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タイのバンコクで開催された国際会議ICTIS2025で論文発表しました

2025年4月11日 (金) 投稿者: CSスタッフ

大学院CS専攻の修士2年のクラウド・分散研究室の平尾真斗です.私は,現在行っている修士研究を英語論文としてまとめて,国際会議 9th International Conference on Information and Communication Technology for Intelligent Systems 2025(ICTIS2025) に投稿してAcceptされました.この論文発表のために,2025年4月4日から6日までタイのバンコクに出張しました.この国際会議は,Physical版とVirtual版の大きく2つに分かれていました.Physical版は,4月4日にバンコクのBangkok Marriott Hotel Sukhumvitを会場にして行われ,Virtual版は4月5-6日にZoomで行われました.私は,Physical版で現地のバンコクで論文発表しました.この国際会議の主な参加者は,博士課程と修士課程,学部の学生,大学教員,研究機関研究者でした.

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論文発表

発表した論文のタイトルは,” Reduction of redundant alerts by relationship discovery based on port usage” です.この研究の目的は,監視システムから通知されるアラートの中で障害発生箇所を示すアラートのみを限定して通知することです.監視システムは,事前に設定したルールを使って障害発生時にアラートの通知を行います.オンコールエンジニアは,監視システムから通知されたアラートがあると,障害発生箇所の切り分けを行い,2次対応するエンジニアにエスカレーションを行ないます.障害が発生したときに障害発生箇所以外の監視対象から複数のアラートが通知されると,オンコールエンジニアは,複数のアラートが出ているため,原因箇所を特定するための時間がかかります.障害があったときに障害箇所以外から複数のアラートが同時に通知されるというユースケースシナリオです.修士研究の提案は,監視対象のサーバにあるアプリケーションが,他の対象のサーバに接続している数を重みとしてカウントしておいて,複数のアラートが同時に通知された際に,重みの値が最も高い対象のサーバからのアラートだけに限定するフィルタリングをします.この処理を行うことによって,オンコールエンジニアに通知されるアラートを障害発生箇所だけに限定することができます.その結果,障害箇所の特定する時間を短くすることができます.

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国際会議の論文発表は,発表時間が10分で質疑応答が2分でした.私の論文発表は,4月4日の午後 4:30からで,自分の発表時間までは,他の発表を聞いたり発表練習をしていました.自分の発表では,時間を10分にすることができ,その後,質問を1ついただきました.発表で,めちゃくちゃ緊張していたことと,スライドに説明したい内容を詰め込みすぎたために,早口になってしまったのが,反省点です.また,質問に関しては,英語で話をしている内容がうまく聞き取れず,助けてもらいながら解答しました.英語でしたが,質問に対して的確に解答できなかったことで,自分自身の未熟さを痛感しました.他の発表者は,博士課程の学生が多いこともあって,英語での質疑応答にも問題なく対応していました.スライド発表するときは,簡潔に伝えたいことをまとめることの大切さを知ることができました.

発表後

発表後の夕方にホテルの最上階のRooftop Barで国際会議の参加者での交流会がありました.この交流会で,ドリンクを飲みながら他国の学生と英語で話をしました.この国際会議では日本人学生は,私だけした.最初,英語で話すことに苦手意識がありました.試しに話してみると,意外と話した内容を理解してもらうことができて話が弾みました.「どこ出身?」,「研究は何?」,「今博士課程の学生?」みたいな質問をメインでして,そこから話の内容を広めてみました.また,わからないことは,その都度,Google翻訳を使用して調べてみることで対応しました.最初に勇気を持って話してみることで,わからなくても積極的に話すことの大切さが理解できた,よい経験になりました.

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交流会終了後は,ホテルに戻りました.宿泊したホテルの部屋が,すごく広くてベットもふかふかだったので,すぐ寝ちゃいました.ホテルの朝食は,日本ではあまりみないフルーツやタイ米をよく食べました.味も最高でしたね.ちなみに僕は,朝食ではインドカレーばっかり食べてました.

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タイの風景

空いた時間に,バンコクの市内観光をしました.左下の図がタイで最も有名な寺院であるワットプラケオです.建物がとにかく派手で日本のお寺とは違う魅力を感じました.右側の図の建物は,タイの王族が昔住んでいた王宮です.建物の作りをよくみてみると西洋風とも取れる模様が入っていたりして不思議な建物だと思いましたね.

