデモを準備して臨みましたが,なかなか思うように伝えられず,自分の英語力の低さを痛感しました.
今後は,この経験を生かし,世界で活躍できるエンジニアになれるように努力していきたいと思います.
壇上で発表を行うセッションとは異なり,ポスターセッションでは,聴講者が著者といつでも自由に討論できます.不正使用者に見立ててデモ用のスマートフォンを触っていると,いつの間にか顔写真が撮られたり音声が録音されていたりして,GPSによる位置情報とともに,デモ用の別のPCにそれらが転送されていることに皆驚いていました.
東京工科大学からの発表に劣らず,他のポスター発表も,発表者の気力がみなぎったものになっていました.本学からのポスター発表では,運搬の都合上,A4版の用紙を貼り合わせてポスターを作成しましたが,1枚で大判のポスターも多数あり,ポスターが折れないように筒に入れて持参したようです.
コンピュータサイエンス学部の学生は,国際的な舞台で活躍しています.
2013年3月 5日 (火)
投稿者: CSスタッフグループ1
お台場で学会発表をしてきました
こんにちは。長らくごぶさたをいたしております。
コンピュータサイエンス学部教員の松下です。
少し唐突な春一番が吹く中、総勢22人で学会発表にいってきました。
会場はお台場(りんかい線の東京テレポート駅から、等身大ガンダム像?を経由して徒歩15分くらい)にある日本科学みらい館(写真上)で、近くにはフジテレビ本社ビル(怪しい球体が特徴)や、お台場海浜公園があります。
今回は、プロジェクト実習という授業の中で制作した作品3点を展示・実演しました。
プロジェクト実習では、6人ないし7人の3年生にてパーティを編成し、コンピュータとモーションセンサを組み合わせた新しいアプリケーションの企画立案、機材製作、コンテンツ制作、学会発表までを1年間をかけて行っています。
こちらは、腕時計型のコンピュータを右手につけてクッションをなでると、なぜかクッションの近くから様々な猫の鳴き声がするというもので、一種の癒し系(?)システムです。
クッションや指先には特殊な機材等は何もついておらず、腕時計に仕込まれたモーションセンサだけで「なで加減」を計算しています。
続いて、上の2枚の写真は、いかに小さな手の動きでコンピュータのマウスを操作できるのかをひたすら追求したパーティのメンバーで、約2時間の展示発表を終えたところです。
人の自然な動きをマウスのポインタに伝えることで、キーボードの上からほとんど手を動かすことなく使えるコンピュータを目指しました。
学部3年生が1年間の授業の中でオリジナルなアィディアを形に変え、
人とコンピュータとの新しい関わり方を探求していくプロジェクトは、
学会発表というフィナーレにて完結いたしました。
また来年も春一番の吹くころに再びこの場所に戻ってきたいと考えております。
Soichiro C. Matsushita (テイルズオブエクシリア2:2週目も猫快走中・・・)
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2013年2月27日 (水)
投稿者: CSスタッフグループ3
2012年11月12日~14日に米国のラスベガスで開催されました国際会議にて,大学院コンピュータサイエンス専攻修士課程1年の前田君が発表を行いました.
The 24th IASTED International Conference on Parallel and Distributed Computing and Systems (PDCS 2012)という,24回目を迎える歴史ある会議です.PDCS 2012では,31件の口頭発表,1件のチュートリアル,1件の基調講演が行われました.また,16回目の開催を迎える,The 16th IASTED International Conference on Software Engineering and Applications (SEA 2012)も同時に同じ会場でされていました.
コンピュータサイエンス専攻 修士課程1年
前田 浩
学部4年次から取り込んでいた研究をまとめ,「Malware Detection System with Privacy Protection against Cloaking」というタイトルで学会発表を行わせていただきました.
アクセスする人ごとにWebサイトの内容を変えてみせるクローキングという手法があります.通常,クローキングは検索エンジンにおける評価が高くなるように,検索エンジンがWebページの内容を調査しに来たときに,人間に見せるものとは異なるコンテンツを表示するような場合に使われていたりします.この手法を悪用し,検索エンジンやサイバーポリスに見つからないように,悪意のあるコンテンツをWebサイトに隠すようなやり方も登場しています.例えば,クロスサイトリクエストフォージェリと組み合わせた攻撃などが考えられ,Web上で様々な被害を拡大させる要因になりかねません.さらに近年ではスマートフォンの普及に伴い,マルウェアの検出や悪質なコンテンツのブロックをクラウドのサーバにおける判断に任せているようなものが登場してきました.特にこのような場合のクローキングを防ぐ技術についての研究内容を発表しました.
会議の開催地はアメリカ・ネバダ州のラスベガスで,会場となったホテルは街の中心から離れたところにありました.周囲はゴルフ場や高速道路に囲まれていて,静かなところでした.一方で,夜になると多くの建物が毎日賑やかにライトアップされて,とても綺麗な街でした.
