東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 BLOG

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  • 渡辺研 プロ無線従事者国家試験に6名が合格(2月)

学生活躍編

コンピュータサイエンス学部は、学生による様々な学会での発表をはじめ、オープンソースによる学修・研究成果の公開、さらには在学中の起業まで、多彩なチャレンジを体系的にサポートする環境と教育を提供し、意欲ある学生の可能性と能力を伸ばしています。

たとえば最近では、ICT関連の大規模な国際展示会への出展や、オープンソースの世界的会議におけるパネリストとしての登壇など、業界も注目する大舞台で本学学生が活躍しています。 そのほか数多くの学会での表彰や受賞など、視野とフットワークを学外に広げた本学学生の挑戦から、多くの成果が生まれています。

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現代社会を支えるICT関連技術の中でも、今後ますます重要性が高まるAI(人工知能)、医療IoT、セキュリティといった先端分野の研究に積極的に挑戦しています。

たとえばAI関連では、ディープラーニング(深層学習)の技術を用いることで「安全な出産」をサポートする手法の開発研究を推進しています。

また、医療IoT分野では、本学の応用生物学部や医療保健学部と共同で、障がい者向けのパソコン操作補助システムの開発や、医療からスポーツ、楽器演奏まで幅広く活用できる超小型モーションキャプチャーシステムの開発など、実用化が楽しみな多彩な研究が進行中です。

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渡辺研 プロ無線従事者国家試験に6名が合格(2月)

2018年2月24日 (土) 投稿者: CSスタッフグループ3

  無線システム研究室の渡辺です。「IoT: Internet of Things(モノのインターネット)」機器の拡大、第5世代携帯電話に向けたインフラの展開、自動運転実現のための自動車レーダの普及等々、無線通信に係わる話題はとても賑わっています。当研究室では、環境に応じて無線機自らが考えて対処する適応無線技術の研究を推進しています。切れない柔軟なネットワークを構築して、人のノウハウをモノに実装し、モノどうしが自律的にやり取りするための技術開発に取り組んでいます。

電波を発する全てのモノは免許が必要です。携帯やWi-Fiなどの決められたモノはメーカが免許「技術基準適合証明(通称“技適”)」を取得し、モノに付与して出荷するので、エンドユーザが免許を意識することは有りません。また、新たな無線局を開設するためにはプロ無線従事者が総務省へ無線局開設を申請し落成検査まで受ける必要が有ります。そのため、携帯基地局の建設で大忙しの通信建設メーカでは、仕事を進めるうえでプロ無線従事者の資格が必要とされています。当研究室では、実験用無線局の開設や卒業研究を進めるための基盤技術の養成として、資格取得に向けた「無線工学」と「電波法令」の勉強会を実施しており、毎年多くの合格者を輩出しています。この中から、3年前期に合格した梶原君と、マレーシアからの留学生ハニフ君の合格体験記を紹介します。

 

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電波法と学生らが寄付してくれたテキスト

 

梶原大輝君

私は3年生の6月に「第一級陸上特殊無線技士」を取得しました。なぜ取ろうとしたのかというと、渡辺研究室に同じ部活の先輩がいて資格の取得を進められ、その時履修していた渡辺教授の「ワイヤレス通信」という授業が資格の内容と被っていることもあり、資格を取得することに決めました。

 勉強に関しては、研究室で週に1~2回行われていた勉強会に参加し、過去問題の解説を教授からしていただき、理解を深めました。解答はインターネット上にもありますが、勉強会では、どうしてこの結果になるのかを詳しく説明してくれ、分からなければその場で質問できるので、非常に良かったです。そのおかげで、試験にも一発合格することができました。

 

モハマドハニフ君

6月2017年に国家試験を受け取りました。その試験は第一級陸上特殊無線技士である。問題は二つのカテゴリーに分ける、それは法律と工学の問題である。私はその試験を合格するために、色んなことをやりました。まず、工学の問題には先生と復習するときに、先生の説明をしっかり聞きます。問題のやり方の説明が理解しなかったら、答えられなかったと思います。過去問は何回もやれば、答えられると思います。法律の問題は過去問をやって、問題の形を覚えるまでに繰り返しました。人間は同じことをやって続けると当然なことになるからその考えで過去問題を何回もやりました。