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バンコクの町の特徴としては,車やバイクの往来がとても多いと感じました.左の図にあるように車や,バイク,トゥクトゥクがいましたね.僕自身もトゥクトゥクに乗ってバンコク市内を移動しました.また,町中に屋台がとても多いです.右の図みたいな屋台が,あり食べるものに関しては困らなかったですね.

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タイ料理はどれも絶品でした.左下の料理がパッタイで,米粉の麺を使った料理なのですが,スパイシーでとてもおいしかったです.右の図の料理は,マンゴースティキーライスで,切ったマンゴーと餅米で,日本にはあまりない組み合わせだなと思いました.でもこれうまいのでタイに来た際は,ぜひ食べてみてください.

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国際会議を終えて

国際会議に参加したことで,自分の考えや伝えたい内容を正確に英語で伝えることの難しさを改めて実感しました.特に発表の際には,自分が伝えたい情報を詰め込みすぎてしまい,結果として早口になってしまった点は反省すべき点だと感じています.そのため,今後は「どこが課題なのか」「自分の提案はどのようなコンセプトにもとづいているのか」といった要点を整理し,聞き手にとってわかりやすく伝える工夫が必要です.

また,質疑応答やディスカッションの場面では,相手の質問を正確に聞き取り,その意図を瞬時に理解して答えるというスキルが求められますが,自分にはまだその力が十分に備わっていないことを痛感しました.特に、専門用語を含んだ質問や,英語特有の言い回しに戸惑う場面があり,リスニング力や柔軟な表現力をさらに高める必要性を感じました.

それでも世界中の研究者たちと直接意見交換できたことは,非常に刺激的で,自分の研究を外に向けて発信することの重要性とやりがいを再確認する貴重な経験になりました.今回の論文発表で得た気づきや反省点を,今後の研究活動やプレゼンテーションに活かして,研究内容がより伝わる発表ができるよう努めていきたいと思います.

2025年4月11日 (金)

「たまてく」AR謎解きツアーを行いました!

2025年4月 7日 (月) 投稿者: CSスタッフ

こんにちは!2025年度にコンピュータサイエンス学部3年になる宮島あゆなです。

3月23日に行われたオープンキャンパスにおいて、来訪者様に私たち「たまてく」の活動について発表し、体験していただきました。

私たちのプロジェクトは、AR(拡張現実)技術を活用した謎解きツアーです。来訪者の皆様に楽しみながら東京工科大学について知ってもらうことを目的として開催しました。

ツアーの内容は、学内に設置されたQRコードを読み取り、表示された問題に回答していただくというものです。ただ謎解きをするのではなく、ARで表示されるモデルに大学公式キャラクター『こうかとん』や片柳研究所を使用することで、視覚的にも東京工科大学を楽しんでいただけるのではないかと考えました。

当日は約15組の方々に参加していただきました。参加者の皆様にはARを通じて、非日常的な体験と技術の面白さを感じてもらうことができたと思います。特に、ARでモデルが表示されたときの来訪者様の驚きと笑顔はとても印象的でした。
しかし、モデルがきれいに表示されない、モデルが見つけづらいといったトラブルもあったため、まだまだ改善の余地があると感じました。より良い体験をお届けできるよう、これからも頑張ります!

今後もAR謎解きツアーを開催したいと思っています!ぜひまた参加していただけたら嬉しいです!

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2025年4月 7日 (月)

学部3年生と4年生がコンピュータセキュリティ研究会で発表

2025年3月24日 (月) 投稿者: CSスタッフ

東京工科大学コンピュータサイエンス学部の学部3年生と4年生が学会発表してきましたので紹介します。
 
情報処理学会の第202回マルチメディア通信と分散処理・第108回コンピュータセキュリティ合同研究発表会が2025年3月17日(月)~18日(火)に群馬県庁昭和庁舎で行われ、コンピュータセキュリティ研究会のほうでコンピュータサイエンス学部の学部3年生4名と学部4年生4名が発表を行いました。マルチメディア通信と分散処理研究会のほうでも本学部から発表がありましたが、それは別の機会にお伝えしたいと思います。
 