国際会議への参加は,私にとって全てが貴重な経験になりました.英語でのプレゼンテーションはもちろんですが,発表だけでなく,会議開催中の休憩時間やバンケットで様々な国の研究者と交流をすることができるので,そのような場でのコミュニケーションも貴重な経験として楽しむことができました.
皆さんも国際会議では様々な貴重な経験ができると思いますので,是非挑戦をしてみてください.
前田浩君が発表を行ったセッションでは,彼以外の発表者は全員「USA」の所属でした.英語を日常的に使用する人たちが集まっている中でも,東京工科大学の学生は立派に発表を行っています.
2013年2月19日 (火)
投稿者: CSスタッフグループ3
マレーシアのコタキナバルで開催された国際会議で、コンピュータサイエンス学部の学生が発表を行いました。会議名は以下の通りで、ACMという学会の国際会議です。
International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication 2013 (ICUIMC 2013)
ICUIMCは2007年から毎年開催されており、今回で7回目となります。ICUIMC 2013では、55件の口頭発表、56件のポスター発表、2件の招待講演が行われました。
コンピュータサイエンス学部4年
C0109086 岩﨑 博美
Multivector E-Mail Filtering with Shape and Color Impressionというタイトルでポスター発表をさせていただきました。
発表内容は、スパムメールかそれ以外にしか分けられないメールのフィルタの問題点を解決するために、メールの危険度を段階的また、視覚的にも分けて表示することで、重要なメールがスパム判定されて削除されないようにすることと、瞬時に閲覧順位を決められるようにするシステムの話です。この国際会議を通じて、海外諸国の技術力の高さに驚かされました。1時間程度のポスター発表でしたが、様々な国の人たちがいました。英語で質問されましたが、ネイティブの方々の英語は聞き取ることが非常に難しいことを実感しました。また、自分自身の英語力の低さを痛感しました。
本学の独自のカリキュラムのおかげで、学んだことを実際に行い応用していくことでシステムを実装することができたため、高度な技術を身につけることができたのではないかと感じています。
春から社会人として、SEの仕事をしていきます。仕事をしていく上でこれらの技術や経験が生かせるように頑張りたいと思います。
この学生はポスターセッションでの発表でした。コンピュータサイエンス学部の学生は、国際的な舞台で活躍しています。
2013年1月18日 (金)
投稿者: CSスタッフグループ3
コンピュータサイエンス学部システムアーキテクチャ研究室の石畑です.
当研究室の修士2年生の鈴木君が,米国ソルトレークシティで開催された学会Supercomputing 2012(以下SC12)で発表を行ってきました.SC12は,スーパーコンピュータ関連の最高レベルの学会で,日本の理化学研究所など世界中の著名研究所からの発表とコンピュータメーカの展示会が同時開催されます.
鈴木君は,採択率47%という狭き門をくぐりぬけ,理化学研究所や東大,海外の著名研究所の研究者に交じって,ポスター発表を行いました.前回に続いて,この学会の様子を報告してもらいます.
こんにちは.大学院生の鈴木です.
前回に続いてスーパーコンピューティング2012(SC12)の体験談を話したいと思います.今回は私が行ってきたポスター発表について紹介します.
発表は17:00~19:00までの2時間行いました.前々回に紹介した沖縄でのHPC研究会での発表は,発表が25分で質疑が5分といった構成でしたが,ポスター発表にはそのようなことが決まっていません.発表者は研究を説明したポスターの前に立ち,見に来た人に説明したり,質問に答えたりします.私の場合,説明と質疑を10~15分程度でやり,10回ほど発表を行いました.内容は説明より質疑が多かったと思います.
話を聞いてくれた人には,「飲み物チケット」をあげます.これは,事前に主催者から渡されたもので,これをもらった人はカウンターに行って好きな飲み物と交換します.ポスター発表も後半になると,イイ気分になって話を聞きに来る人も多くなりました.
ポスター発表では,直接専門家と時間を気にせず話すことができます.私も最先端の研究開発を担っているエンジニアや研究員と話し,アドバイスも頂くことができ,大変有意義な時間を過ごせました.
発表を終えて外に出ると,Fusion-IOという企業が主催のパーティが行われていました.SC参加者は無料で参加できたので,そこで料理や飲み物を頂きました.ステージでは音楽を流したりモトクロスのショーをしたりと派手に盛り上げていました.あまり調べていなかったということもありますが,結果的にサプライズとなり,発表の疲れも取れた気がしました.
さて2回にわたりアメリカの学会の紹介をしましたが,いかがでしたでしょうか?スーパーコンピューティングに関わらず他の分野,業界でもこのような大きな学会があると思います.皆さんも,機会があれば是非参加してみてください.きっと素晴らしい経験ができるでしょう!ではでは.