 

渡辺研 学部4年生6名が「大学コンソーシアム八王子(12月)」で発表を行いました。

2018年1月11日 (木) 投稿者: CSスタッフグループ3

無線システム研究室の渡辺です。卒業研究が大詰めを迎える時期、学外で発表する目標を打ち立てて、緊張感を持って今までの研究活動をまとめています。「大学コンソーシアム八王子」は学生だけの発表会で、発表が少し苦手と思っている人にはやり易かったようです、皆にとって新しい発見や刺激があり良い機会となりました。また、お陰様で表彰を頂く学生:吉村拓也君も出まして、とても励みになったようです。たくさんの「成功体験」を得て欲しいと思います。これから社会に出るのですから、優れたプレゼンが出来ると、社会人として強い力(パワー)になります。学会発表を、大学時代が最初で最後と言わず、社会人になったら「特許」を書いて権利化し、事業化を見据えてチャンスが有れば是非また発表されたいと思います。大学や企業の方々との交流が広がり、一緒にやろうと共同研究へと進み、より大きな目標を目指せるチャンスが開けてきます。

 

ザラカスパング潤君

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私は「定期的で高Dutyな干渉信号:電子レンジ干渉信号に対する適応キャリアセンス方式による効果の実証」について発表しました。発表前日までスライド

の細かな修正や発表練習を重ね、当日の発表は時間内に収めることが出来ました。私は人前で発表することに苦手意識を持っていましたが、渡辺教授のアドバイスから、比較的落ち着いて発表できたと思います。今回のような学外での発表はとても良い経験になったと思います。

 

池辺昴君

Photo_4 私は「連続的で高Dutyな干渉信号:電子レンジ干渉信号に対する適応キャリアセンス方式による効果の実証」について発表しました。私は人前で話すことは緊張し易く苦手でした。渡辺教授から学生だけの発表会なのでいい機会と薦めて頂きました。実際に発表してみると、初めてです、あまり緊張せずに発表する事が出来ました。この発表はとても良い経験になったと思います。

 

戸水雅貴君

Photo_5 私は「レイトレース法を用いた曲線廊下での移動体によるマルチパス電波法伝搬特性の実証」について発表しました。学外の発表は初めてで、人前で話すことに苦手意識を持っていたので、発表前日は徹夜をしてイメージトレーニングを繰り返しました、それでも本番で上手に話すことは難しいと感じました。この時、苦手なことでも経験することはとても重要だと思いました。今回の発表経験を基に、今後の卒研最終発表に活かしていきたいと思います。

 

吉村拓也君

Photo_6 私は「レイトレース法を用いた直線廊下での移動体によるマルチパス電波伝搬特性の実証」について発表しました。初の学外発表ということで、とても緊張しましたが、今まで自分が研究してきたことをまとめて人に伝えることの大切さを学びました。質疑応答では今後の発展性について鋭い質問をいただき、より一層研究に打ち込む起爆剤になったと感じています。お陰様で、「準優秀賞」の表彰を頂くことが出来ました。

 

鈴木弘巳君

Photo_7 私は「レイトレース法を用いた大学競技場における空間ダイバーシティ効果の実証」について発表しました。発表会は高専生や学部生が多いと聞いていたので、さほど緊張はしませんでした。それよりも、前日までのPowerPointの修正が大変でした。専門分野でない方からの質問にも分かりやすく適切に答えることが出来たと思っています。初めての発表でしたが満足のいくものとなり、とても貴重な経験をさせて頂きました。

 

小笠原怜央君

Photo_8 私は「レイトレース法を用いた大学講義室における空間ダイバーシティ効果の実証」について発表しました。発表当日に向けて実測結果をグラフや図にまとめ、考察を形にするのに大変苦労をしました。また、他大学の学生らの私たちと異なった分野や方向性の研究発表は、自分の卒業論文の作成に対して非常に良い刺激を受けました。また論文発表会という舞台で発表できたことから、発表方法や論文自体の改善点の発見にも繋がったと思います。




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Vol.2 学生が優秀論文賞と優秀プレゼンテーション賞受賞の快挙! 