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群馬県庁昭和庁舎は歴史的建造物であり、使わせてもらう機会は滅多にないとのことでしたので、ここで研究発表を行えるのは貴重な経験です。
 
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「ぐんまちゃん」の石像もありました。
 
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会場はこのようにセッティングされ、とても立派でした。
 
コンピュータサイエンス学部には、3年次にプロジェクト実習という授業があります。テーマはいくつかありますが、情報セキュリティのテーマを選択した学生の中から、優秀な4グループが学会発表を行いました。授業では人工知能の使い方とデータの処理方法について主に学びますが、各グループは技術的に解決が困難な課題を自分たちで見つけ、授業で修得した知識と技術を使ってその課題解決に取り組みます。学会の研究会は、専門の研究者が集まるところですので、その中で学部3年生が発表の機会を得られるのは貴重といえます。
 
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学部3年生の工藤諭さんが、グループを代表して「記号列の組み合わせを用いたステルス化XSS攻撃の検知」という発表を行いました。
クロスサイト・スクリプティング(XSS)という攻撃があるのですが、攻撃コードであることが見つからないようにステルス化されているものがあります。これに対して、JavaScriptに含まれる演算記号の並びをn-gramという方法で処理すれば、機械学習を用いてうまく検出できるのではないかと考えました。論文に評価をまとめた時点では、Random ForestとSupport Vector Machineのアルゴリズムでいずれも、テストデータに対して正解率87.54%、適合率87.50%,再現率87.50%までしか上がらなかったのですが、研究発表会まで追加実験を行い、Random ForestとXGBoostでいずれも正解率94.35%、適合率94.40%,再現率94.35%、F1スコア94.22%まで精度を上げることができました。
 
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学部3年生の佐藤悠弥さんが、グループを代表して「APIコール対応表に基づく特徴ベクトル化手法を活用したマルウェア検出」という発表を行いました。
APIコールと呼ばれるプログラムの命令があります。これを使ってマルウェアを検出する研究はありますが、数が多いために簡単に機械学習することはできません。ファイルを分割することはできますが、悪性の挙動がファイル分割によって分断されたしまった場合には、同じ精度で検出することは難しいでしょう。そこで、このグループは、APIコールを対応表に基づいて数値に置き換え、ユニークなものだけを抽出して特徴ベクトルにするという方法を考えました。いくつかの機械学習アルゴリズムで評価した結果、一次元の畳み込みニューラルネットワークが最も高い正解率0.9576になりました。
 
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学部3年生の進藤景さんが、グループを代表して「異なるイラストを用いたパーツごとの動作データ解析による個人識別手法」という発表を行いました。
このグループが着目したのは手書きの署名です。最近では、スマートフォンの画面やタブレット端末にスタイラスペンを用いて手書きで署名を行うスタイルが定着してきましたが、見本となる他人の署名を入手できてしまった場合には、最悪ではなぞることもできてしまいます。そこで、署名ではなく、指定されたイラストを描いてもらう方法を考えました。本人の筆記の特徴を登録する際に描くイラストと、本人確認の際に描いてもらうイラストのキャラクターは異なります。これらのキャラクターには類似するパーツはあるのですが、大きさや形が少し異なり、本人確認の際に描くキャラクターが何であるかは直前までわかりませんので、攻撃者はなぞるものを用意できません。当初は、不用意に多クラス分類にしてしまったために機械学習による精度が低くなってしまいましたが、2クラス分類で追加実験したところ、本人の類似度が高くなった左目で、最も高い被験者は92.2%、最も低い被験者でも75.4%の正解率で本人確認が行えました。授業の中での研究でしたので、被験者への指示がうまく行えておらず、同じ位置に同じパーツを描かない人や、指示を無視してパーツの輪郭の内側まで描く人もいたとのことで、きちんと実験すれば精度は上がるのではないかとのことでした。
 