2012年12月 4日 (火)
投稿者: CSスタッフグループ3
コンピュータサイエンス学部システムアーキテクチャ研究室の石畑です.
当研究室の修士2年生の鈴木君が,米国ソルトレークシティで開催された学会Supercomputing 2012(以下SC12)で発表を行ってきました.SC12は,スーパーコンピュータ関連の最高レベルの学会で,日本の理化学研究所など世界中の著名研究所からの発表とコンピュータメーカの展示会が同時開催されます.top500と呼ばれる,世界のスーパーコンピュータの性能競争の結果が発表されることで有名です.昨年理化学研究所の「京」コンピュータが世界一になりましたが,今年は3位に落ちてしまいました.この学会の様子を2回に分けて報告してもらいます.
こんにちは。大学院生の鈴木です。
私が参加したスーパーコンピューティング2012(SC12)はスーパーコンピュータの国際学会で、11月10日~16日まで開かれていました。たくさん面白い経験をしたので、2回に分けて紹介したいと思います。
開催地はアメリカのユタ州にあるソルトレイクシティでした。気温は4℃くらいと東京よりも寒く、路上や山には雪が積もっていました。
初日の夜に、私は富士通のミーティングに参加しました。SC12では論文などの発表の他に展示会が併設され,企業や大学が展示ブースを出しています。ブース公開前夜は、多くの企業がこのようなミーティングを開いています。
富士通のミーティングは、18:00から始まり、まず講演が3件ありました。招待講演として、オーストラリア国立大学のAndy Hoggs博士が高解像度海洋気候モデリングについて、理化学研究所の米澤明憲教授が理化学研究所計算科学研究機構の紹介と京コンピュータのアップデートについて発表されていました。そして富士通の方が、エクサスケールコンピューティングに向けて京に実装された技術と富士通の行ってきた活動について発表されました。最後にブースの簡単な紹介があり、別室でディナーを頂きました。富士通の方と話す機会もあり、大変貴重な1日となりました。
次の日からは、私は主に論文などの発表を聞き、空いた時間に展示ブースの会場をまわっていました。展示ブースでは、今年は300以上の企業、大学などが展示や発表を行っていました。IntelやCray、IBM、日本からは富士通やNEC、日立といった企業や、東京大学や九州大学などが参加していました。
展示会場の特徴の1つとして、各ブースでノベルティーグッズを配っていることが挙げられます。誰にでも配っているものもあれば、発表や説明を聞いた人のみに配るものもあります。私もTシャツやぬいぐるみ、ヘルスボールや栓抜きといった変った小物をたくさん貰いました。特に変わったグッズを配っていたのは日立でした。残念ながら(?)私は貰っていないのですが、下の写真のような人形を配っていたそうです。
今回はレセプションパーティーと展示ブースの話をしましたが、どちらも勉強になりかつ楽しむことができました。SC12ではこのような体験をたくさんしました。次回は、私の発表の話を中心に報告します。
2012年11月20日 (火)
投稿者: CSスタッフグループ3
コンピュータサイエンス学部システムアーキテクチャ研究室の石畑です.
当研究室の修士2年生の鈴木君が,情報処理学会ハイパフォーマンスコンピューティング研究会で,「大規模並列計算機向け通信アルゴリズム開発環境の構築」の発表をしました.
こんにちわ. 修士2年の鈴木遼平です.
タイトルにある開発ツールのプログラム開発をしてから,論文にまとめるのは,とても大変でした.発表では,富士通や東京大学,九州大学の著名な研究者から意見を頂けるなど大変勉強になりました.
また沖縄で開かれた研究会だったので,食べ物などいろいろと楽しむこともできました.大学生になると皆さんも何か研究すると思います.学会など目指してみてはどうでしょうか?きっと良い経験になると思います.
今月私はアメリカの学会に参加して来ました.大きな学会で面白い経験でしたので,また近いうちに紹介したいと思います.
2011年4月13日 (水)
投稿者: CSスタッフグループ1
Tri-Kです。日本中が衝撃を受けた東北地方太平洋沖地震から1カ月が経ちました。余震も続いていますし、福島原発も危機的状況が続くなど、地震の影響は色濃く残っていますが、季節はどんどん移り変わって、既に構内の桜は満開で、春爛漫の風景が広がっています。
いつも開花時期が遅れる構内の枝垂れ桜も、ちらほら咲き始めました。春の訪れとともに、被災地の復興が力強く進められていくことを期待します。
2010年11月11日 (木)
投稿者: CSBLOG_SI
たきびです:単純に焚火好きなので「たきび」です.
八王子キャンパスは雑木林に隣接しているので,一年中野鳥の声が絶えません.