2017年12月15日 (金) 投稿者: CSスタッフ

東京工科大学コンピュータサイエンス学部講師の柴田です。研究室の学生の体験を紹介させていただきたいと思います。

2017年6月に北海道札幌市で開催された情報処理学会のシンポジウム「DICOMO2017」に、研究室に所属するコンピュータサイエンス専攻修士課程1年の阿座上知香さんが、論文執筆、発表を行ない、優秀論文賞と優秀プレゼンテーション賞を受賞しました。著者は、指導教員2名(柴田千尋、宇田隆哉)との連名になっています。
「DICOMO2017」は、ネットワークに関連する多様な研究に取り組む全国の研究者や学生が集まり、研究論文の発表やディスカッションを行う合宿形式の大規模シンポジウムです。
阿座上さんは、これ以前にスイス、チェコ、台湾、イタリアで開催された学会でも、研究論文を発表している意欲と挑戦心ある学生です。これら大舞台での発表で重ねた経験も今回の快挙を支えました。

0001阿座上さんが受賞した研究論文は、"深層学習に負けないCAPTCHA"の研究に関するものです。CAPTCHAとは、ネットサービスを利用するときなどに、人間と人間になりすましたコンピュータを区別するために用いられるセキュリティ技術です。 たとえば、わざと歪ませた文字や、コンピュータにはわかりにくい画像などを提示して、正しく答えさせることで人間かどうかを判定します。しかし、近年、深層学習という人工知能技術の急速な発達により、従来はコンピュータには読めなかった歪んだ文字や画像が、認識されるようになってきました。そこで、「敵対的ノイズ」とよばれる特殊なノイズを画像に何度も重ねることで、深層学習を使ってCAPTCHAを突破しようとする敵対プログラムに対して耐性のある新しいCAPTCHAを提案しました。こうした技術をCAPTCHAに応用するアイデアは、他の研究に類例を見ないオリジナルなものです。

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今回の活動の客観的な感想を得るために、学部のインタビュアーが学生の声を聴きました。

Q.挑戦してみての感想は?
阿座上:以前、スイスの学会での発表に臨んだとき、プレゼン用の資料を入れたパソコンは壊れるわ、英語はうまく話せないわで大失敗しました。今回は日本語でのプレゼンでしたが、しっかりとわかりやすく伝えることができ満足しています。

Q.学部や研究室のサポートは?
阿座上:研究室の先生は、国内外での学会への挑戦を強く推奨してくれ、やる気のある学生には親身に指導してくれます。私が学会にチャレンジできるのも、論文の書き方から、効果的なプレゼンの方法まで、先生自身の経験に基づく実践的なアドバイスがあればこそです。他大学に比べて研究機材面のサポートが充実している点も心強いですね。

Q.これからの目標は?
阿座上:まずは、まだまだ不十分な研究を、追実験などを行って満足いくものに仕上げるのが目標です。その後は就職を予定していますが、深層学習に関する仕事や研究を続けていきたいと考えています。

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柴田研究室の基本方針は、学生の自由な意志と発想を尊重することです。そうしないと、自分では何もできない受け身の姿勢が身についてしまいますから。指導教員として、意欲と向上心ある学生が、より高いところまで到達できるよう、ガイド役になって支えてあげようと心がけています。阿座上さんの長所は、どんな大きな舞台、高い目標に対しても、物おじせずに向かっていくこと。他大学の先生も、彼女の学会参加の経歴を知ると驚きますね。皆さんもICTの最先端領域を見つめながら、私たちと一緒に世界をめざしませんか!

【プロフィール】

阿座上知香 CHIKA AZAKAMI
◆所属/コンピュータサイエンス専攻修士課程1年
◆研究室/人工知能・機械学習研究室
◆出身/県立松戸六実高校

柴田千尋講師/人工知能・機械学習研究室 

Vol.1 大規模展示会「CEATEC」に出展!