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学部3年生の成田彩華さんが、グループを代表して「ファインチューニングを用いた電子署名の偽造」という発表を行いました。
このグループは、署名の画像を偽造する方法を考えました。真っ先に思いつくのが、まったく同じ画像を提示するという方法ですが、これは駄目です。過去の画像と比較されて同じものがあればバレてしまいます。また、質疑応答でもありましたが、過去の像から点の位置を少しだけ変えたものにするという方法も、おそらく既存の様々な方法で見破られます。そこで、このグループは、生成器と識別器という2種類のプログラムを用意し、これらをファインチューニングすることで、本人であればいかにも書きそうな文字であり、過去に本人が書いたものとは異なる筆跡の同じ文字を人工知能に書かせる手法を提案しました。結果としては、機械学習で100%見破られてしまいましたので、署名をうまく偽造することはできませんでしたが、人間が目視で確認する限りでは、いかにも本人が書いたような文字に見えます。背景の色が少し変わっているのと背景に模様ができているのが問題で、どうもこのせいで偽物と見破られてしまっているようです。本物の署名も類似の背景にして試してみましたが、うまくいきませんでした。授業の中の短期間での実験でしたので、ここまでしかできませんでしたが、人間の目は欺けていますので、あとひと工夫すればうまくいきそうなところまで来ています。
 
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このように多くの研究者が発表を聴講しています。実は、オンラインと併用していますので、ここにいる人たち以外にも聴講者がいます。
 
続いて、学部4年生4名による発表を紹介します。
学部4年生は、研究室で研究を行い、卒業論文にその研究成果をまとめています。多くの文献を調査し、良い結果にたどり着くまで試行錯誤を繰り返した多大なる努力が、今回の研究発表で結実しました。他大学や企業の研究者の発表と比較しても、まったく遜色はありません。
 
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学部4年生の貞野秀明さんが「XSSEDデータセットの適正化とステルス化されたXSSの検知手法」という発表を行いました。
クロスサイト・スクリプティング(XSS)の公開されているデータセットには攻撃ではないものも含まれており、それらを適切に整理している過程で、見つからないようにステルス化されているタイプのXSSがある程度含まれていることに気づきました。ステルス化されていない従来のXSSは高精度で検知できますが、同じ方法ですとステルス化されているものは見逃してしまいます。そこで、ステルス化されているXSSを検出する新たな手法を提案して評価しました。結果として、ステルス化されていないXSSは98%以上、ステルス化XSSでも95%以上の精度で検出できました。
 
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質疑応答では研究者の方々と有意義な意見交換が行えました。他のデータセットでも同様の結果になると思われるかという質問がありました。XSSの攻撃を多数集めた良いデータセットはなかなかありませんが、手法は有効ではないかと思われます。
 
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学部4年生の遠藤明恵さんが「抽象構文木の条件分岐と繰り返し構造を利用した悪性JavaScriptの検知手法」という発表を行いました。
悪性JavaScriptは、解析されにくいように難読化されているものもあり検出が困難です。そこで、遠藤さんは抽象構文木に注目してうまく検出できないか試してみました。既存研究でも抽象構文木に注目したものはあるのですが、その方法ですと攻撃者が良性の構造に似せてきたときに見破れなくなってしまいます。一方、遠藤さんの手法では、機械学習のCNNとLSTMを使って抽象構文木の特徴をとらえているため、良性の構造に似せた場合にも違いを見つけられます。実験の結果、データセットの悪性JavaScriptコードを98.97%で検出でき、攻撃者が良性を装う検出回避を試みた場合でも、これより高い精度で検出できました。
 
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学部4年生の田中勁仁さんが「機械学習ベースのNIDSを用いた未知の攻撃分類検知の精度を向上させる手法の提案」という発表を行いました。
既存研究に、ネットワークの攻撃を検知するものがあります。その研究では、攻撃を類似の種類ごとにグループ化し、同一グループの中で何種類かの攻撃を学習すれば、同じグループにある他の攻撃も見つけられるか試していました。そこでは、4つある攻撃グループのうちR2Lと呼ばれる攻撃を分類できる精度が0%となっていました。このような結果になってしまうのは、サンプル数が少ない場合に、機械学習がうまくいかなくなってしまう場合があることが原因と考え、特徴に関係のない情報を除去することでパラメータが収束しやすくなる工夫を施しました。具体的には、情報利得が低い特徴量を削除する手法とOne-Hotエンコーディングしたカテゴリ変数を主成分分析によって1次元に圧縮する手法を組み合わせ、それまで0%であったR2Lを、正解率0.996、適合率0.979、再現率1.00、F値0.989で分類および検出できるようになりました。
 