その中で,季節を問わずいい声で少し変わった鳴き方をする鳥がいて,以前から気になっていました.
先日,どうやらその声の主らしい鳥を見かけました.
妙に人慣れしていて,ふつうのデジカメで写真が撮れるぐらい近づいても逃げずに,2羽(たぶんつがい)で落葉の中を探っていました(忙しく動いていたのであまりうまく撮れていませんが).
そのふてぶてしさに加えて,ルックスも「かわいい」とは言えず,むしろ目のまわりのラインがちょっと不気味.
野鳥図鑑で調べたところ,どうやらガビチョウという外来種のようです.
なぜこいつが夏の美声の主だと思ったかと言うと,実は鳴いている姿を確認したわけではなく,図鑑の説明が鳴き方に当てはまっているからです.
ということで,今度は例の声がしたら,姿を確認したいと思っています.
2010年11月 5日 (金)
投稿者: CSスタッフ_A
私の研究室は高層階にあって比較的見晴らしも良く,晴れた日の夕方には毎回異なる表情の夕焼けを見ることができます.研究室メンバーらにとって研究の疲れを癒す一服の清涼剤になっています.これからの時期,だんだんと寒くなってくるにつれ空気も澄んでくるので,夏場とは違った夕焼けを見られるのが楽しみです.しかし研究に没頭していると,しばしば夕焼けを見逃してしまいます.元々,研究をしに来ているので仕方ないのですが.
M.K.
2010年11月 3日 (水)
投稿者: CSスタッフグループ1
Tri-Kです。
今日は、朝から好天で、窓の外を見ますと、正面に筑波山が見えました。冬には、見える機会も多いですが、今年もそういう季節になってきたのだと実感します。
見通しがいいので、スカイツリーも見えるかなと思って探してみると、霞んではいますが、確かに見えていました。写真のように、今でも他の高層ビル群から一段抜き出ていて、もっと高くなったらすごいでしょうね。
Tri-Kです。
8月末に紹介した帚草は、いまどうなっているでしょうか。
先週末は台風が接近し、その後も、晴天が長続きしなかった日が続きましたが、今日は、朝から好天だったので、昼休みに様子を見にいきました。今年の猛暑のせいか、写真のように、色づき方は様々で、まだ緑が残っているものもあれば、枯れた色に変わりつつあるものもあります。職員食堂のある建物の前庭にも、帚草がありましたが、もう色が褪せたせいか、片付けられていました。寒さと共に、秋もどんどん深まっているようです。
2010年10月 5日 (火)
投稿者: CSスタッフグループ1
前回、キャンパスの帚草の紹介をしたTri-Kです。
我が家でも金木犀が咲きだしたので、雨の合間をぬって、八王子キャンパスの金木犀を見にいきました。広いキャンパスではありますが、私が知って居る限りでは、スクールバスが入ってくる西門からの左の道沿いにだけ植わっています。今年の夏の暑さのせいか、樹全体が金色に、という程にはなっていませんが、花を咲かせて独特の良い香りが漂っていました。天気が良くなかったので、残念ながら地味な色調になっていますが。
研究室への帰りがけに、図書館棟の裏を通りかかると、前から気になっていた茗荷のような植物の群落で、盛りを過ぎた花もありますが、咲きかけの純白の花も咲いていたので、これも撮ってみました。ネットで調べてみると、食用の茗荷の花は、もっと小振りで地面の近くで咲くようで、写真に写っているのは、花茗荷というような呼び方もされているもののように思えます。
ともあれ、なかなか清楚な花で、キャンパスの風景に彩りを添えてくれていました。
Tri-K
2010年9月 7日 (火)
投稿者: S.C.松下
教員になって、東京工科大学CS学部に来て、もうすぐ1年。
CS学部には新たに教員が何人も来ていますが、いまだに最も下っ端のままのshです。
本来、9月は大学生にとって、夏休み真っ盛り。
小中高よりも長い夏休みを既に満喫中の大学生も多いことでしょう。
が、卒論や修論の提出締切が刻々と迫る大学4年生や大学院2年生は…。
先週、今週と、来年2月の最終発表会の前哨戦、中間発表会が行われました。
併せて、私の所属する研究室では、大学院1年生も内々で発表会を。
こういった公式イベントがあると、その当日までは、特に1週間ほどは、
本当に感心するぐらい毎日研究室に来て、夜遅くまで(あるいは徹夜で)
研究らしきものを。
が、何とか乗り切ってしまうと、やっと夏休みだぁ〜、と解放感からか来なくなってしまう。
非常に寂しい限りですし、卒論や修論が完成するのか、教員としては心配にもなります。
こんな哀愁から秋の到来を感じてしまう今日この頃?
いやいや、今年の暑さはまだまだ真っ盛りです。みなさん、バテってませんか?