東京工科大学コンピュータサイエンス学部教授の田胡です。研究室の学生の体験を紹介させていただきたいと思います。

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2017年10月、幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN」に、研究室でブースを出展し、学生3人が力をあわせて開発した『AIプログラムでオタクアイテムを動かすプラットフォーム』の提案とデモを行いました。
「CEATEC JAPAN」はアジア最大級のスケールを誇るITCやエレクトロニクスの国際展示会で、2017年は4日間で15万人以上の来場者を記録した大規模なものです。企業の出展が多くを占める会場で、東京工科大学ブースでは、IoTやAI関連をはじめとする様々な分野の業界関係者・技術者との交流が活発に行われ、今後の産学連携の足掛かりを得るなどプロジェクトの進展につながっています。
参加した学生たちにとっては、ビジネスの最先端に触れながら、将来のITC分野での活躍にプラスとなる貴重な経験を積む機会となりました。

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今回、CEATECで公開したのは、クラウド上のAIプログラムにより、トイサイズの小型ロボットなど身近なデバイスの制御を行うためのプラットフォームです。カメラやセンサーを搭載した戦車による自律的なバトルゲームや、"人格"を持たせたフィギュアや3Dキャラクターなどとの会話を可能にすることをめざしており、その開発のスタイルは、誰でも参加できるオープンプロジェクト形式での活動を念頭に置いています。
将来、このプラットフォームが実用化されれば、少し前の高性能ロボットと同等の機能を、数千円レベルのコストで実現することも夢ではありません。今回のデモ展示は、やがておもちゃの世界に起こるであろう革命的な進化を、他に先駆けて提案したものと言えます。
実際に開発を担当したのは、今回ご紹介する、杉崎君、樋口君、田部井君です。ミドルウェアやAIなど各自の得意領域の知識を持ち寄って開発にあたり、展示会でのデモや来場者への説明も学生主体で実施しました。
コンピュータサイエンス学部および田胡研究室では、実社会を幅広く視野に入れて実用につながるものづくりや新規ビジネスの創造、先端研究などに取り組む学生に、できる限りのバックアップを行っています。

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■今回の活動の客観的な感想を得るために、学部のインタビュアーが学生の声を聴きました。

Q.挑戦してみての感想は?

樋口:自分にとって初めての学外発表であり、外部の人たちが何に興味を示し、自分たちがどこに注力していけばいいのかを明らかにできたことが最大の収穫です。今後の取り組みの指標の全体像を決めていくうえでとても役立ちました。

田部井:多くのことを学べましたが、特に良かったのは、人に説明するスキルの重要性を実感できたこと。他のメンバーがそつなく説明をこなしている様子を見て、コミュニケーション力の向上が自分の大きな課題になりました。

Q.学部や研究室のサポートは?

樋口:研究室の田胡先生がクラウドに非常に詳しく、研究室自体が本学のクラウドシステムの構築を手掛けていることもあって、ソフトとハードの両面でサポート基盤が整っていたことがありがたいですね。研究室メンバーの専門も、サービス、インフラ、ハードなどさまざまなので、誰かに相談すれば必ず解決のヒントが得られるのが強みです。

田部井:チームでプロジェクトに取り組むのが初めての経験で、作業の進め方で迷っていたとき、先生から情報共有を徹底するように教えられ、壁を超えるきっかけになりました。絶対に一人ではできないプロジェクトなので、研究室の頼れる仲間の存在は大きいですね。

Q.これからの目標は?