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学部4年生の内野彰紀さんが「機械学習を用いたDRDoS攻撃の早期検知」という発表を行いました。
この研究は、横浜国立大学の吉岡克成教授との共同研究になっています。DRDoS攻撃というものがあり、この攻撃を受けるとインターネットに接続されているサーバが落とされてしまったりします。DRDoS攻撃を検出する研究は今までにもありますが、基本的に一定時間状況を観測し、攻撃ではない状態と比較することで攻撃を受けているかどうか判断します。この時間が120秒くらい必要になりますので、その間は攻撃を受けっぱなしで攻撃に気づけないということになります。これに対して、10秒間などの短時間でDRDoS攻撃を検知する手法を提案しました。実験の結果、アルゴリズムにLightGBMを用いた場合に最も検出精度が高くなり、10秒間のログデータであっても99.99%の精度でDRDoS攻撃を検知することが可能でした。
 
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内野さんの質疑応答の様子です。今回はデータセットのログを使って評価していますので、実際に攻撃を受けた場合にはどのようになるかという質問がありました。また、もっと短い時間で攻撃を検出できないのかという質問もありました。専門家の方々から貴重なご意見を数多く賜ることができました。

2025年3月24日 (月)

情報処理学会 第202回DPS研究発表会(2025年3月)で発表をしました

クラウド・分散システム研究室の大学院CS専攻修士1年の大沢恭平です.

3月17・18日の2日間開催された第202回マルチメディア通信と分散処理研究発表会で研究発表を行いました.群馬県前橋市にある群馬県庁で開催されました.今回は第108回 情報処理学会 コンピュータセキュリティ研究会(CSEC)と合同で開催され,全部で72件の発表が行われました.

1日目

10時半頃,現地に到着しました.家からは約4時間の長旅で,移動だけで疲れました.会場は群馬県庁の昭和庁舎でした.

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 私は1日目の11時からのセッションで発表をしました.

発表15分,質疑応答5分の構成です.朝が早いこともあり,聴衆は教授と社会人がほとんどでした.そのプレッシャーと緊張から,練習していた内容が頭から抜け落ち,100%納得のいく発表ではありませんでした.少なくとも15分の発表時間は守ったので良しということにします.

質疑応答を通して,自分の中で想定していた課題と,気づいていなかった課題が整理されました.発表後は,安心感と安堵感でいっぱいでした.

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懇親会

1日目の夜は懇親会が開かれました.会場は群馬県庁の新庁舎の31階にあるヴォレ・シーニュというレストランで,立食パーティでした.

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 料理とビールを片手に,他大学の教授や学生と話をして楽しみました.

2日目

2日目は自分の発表はないので,気になるテーマの発表や,懇親会で話した学生の発表を聞いて帰路につきました.

発表の感想

自分より知識のある人を相手に発表をするのは緊張するしプレッシャーも大きかったです.このような緊張は場数を踏んで慣れるしかないと思っています.この発表で得られた知見を今後の研究に活かしていきたいと思います.業績を積みたい学生は対外発表に挑戦してみてはいかがでしょうか.

2025年3月24日 (月)

3月23日にオープンキャンパスを開催します

2025年3月18日 (火) 投稿者: CSスタッフ

3月23日(日)のオープンキャンパスの申込みを受け付けています。
コンピュータサイエンス学部の説明や模擬授業、研究室公開などを八王子キャンパスにて10時~16時(申込制)で行います。

片柳研究所棟にて学部長から学部紹介、大石先生から学部生の好調な就職状況、学生から「たまてく」アプリと地域連携活動をご紹介します。また模擬授業や、価値創造演習 授業公開(DXコンテスト中間発表)を行います。ぜひ、お見逃しなく!

4つの模擬授業を行います!

  1. データサイエンス入門(塩野先生)
  2. 社会の様々な現象を予測しよう(瀬之口先生)
  3. データサイエンスの世界を覗いてみよう(福西先生)
  4. 画像の不思議な性質~画像圧縮の原理~(青木先生)

研究棟Aの次の研究室にて研究や道場の活動を紹介します!