大学生は後期に向けて、受験生は試験本番に向けて、体調管理に気を付けて。
私も今週末からの集中講義(何で夏休みに…)に向けて、さらに後期のプロ基礎IIに
向けて。
sh
2010年8月27日 (金)
投稿者: CSスタッフ_A
高校・大学では写真部にいました。Tri-Kは、大学時代に使ったハンドルネームです。学生時代は、風景写真を中心に撮っていました。
今でも、時々、草花を中心に写真を撮っています。デジカメも悪くないですが、電池の消耗が激しいので、ビデオカメラでの静止画撮影を愛用しています。ビデオカメラだと、充電して1カ月位放置していても、ちゃんと使えるので、「撮りたい」と思った時に気楽に使えます。
ちょっと脇道にそれましたが、昨年、本学の職員の方にキャンパスにある帚草("コキア"ともよぶようですね)を教えて貰いました。「季節になると、綺麗な色になりますよ」と言われたので、その後気にしていると、スクールバスが入ってくる西門から右に折れる道沿いに、帚草がずらっと並んで、見事に色づいていました(昨年10月下旬に撮った写真)。
この写真を撮って暫くして、また行ってみると、もう鮮やかな色は褪せてしまっていて、草花との一期一会を感じました。ちなみに、この草の実は「とんぶり」というそうですね。「畑のキャビア」とも言われるようですが、ネットで見ると、その味には様々な見解があるようです。
今年も行ってみると、この酷暑のせいか、昨年ほどの見事な行列にはなっていませんでしたが、帚草が青々と育っていました(暑い日差しで、これを撮りにいっただけで、汗だくになりました)。
今年も、10月下旬には鮮やかな色になってくれることを期待しています。
Tri-K
2010年7月27日 (火)
投稿者: CSスタッフ_A
皆さん、こんにちは。
暑い日が続いていますね。体調を崩さないよう気をつけましょう。
今週末、7月31日(土)に、八王子キャンパスではオープンキャンパスが開催されます。
コンピュータサイエンス学部では、7月18日のオープンキャンパス以上にたくさんの研究室を公開予定です。
今週末も暑くなることが予想されますが、是非オープンキャンパスに足を運んでみてください。
ご来場お待ちしております!
夏のオープンキャンパス情報はこちら
ところで今朝、キャンパス内でこんなのを見つけました:
これはもしかして…
7月12日のブログ記事で書かれていた、アカボシゴマダラでしょうか!?(“CS教員 気になる温暖化”先生、間違っていたらツッコミお願いします)
弱っていたようで、近付いても逃げずにじっとしていました。
温暖化は予想以上に進行しているということでしょうか…
CS_BlogスタッフA
2010年7月12日 (月)
投稿者: CSBLOG_SI
下の写真を見て「オヤッ!」と思ったらかなりのナチュラリストですね.この蝶の名前はアカボシゴマダラと言います.後翅の赤い点の模様が印象的です.三浦半島のわが家の庭先で羽を休めているところです.10年くらい前から三浦半島でも見られるようになったようです.温暖化の影響なのかもしれません.日吉あたりでも見かけましたので神奈川県を北上中というところでしょうか.私が学生だった頃,かれこれ30年以上前ですがアカボシゴマダラの生息地は奄美大島以南でした.幼虫の食草はリュウキュウエノキですが,関東では普通のエノキで育っているようです.エノキを食草とする蝶で有名なのは国蝶のオオムラサキですね.工科大のキャンパスは周りを自然に囲まれているのでちょうど今頃は運がよければオオムラサキに出会えます.何年か後には工科大のキャンパスでオオムラサキとアカボシゴマダラの両方を見ることができるのかもしれません.
CS教員 気になる温暖化
2010年1月 7日 (木)
投稿者: CSスタッフグループ1
はじめまして。東京工科大学CS学部助教の矢崎です。
新年あけましておめでとうございます。
1月といえば、受験生の皆さんにとっては入試直前、体調を崩さないよう、気をつけて頑張ってください。
1月といえば、4年生にとっては卒業論文提出直前。昼も夜も、土曜も日曜も、場合によっては正月も関係なく頑張っている人もいます。年越しは大学の研究室で・・・なんていう人もいたと思います。こちらも、体を壊さない程度に頑張って、是非、良い結果を残してほしいと思います。
工科大は八王子の町を一望できる山の上にあります。夜中、研究を終え、部屋を出ようとしてふと窓を見ると、写真のような夜景を見ることができます。同じ八王子市にある高尾山の夜景もすごいそうですが、ここからの夜景もなかなかだと思います。
CS学部教員 矢崎
2009年11月 2日 (月)
投稿者: CSスタッフグループ1
初めまして。母波赤でございます。
本日は一風変わった工科大の景色をお送りしたく、筆を握っている次第です。
まずは軽いジャブから。
まあ、3Fにあるごく普通の搬入口ですね。物品搬入のときに開くのですが、もしも内側から開けてしまったら恐ろしいですね。
続いて。
山の中の大学だと、マムシが出るみたいですね。ちなみに私はまだ一度も出会っていませんのでご安心を。
と、ここまでは見かけるだろうというスポットでしょう。
ここからは珍五景にふさわしい場所をご紹介します。
この写真は室内にあるマンホールを写したものです。中々見られない光景かと思われます。
こちらは廊下にぽつんと存在するシャワーの写真です。緊急時に何かをするのでしょうか。ちなみに排水溝は見当たりませんでした。
そしてこれは極めつけ!