樋口:今後は新たなメンバーを加え、より強力な体制で団体設立をめざしてプロジェクトを進化させたいと考えています。オープンプロジェクトですので、将来、卒業した後も関わっていきたいですね。

田部井:CEATECの戦車のデモでは、単純な制御しかできませんでしたが、今後は周囲の状況を読み取って正しい行動を選択できるようレベルアップさせ、実用化に少しでも近づけるのが目標です。

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田胡研究室には、最先端かつ実用的なものづくりがしたい、展示会や国際学会で発表したい、在学中に起業したい、などさまざまな夢や野心を抱く学生が集まっています。このような多様な価値観の中でトップをめざし、しかも社会やビジネスとの連携も進めていくことが本研究室の目標です。学生には、こちら側から課題を押し付けることはなく、それぞれの人生の目的に適った活動に全力で取り組んでもらうことを重視します。『AIでオタクアイテムを制御するプラットフォーム』にしても、学生にとって身近だからこそ真剣に取り組める良さがあります。しかも、世界に通用する日本らしい魅力を持ち、さらには人間とコンピュータの関係性を変革する可能性まで秘めていると考えています。こんな夢のあるプロジェクトに自分も関わりたいという方を、私たちは待っています

【プロフィール】

樋口裕次郎 YUJIRO HIGUCHI
◆所属/コンピュータサイエンス専攻修士課程1年
◆研究室/オープンソフトウェアシステム研究室
◆出身/県立前橋高校出身

杉崎勇斗 SUGISAKI YUTO
◆所属/コンピュータサイエンス専攻修士課程1年
◆研究室/オープンソフトウェアシステム研究室
◆出身/第一学院高等学校

田部井洸稀 KOUKI TABEI
◆所属/コンピュータサイエンス学部4年
◆研究室/オープンソフトウェアシステム研究室
◆出身/都立片倉高校

田胡和哉教授/オープンソフトウェアシステム研究室

電子情報通信学会ソサイエティ大会、学会発表!

2017年10月 2日 (月) 投稿者: CSスタッフグループ3

去る9月12日(火)~15日(金)までの4日間に東京都市大学(東京)で開催された、2017年電子情報通信学会ソサイエティ大会において、三田地研究室の4年生、李載炯君と大学院2年生の姜凱元君の2名が学会発表を行いました。各人の発表後の感想を述べてもらいます。

李載炯君は、学会発表は初めてでしたが、本番では立派な発表で大変満足の行く講演だったと聞いております。また、姜凱元君は今年の3月に続いて2度目の発表で、少し慣れて来た感もあるように報告を受けております。その日は、私はポルトガルでのPOF2017とギリシャでのEUROMAT2017での国際会議発表のため、非常勤講師の富田信夫先生に電子情報通信学会ソサイエティ大会には出席して頂きました。以下に学会当日の二人の発表の様子を報告してもらいます。

「コンピュータサイエンス学部三田地研究室4年の『李載炯』です。」


私は、9月12日、東京都市大学で行われた電子情報通信学会ソサイエティ大会にて、「FBGセンサーを用いた地震振動検出の高速化」をテーマとし、FBGセンサが従来の地震計に比べ、電磁ノイズや雷などに耐性もあり、海底に設置すれば地震をより早く検出できて、地震計に適していると発表致しました。

講演では、


1. 周期の測定の限界をどこまで求めればシステムとして使用できるのか?

2. FBGセンサー以外にどのような地震計があるのか?(FBGがそれらと比べてどんなメリットがあるのか?)

の2つの質問が挙がり、

 

1の質問では、私が今回測定した地震動より高速な極短周期地震動の周期0.5秒を測定すれば本実験台をシステムとして使用できると回答しました。

富田先生が補足で周期0.5秒以下だとFBGが壊れる恐れがあり、コネクタ部分を補強するなどして高速化の検討をして行く予定であると回答して頂きました。

 

2の質問には、私が機械式の説明と耐腐食性があり海底に設置することで地震をより早く検知することができるメリットがあると回答しました。

富田先生が補足で、電気式で静電容量を測るものがあると説明し、雷などに対応できることがメリットと回答して頂きました。


感想としては、さまざまな大学が発表する光ファイバの研究内容がとても専門的で、FBGセンサを研究している身として、もっと光ファイバの知識を取り入れなければならないと痛感しました。


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「続いて、大学院コンピュータサイエンス専攻2年の『姜凱元』です。」