  • クラウド・分散システム研究室(串田研) 
  • 情報セキュリティ研究室(宇田研) 
  • ロボットビジョン・Spatial AI研究室(松岡研) 
  • 感性・言語コンピューティング研究室(岩下・欅研)
  • CSエンターテイメント研究室(松下・高本研 ) 
  • 複雑系データサイエンス研究室(瀬之口研)
  • データアナリティクス研究室(福西研)

価値創造演習の授業公開として八王子大学DXコンテスト出場チームが中間発表を行います!

詳細は、以下をご覧ください。
https://www.teu.ac.jp/siryou/gakubu/250323_hachioji.pdf

八王子キャンパスやコンピュータサイエンス学部の様子を見て体験する絶好のチャンスです。盛り沢山のコンテンツをご用意し、東京工科大の学生・スタッフ一同、皆さんのお越しをお待ちしています。是非ご参加ください。お会いできるのを楽しみにしております。

■オープンキャンパス申込フォーム
https://www.teu.ac.jp/entrance/open/reception/index.html

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2025年3月18日 (火)

大学コンソーシアム八王子学生発表会でデモンストレーションをしました

2024年12月17日 (火) 投稿者: CSスタッフ

はじめに

コンピュータサイエンス学部 4年の西村 克己です.この記事では Cloud Native Dojoの活動と開発したソフトウェアのデモンストレーションをしたことを紹介します.

Cloud Native Dojoは,コンピュータサイエンス学部の戦略的教育プログラムに指定されており,Cloud Nativeの技術のKubernetes,Container の技術スキルを磨いて,クラウドコンピューティング 分野の提案と開発を行っています.今年度は,2024年5月から,テーマ決め,課題,提案,実装,テスト,デモンストレーションまで一貫して行いました.メンバーは,以下になります.

参加学生: 井阪 正俊,⽴⾕ 拓海,坂井 萌桜 (コンピュータサイエンス学部3年)

メンター: 西村 克己(コンピュータサイエンス学部4年)

 

活動風景

Cloud Native Dojoでは,メンバーの間でアイデア出しと提案の作成に多くの時間を割きました.提案に関して様々なアイデアを考えてきました.しかし,利用するユーザにとって,何が嬉しいのか具体的なユースケースを定めきれなかったため,多くの時間と労力がかかりました.最終的にメンターの西村が創成課題や卒業課題で行っているシステム移行の技術テーマに決定しました.その後,このテーマに沿って,ユーザのメリットを全員で考えました.

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上記の写真は, Dojoの活動風景を表す様子です.

 

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上記の写真は,提案を実装したシステムの動作確認をしている様子です.この提案を実装したソースコードは,GitHubリポジトリで公開しています.

 

技術的な内容

システム移行は, 現在のサーバーのファイルを新しいサーバーに転送します.デモンストレーションでは,ECサイトのユーザのアクセス数を使って,項目の優先度を設定しました.この優先度が高い項目からファイルを転送することによって,ユーザがアクセスする項目に,以前よりも早くアクセスできるようにしました.

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上記の画面は, システム移行の開始後にユーザがECサイトにアクセスすると表示されます. その後,システム移行のファイル転送が完了した項目がアクセスできるようになってボタンが表示されます.

 

展示発表

Cloud Native Dojoは,第16回大学コンソーシアム八王子学生発表会(2024年12月7,8日)でソフトウェアのデモンストレーションの発表を行いました. 

井阪 正俊, ⽴⾕ 拓海, 坂井 萌桜, 西村 克己, 串田 高幸, “WordPress の移行におけるファイルの送る順番によるアクセス不可能時間の短縮”, 第16回大学コンソーシアム八王子学生発表会, 2024年12月.

発表会場は,八王子オクトーレ内11階の 八王子市学園都市センターでした.

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上記の写真は,会場でディスプレイを使ってデモンストレーションの動画を表示している様子です.

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上記の2つの写真は,学生発表会のコアタイムで会場に来られた方々に説明しているときのメンバーの様子です.

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(左から井阪, 立谷, 坂井)

上記の写真は,学生発表会のコアタイム直後のメンバーの写真です.

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(左から西村, 坂井, 井阪, 立谷)

上記の写真は,学生発表会が終わった後に全員で記念撮影です.

 

おわりに

Cloud Native Dojoに参加した学生の感想です.