謎の部屋、通称「ロボドリル」です。
奥行きは2メートルもない空間だと予想出来ますが、何でしょう…?もしかしたら、中に片柳学園の平和を守る的な何かが、出撃の日を夢見て待機しているのかもしれませんね…。
入れない場所もあるかもしれませんが、興味のある方は、工科大に来たときに探してみて下さい。
もしかしたら、在学生も知らない、という可能性もありますが…。
以上、パンフレットにない!工科大珍五景!をお送り致しました。
それでは次に会える時まで、さようなら。
CS学部教員 母波赤より愛を込めて。
2009年10月29日 (木)
投稿者: CSスタッフグループ1
はじめまして。東京工科大学CS学部教員のツボイです。今回が初めてですので、研究室の紹介を兼ねて、学生達の活動の一端を紹介しましょう。
10月11日、12日に紅華祭(大学祭)が行われました。晴天のすばらしい日でした。大学のキャンパスには学生達による多くの模擬店などもあり、付近の子供さんたちの姿も見られ、和やかな雰囲気でした。紅華祭では私の研究室は毎年研究室公開をしています。今年は70名ほどの方が研究室においでいただきました。また、卒業生も来てくれました。
研究室公開では、学生達が卒業研究で行っている内容を展示します。狙いは多くの人に学生達がどんな研究を行っているかを見ていただくことですが、それ以外に隠された狙いとして、学生の皆さんに自分の研究をわかりやすく説明することが以下に難しいかを知ってもらうこともあります。学生達は学部を卒業すると、あるいは大学院を修了すると当然会社に入り、自分の仕事について説明しなければいけないことが多くあります。それでは、説明を終わった学生達に感想を聞いてみました。
・初めてRFIDを知った方に自分の研究を説明するのが難しかったです。
・するどい質問をされる方とRFID自体をはじめて聞く方が居られ、説明の仕方が難しかった。
・様々な年代の方が来られ、年代の高い方からの研究発表へのつっこみが厳しく質問に答えるのが大変だった。
・専門分野をあそこまで知っている人が来るとは思わなかった。私の知識不足によりあの方達に満足のいく説明ができなかったのが悔しいです。
・とても専門的なことを聞いてくる方が意外と多く、思った以上に説明するのが大変でした。
・専門の方から貴重なお話が聞けたので、今後の研究に生かして生きたい。
私の狙い通り、学生達は自分の研究を分かりやすく説明することの難しさを肌で感じたようです。また、自分の勉強不足も痛感したことでしょう。しかし、恥ずかしいことではありません。学生諸君は発展途上でこれから多くのことを学んでいくことでしょう。今回の機会を生かして、きっと成長してくれるでしょう。研究室に来てくださり、学生達に多くの質問をしていただいた方々に、この場を借りて御礼申し上げます。
大学祭が終わるとあとは卒論のゴールまであとわずかです。また、来年の卒論学生の配属も決まり、明日は4年生が幹事になり、3年生の歓迎会が行われます。
ツボイ
2009年10月 9日 (金)
投稿者: S.C.松下
こんにちは.CS学部の心身ウエルネスのまついです.
先月の8日から11日まで3泊4日で福島県須賀川市(郡山の近く)にあるローレルバレイカントリークラブにゴルフ実習に行ってきました.本年が2年目となり今年も12名のみんなが参加してくれました.その12名のうち約7割がCS学部の学生でした.(ちなみにMS2名,BS1名でした)CS学部の学生の参加が一番多いの?とちょっと不思議かもしれませんが,CS学部の学生はスポーツ実技Ⅱおいてもひじょうに積極的で,普段のPCに向かっている姿とは真逆の表情を浮かべていますよね.私からするとあまりびっくりはしていませんよ!
天候にも恵まれ4日間朝9時30分に東京駅に集合し,新幹線で一路郡山へ.トランプを始める学生やすぐ寝てしまう学生と車内もさまざま・・・
集中実技といえば,昨年の集中実技Ⅰのスキーで学生が集合場所を間違えるというハプニングが起きました.「八王子みなみ野駅 西口 ロータリー 集合」の指示を徹底したはずが,「工科大構内図書館等前のバス停前」にいるが誰も来ないんですけど・・・といった電話や「八王子駅 南口 のバスロータリー」でしばらく待っていた学生・・・など,あったんですよ(笑)!!