私の発表する論文のタイトルは「FBGセンサを用いた地震加速度検出の検討」です。これは、光ファイバによるFBGセンサを用いた地震計への応用に関する研究です。この研究の動機と背景は以下の通りです。FBG光ファイバセンサは電気の代わりに光を利用し、銅線の代わりに標準的な光ファイバを使うことで、電気的なセンシングに伴う課題の多くを解決することができます。これらの特徴は陸域・海域を問わず観測網を構築でき、地球深部など高温領域での観測を可能とすると考えられます。前回の発表の内容は地震振動の検出についての研究でしたが、今回は前回の研究を基づいて、地震振動の加速度について報告しました。

これに対する質疑応答は下記の通りでした。


Q1. S波とP波の検討はどうなりますか。FBGセンサがひとつなので、それは難しいですね。

A1:そうです。それは今後も検討するつもりです。

私は外国人のため、学会発表した時はとても緊張しましたが、三田地先生、富田先生と研究室の皆さんのおかげで、順調に発表を終わらせることができました。斬新な視点からいろいろな問題について質問され、今後の新たな課題についてもよく役にたちます。


今回の発表を通し、いろいろな優秀な専門家の発表も聞くことが出来、とても勉強になり、自分の視野も広がりました。無事に発表を終えた時には、とても達成感があり、人生にとってもいい経験だと思います。

最後になりましたが、私にこのような貴重な機会を与えてくださった、三田地教授、実験講師の富田先生、また研究室の皆様に深くお礼申し上げます。


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 姜君は、学会発表は2度目で、李君は初めてでしたが、本番では堂々たる発表のようで大変満足の行く講演だったように聞いております。富田先生には大変ご苦労様でした。この場を借りて御礼申し上げます。

渡辺研[無線システム研究室]の学部4年生4名が学会発表を行いました。

2017年8月24日 (木) 投稿者: CSスタッフグループ3

  CS学部 無線システム研究室の渡辺です。2017年7月、電子情報通信学会で私が専門委員を務めるASN (Ambient Intelligence and Sensor Networks:知的環境とセンサネットワーク)研究会で、研究室の学部4年生4名が発表を行ってきましたので報告します。今回は、5つの研究会の合同となり、少し規模の大きな研究会となりました。卒研真最中の4年生らにとって7月の研究会は時期的に少し早いのですが、学会発表をすると言う強い熱意からエントリすることにしました。出張直前まで研究室にて実験と議論を重ね、プレゼン資料を仕上げて発表に臨むことになりました。会場は北海道大学の大きなホールで、当日の聴講参加者は60名ほどでした。研究室の学部生4名は多くの人の前でも、堂々とした発表が出来ました。質問には分からないことが出ても落ち着いて対応し、本番での強さを発揮してくれました。卒業論文の仕上げに向けて貴重な経験を得ることが出来ました。また、会場の札幌市は観光地であり、話題のお店で食事をしたり、週末は足を延ばして山登りも経験することが出来ました。

 

栗崎君の感想

私は「無線干渉信号に対する適応無線通信方式による効果の実証」について発表しました。発表前は、会場が大きいこと、他大学の教授や企業の方々がいらっしゃること、また、発表順番が一番目ということもあって、とても緊張しましたが、発表を始めると私自身の世界に入ることが出来たので、落ち着いて発表できたと思います。このようなことは大学生の時でしか機会を得ることはできないことだと思うので、良い経験になったと思います。今回、発表を行うことで新たな知識、経験、方法など、学会発表を経験しなければ得ることが出来ないことを多く得ることができました。

 

本池さんの感想

私は、電子レンジと無線機がどのようにすれば干渉せず、仲良く共存できるかについて、「電子レンジ干渉信号に対する適応無線通信方式による効果の実証」と題し、発表しました。学会発表は初めてで、発表前日までスライドの細かな修正や発表の仕方を何度も見直して、苦労したおかげで発表は時間内に収めることができました。発表後の質疑応答では、鋭い質問が多く、内容を確認しながら考えて、落ち着いて対応出来たと思います。自分が行ってきたことを学外で発表したことは、とてもよい経験だった思います。