くれぐれも人の話しはきちんと聞くようにしてくださいね.
今回のゴルフについては,皆さん間違えずに「東京駅 中央通路 仲間像 前集合」ができてほっとしておりました.
初日午後より早速ラウンド・・・ OBに打ち込み,自分が用意してきたボールの減り方に早くも不安が... このペースで4日間ボール足りるかな〜
夕食は肉を中心にご飯お変わり自由のメニュー.男女共に一所懸命に動いた後だけに食欲は旺盛.
2日目3日目は5時よりラウンド.昨年よりも1週間遅く計画したせいか,外は明るくラウンドするには暑くないので心地よく回ていたようでした.ただ,朝は身体が思うように動かない.スコアーはやや悲惨↓. 10時からの課題練習をしっかりやって午後のラウンドに備えましょ!
朝ラウンド後に朝食・休憩・10時より課題練習.
お昼はメニューの中から1570円以内のものなら何でも食べてよい良いプラン.ちなみに私は疲れてくると油分が欲しくなるという特異体質.これは3日目の昼食.とんかつ定食です.もうそろそろ年を考えないとですね.
課題はアプローチショットなどを練習し,いよいよ午後のラウンド...
がんばってよ... 練習の成果を出してよね!
日がたつにつれ,練習・ラウンドとやや疲れが出てきたかな・もう少しだよ,がんばれ!!
疲れもあったと思うけれど,皆さん本当に4日間で上手になったね.それ以上の宝物は仲間が増えたことだね.孔子は「君子は文をもって友を会し,友をもって仁をたすく.」と言っています.つまり,人は学問によって人と交わり,交友を持つことによって人格を磨くことが人として大切である,ということです.この交流を通して学んだことを今後の学園生活に役立てて,さらに多くの仲間と交わってくださいね.
実りある4日間お疲れ様でした.受講生は来年もまたお手伝いに来てくださいね.また,CS学部の学生をはじめ学生の皆さん,緑の自然の中気持ちの良い汗を流しましょう.来年お待ちしております.
2009年9月 5日 (土)
投稿者: CSスタッフ_A
皆さん、こんにちは。
以前、キャンパス内でアゲハモドキを見つけた記事を書きましたが、
昨日の朝また見かけました。
片方の翅の尾状突起が切れてしまっていましたが…
窓にとまっていたので、おなかをじっくり観察することができました。
さて、このブログについて、すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが…
7月まではブログスタッフによる記事が多かったのですが、先月からはコンピュータサイエンス学部のいろいろな先生に記事を書いていただいております。
今後も多くの教員が登場しますのでお楽しみに!
CS_BlogスタッフA
2009年8月24日 (月)
投稿者: S.C.松下
教員は前期の試験の採点や成績評価があります。自らの学生時代、「何百人も採点するレポートだ、どうせ先生はちゃんと見ないから、他人のを写しても分からないだろう」などと「考えた」(実行はしていません)ことを思い出します。しかし、採点する側になると、もちろん全ての答案やレポートを自分で読みますから、何百枚あっても同じものがあれば必ず分かります。
大教室の私語や内職(他の教科の予習など)も同様にすぐに分かるのです。その立場にならないと分からないこともありますね。
学生時代の反省をもう一つ。多くの学生は自分が理解できるのが「よい講義」だと思っているでしょう。そして、興味のある講義ばかり選びたがります。私もそうでした。しかし、卒業してから、「取らなかったけど、あんな講義があり、あの先生の話を聞くチャンスがあったんだ」と後悔しました。
全て理解できなかったり、面白くないからといって、「つまらない講義」だと切り捨てないで下さい。そんな時でも、例えば、いわゆる方法論、説明の仕方や物の考え方だけでも学んでおけば、長い13回の講義に費やした時間は決してムダにはなりません。
落合 浩太郎
2009年7月 9日 (木)
投稿者: CSスタッフ_A
皆さん、こんにちは。
7月に入ってからも蒸し暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
今週に入って、キャンパスの周りでニイニイゼミの声が聞こえ始めました。
ニイニイゼミは、他のセミと比べて鳴き始めるのが早いセミです。このセミの声が聞こえ始めると、梅雨明けも近いかな?と感じます。
今日はキャンパス内で、今朝羽化したと思われるニイニイゼミを見つけました。
体色がまだ白っぽく少し緑がかっていました。
じつは昨年も同じ場所で何度か見かけたので、今年も見られるかな、と思っていたのですが…
今年も早速出会うことができました(^^)
ということでまた虫の話題ですみません(汗)
息子(5才)が最近虫や花に興味を持っているので、面白い虫などを見つけるとつい写真を撮ってしまうのです…
CS_BlogスタッフA
2009年6月19日 (金)
投稿者: CSスタッフ_A
皆さん、こんにちは。
今朝大学に来たところ、アゲハモドキがいました。
…と、また虫の話ですみません(汗)
チョウではなく、ガの仲間です。
体内に毒をもつジャコウアゲハの雌に擬態しているといわれています。
大きさはこのくらい。
結構小さいです。
CS_BlogスタッフA
2009年6月14日 (日)
投稿者: CSスタッフ_A
本日はオープンキャンパスです!
先ほど始まりましたが、天気が少し心配ですね。
夕方まで持ってほしいところです。
今日キャンパスでこんな虫を見つけました。
一見トンボに似ていますが、トンボではありません。
チョウのような長い触角を持っています。
大きさはこのくらい。
触角まで含めても小指ほどの長さです。
ツノトンボという虫で、ウスバカゲロウに近い仲間です。
正確な種類はわかりませんが、色、大きさから判断するとオオツノトンボでしょうか…?
CS_BlogスタッフA
2009年6月12日 (金)
投稿者: CSスタッフ_A
皆さん、こんにちは。
6月14日(日)はオープンキャンパスです。ご来場お待ちしております!
オープンキャンパス情報は こちら
今日はキャンパス内で、まだ6月なのですがクワガタを見つけました。
残念ながらお亡くなりになっていました…
キャンパスでは今こんな花が咲き始めています。
小さくて可愛らしい、ランの仲間のネジバナです。
結構好きな花なので、昨年キャンパス内でこれが咲いているのを見つけた時、ちょっと嬉しかったのを覚えています。
こちらは5月頃から咲いていたと思いますが、ニワゼキショウ。
これも小さいですが綺麗な花です。
花の大きさは1cm足らずですが、アヤメ科の花だそうです。
まだ蕾の状態でこれから咲きだしそうなネジバナもたくさんありました。
14日(日)のオープンキャンパスでも咲いていると思います。
時間に余裕がありましたらキャンパス内を散策してみてくださいね。
CS_BlogスタッフA
2009年6月10日 (水)
投稿者: CSスタッフ
事務職員Oです。
片柳研究所棟の噴水前でカルガモの親子を発見しました
ものすごくかわいかったので写真をUPしました!
2009年4月 8日 (水)
投稿者: CSBLOGスタッフ
入学式当日の東京工科大学キャンパスの風景です。
穏やかな気候で素晴らしい一日でした。
大学受験という厳しい冬を克服した新1年生にはふさわしい日でした。
さあ、新学期です。皆さん学生生活がんばりましょう。
・健康に十分注意しましょう!
・大きな夢をもって、その実現に向けてひたむきに行動しよう!
おまけ
「教えるとは 希望を語ること
学ぶとは 誠実を胸にきざむむこと」
(フランスの詩人ルイ・アラゴンの詩集「起床ラッパ」の「ストラスブール大学の歌」より,
訳文:大島博光)
参考までに原文をつけておきます。東京工科大学ではフランス語も学べますので、
興味ある人は入学後ぜひ勉強するといいですね。世界が広がりますよ。
「Enseigner c'est dire espérance
étudier fidélité 」
(Louis Aragon, "Chanson de l'Université de Strasbourg," )
CS_BlogスタッフHK
入学式の写真が届きました。
入学式会場の入り口の様子です。今中で午後の予定が進行しています。
外ではサークル等の勧誘が行われました。すごい熱気でした!
CS_BlogスタッフHK
2009年4月 7日 (火)
投稿者: CSBLOGスタッフ
今日は入学式でした。
また大学に活気が戻ってきました。
新入生入学おめでとうございます。
さあ、みんな「生き生きと活きよう!」
受験生の皆さんは、いよいよ来年ですね。待ってます!
(入学式関連の写真は今撮影中~! おーいまだかい?)
CS_BlogスタッフHK
2009年4月 6日 (月)
投稿者: CSスタッフ_A
明日は東京工科大学の入学式です!
3月末に肌寒い日が続いたためか、
学内の桜が今ちょうど見ごろになっています。
明日まで持ちそうですね。
研究棟C裏手のヤマザクラも咲いていますよ。
CS_BlogスタッフA
2009年3月17日 (火)
投稿者: CSBLOG_SI
研究棟A(バームクーヘンみたいな形の建物)の高層階から撮影してみました♪
今は春休みなのでちょっと寂しいですが,3月20日にはオープンキャンパス,24日には卒業式があり,たくさんの人たちで賑わいます.
夕方になると,天気が良い日には真っ赤な空に山の稜線が浮かび上がって,とても美しい風景になるんですよ.
CS_blogスタッフ SI