モハマドハニフ君の感想

私は電子情報通信学会で「N対1通信における適応バックオフ制御方式による効果の実証」について発表しました。この発表は北海道大学のレクチャーホールで行いました。広い場所で発表するのは緊張するんだけど、何回も発表を練習して、発表の内容をしっかり覚えたから、多くの人の前で発表がうまく出来ました。私にとって、もっと良い人生になるために、このような経験が必要だと思います。

 

菅谷君の感想

私は「24GHzドップラレーダによる呼吸速度検知特性」について発表してきました。学内ですら発表したことがなかったのでどうなることかと心配でしたが非常にいい経験をする事が出来ました。学部生など相手にされないのではと思っていましたが質疑応答では多くの方から質問をいただき研究者の卵になれたのかなと感じました。大学生活の中で最もいい経験だったと感じています。

 

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栗崎君の発表

 

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本池さんの発表

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モハマドハニフ君の発表

 

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菅谷君の発表

 

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発表者4名

 

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北大ポプラ並木の前で

 

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宿泊は自炊施設

 

 

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北海道最高峰の旭岳(2,291m)

 


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高山植物が豊富な富良野岳(1,912m)

 

三田地研 学生8名が電子情報通信学会で発表してきました.

2017年5月 2日 (火) 投稿者: CSスタッフグループ3

  去る3月22日から3月25日までの4日間に名古屋の名城大(天白キャンパス)で開催された、2017年電子情報通信学会総合大会において、三田地研究室の4年生の菊池大悟君、鈴木智史君、矢口悟生君、長谷川輝君、島康貴君、惟村拓郎君、鈴木順也君とM1の姜凱元君の8人が学会発表を行いました。この中から、寄せてくれた人の感想を述べてもらいます。

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  コンピュータサイエンス学部4年(三田地研) 矢口 悟生です。

 私は、2017年3月25日に名城大学天白キャンパスで行われた、電子情報通信学会総合大会にて発表しました。論文のタイトルは「FBGセンサを用いた複数地点の地震振動検出の基礎実験」です。この研究の目的は、高精度計測、耐環境性(水中、高温等)、信号の長距離伝送性に優れている光ファイバを用いて、悪環境下において長期的な観測を可能とする地震計を設計し、プロトタイプを実現することです。光ファイバを応用したデバイスであるFBGセンサを用いることにより、地震振動を観測することができます。

  発表の原稿とパワーポイントの作成にあたっては、研究結果のまとめ方だけでなく、分かりやすい図や文章の書き方など、至らないところが多く、三田地教授と実験講師の富田先生に多くのご指導を頂き、なんとか発表の原稿とパワーポイントを完成させることが出来ました。学会での発表は、専門家の方々の前での発表なので大変緊張しました。質疑応答では、様々な方からの鋭い質問や意見を頂き、頭の中が真っ白になりながら無我夢中で応答したのを思い出します。無事に発表を終えたときには、とても大きな達成感がありました。今回の発表を通して、自分の伝えたいことを他者へ分かりやすく説明し、理解してもらうことの重要さや難しさを実感することが出来ました。これは、社会人になってもとても大切なことだと思うので、この経験をこれからに活かしていきたいと思います。最後になりましたが、私にこのような貴重な機会を与えて下さった、三田地教授、実験講師の富田先生、また研究室の皆様に深く御礼申し上げます。
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  続いて、コンピュータサイエンス学部4年(三田地研) 惟村 拓郎です。
 
  私の電子情報通信学会で発表した論文のタイトルは「実用化に向けた嚥下障害測定装置の女性に対する計測」というものです。内容としては、現在日本では高齢化社会が進み嚥下障害が問題視されています。そこで光ファイバを用いて嚥下測定シートを作製し、患者に負荷がない測定を行うことを目標としています。
 
  学会発表では緊張もあり発表時間も多少超えてしまい、質疑応答にも困ってしまった部分もありましたが。卒論発表会などと違い、専門家が多い場所での発表は自分の中でかなり成長できる発表の場所だったと思い、とても良い経験が出来ました。
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  続いて、コンピュータサイエンス学部4年(三田地研) 鈴木 智史です。
 
  今回の電子情報通信学会では、「TOFレーザセンサを用いたタイヤ空気圧モニタリングシステム」の研究発表を行いました。これは、TOF(Time of Flight)と呼ばれる方式の距離レーザセンサを用いて、タイヤ内の空気圧の変化を捉えることを目的にしています。TOFレーザセンサを車に設置し、タイヤ内の空気圧変化があった際に発生するタイヤの形状変化を、路面からセンサまでの距離の変化で捉えるというものです。ここまでの研究成果で、実際に空気圧を低下させた際の路面からセンサまでの距離の低下をTOFレーザセンサで捉えることが出来ています。

  発表本番では非常に緊張してしまい、普段通りの発表をすることは叶いませんでた。しかし、質疑応答の際に新たな検討事項を得られ、これからの研究に繋がる発表をすることが出来たと考えています。貴重な経験に繋がった本研究へのご助言を戴きました、三田地 成幸先生を始め、研究室の皆様に改めて深く感謝致します。
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  続いて、コンピュータサイエンス学部4年(三田地研) 島 康貴です。
 
  私は論文のタイトルは「ソーラーパネルを用いた防犯センサの冬至の期間における発電量」というものです。これは、光ファイバを家の窓枠に設置して防犯センサに役立てようという研究です。既存の防犯センサはどろぼうに発見されやすく対策される恐れがあるため、どろぼうからは発見できない新しい防犯センサが必要です。
 
  発表中にマウスの接続が悪く、ポインターが表示されないというアクシデントがあったのですが、なんとか時間通り発表を終わらせることができよかったです。学会では難しい質問がきて、回答が難しいところがあったのですが先生の助けもあり、無事に発表を終わらせることができました。私の研究は後輩に引き継いだので後輩がいい結果を出せたならぜひ学会発表に挑戦してもらいたいと思います。
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  続いて、コンピュータサイエンス学部4年(三田地研) 鈴木 順也です。
 
  私の論文のタイトルは「TOFレーザセンサを用いたリアルタイムロギングによる街路樹枝葉高さ自動センシング」というものです。学会発表は初めてで、午前の最後の発表だったのでとても緊張しましたが、1年間の研究成果を学外で発表する良い機会となりました。研究室で何度も練習する機会を与えて頂いたお蔭で予測していなかった質疑応答の内容にも対応することができました。三田地教授を始め、お世話になった皆さんに感謝いたします。
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  最後に、バイオ・情報メディア研究科 コンピュータサイエンス専攻修士1年(三田地研) 姜 凱元です。
 
  私の発表する論文のタイトルは「FBGセンサを用いた地震振動検出の基礎実験」です。光ファイバFBGセンサを用いた地震計への応用に関する研究です。この研究の目的は、FBG光ファイバセンサは電気の代わりに光を利用し、銅線の代わりに標準的な光ファイバを使うことで、電気的なセンシングに伴う課題の多くを解決することができます。これらの特徴は陸域・海域を問わず観測網を構築でき、地球深部など高温領域での観測を可能とすると考えられます。
 
 私は外国人のため、学会発表も初めてなのでとても緊張しましたが、三田地先生、富田先生と研究室の皆さんのおかげで、順調に発表を終わらせます。いろいろな問題について質問され、今後の新たな課題についてもよく役にたちます。今回の発表を通し、いろいろな優秀な専門家の発表も聞かせ、とても勉強になり、自分の足りないところもわかるようになりました。無事に発表を終えた時には、とても達成感があり、人生にとってもいい経験だと思います。最後になりましたが、私にこのような貴重な機会を与えてくださった、三田地教授、実験講師の富田先生、また研究室の皆様に深くお礼申し上げます。
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 このように、発表は8人共に立派な内容でした。質疑応答はその分野の専門家からの質問で、学内の卒研発表とはレベルの違う内容を聞かれ戸惑ったかもしれませんが、聞いている私からはそれなりに回答しており、総じて立派な発表だったと満足しております。今後は、社会に出てその実力を試されるわけですが、十分に対応できると確信いたしました。
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