  • Cloud Native Dojoの活動全体を通して,ユーザが解決したい問題に沿ったテーマを見つけることが難しかった.(井阪)
  • チームメンバーの間で,それぞれの意見を正確に汲み取らない状況が続くと,チーム全体の認識のずれを引き起こすことを痛感した.(坂井)
  • 学生発表会では,質問に回答する相手の技術レベルによって,専門的に説明したり,技術的な内容をよりわかりやすく伝えるように,質問した相手に合わせた説明する大切さを学んだ.(立谷)

西村は,メンターとしてチームの活動を行う際に,メンバー全員の意見の集約やプロジェクトの方針の決定に,とても苦労しました.このCloud Native Dojoを通して,ITプロジェクトでのリーダシップやプロジェクト管理を学ぶことができ,貴重な経験を得ることができました.

2024年12月17日 (火)

国際会議3PGCIC-2024(イタリア)で論文発表をしました

2024年11月25日 (月) 投稿者: CSスタッフ

クラウド・分散システム研究室に所属するコンピュータサイエンス専攻の修士2年の高橋風太です.2024年11月13日から15日で開催された国際会議3PGCIC-2024(The 19th International Conference on P2P, Parallel, Grid, Cloud and Internet Computing)で論文発表したので,その時の様子をお伝えします.国際会議の会場は,イタリアのアドリア海に面したサン・ベネデット・デル・トロントにあるHotel Calabresiでした.この論文発表するため,11月11日に韓国とローマで乗り継ぎをして現地入りして,帰りは11月16日ローマから韓国を経由して18日の0時頃に帰宅しました.

 


11月11日は.韓国の金浦空港に到着してソウル市内のホテルで一泊しました.次の日の11月12日に仁川空港からイタリアのローマ空港に向かいました.飛行機で13時間程過ごしたときの乾燥のせいで,ここで風邪をひいてしまいました.ローマ市内のホテルで一泊したのですが,咳と熱でまともに眠ることが出来ませんでした.11月13日はバスでローマから会議会場があるサン・ベネデット・デル・トロントに向かいました.

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11月13~15日の国際会議の期間のうち,私は初日の11月13日に論文発表をしました.


咳をしながらの英語での発表でしたが,発表自体は比較的スムーズにできました.その後の質問に対して,自分が納得できる英語の受け答えができず,この質疑応答では不甲斐ない結果になりました.日本語であれば答えられる質問であったこともあって,自身の能力に対する未熟さを実感しました.国際会議の残りの期間は,自分の発表のときに風邪の症状が悪化したこともあって,ずっとホテルの部屋で療養していました.会議会場と宿泊したホテルは別の場所にあって,宿泊したホテルは部屋の広さやサービスも含めて割と満足でした.

  
11月16日は,サン・ベネデット・デル・トロントからバスでローマに向かいました.途中では,雲海や綺麗な景色を見ることが出来ました.


ローマのテルミニ駅近くで,昼食で生パスタを食べましたが,とてもしょっぱかったです.ここではイタリアと日本の味覚や文化の違いを感じました.



11月17日に韓国の仁川空港で一旦降りて,金浦空港を経由して羽田空港に着きました.自宅についたときは,11月18日になっていて,この国際会議の論文発表に丸々一週間費やしていたことになります.

 感想としては,私が海外に行くことが初めてだったこともあって,貴重な機会だったと感じています.自分よりも若い人が発表していたり,英語を話していたりすることを聞いていて,改めて自分自身を客観的に見ることができました.また,研究の内容に関しても,今までの学会発表であった質問のときは,内容を理解してもらえるプレゼンテーションが出来ていないと感じることもあった中,今回の英語の発表では,研究の今後を考える必要のある質問をしていただけたことがあって,成長のための良い機会になりました.今後は,多くの学生が国際会議に挑戦することで,価値のある有意義な時間を過ごしていただけたらと思います.

国際会議で発表した論文は,下記になります.

Takahashi, F., Kushida, T. (2025). Minimization of Transfer Time for User Files Through Read Control for Backup with Deadline Time. In: Barolli, L. (eds) Advances on P2P, Parallel, Grid, Cloud and Internet Computing. 3PGCIC 2024. Lecture Notes on Data Engineering and Communications Technologies, vol 232. Springer, Cham.

https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-031-76462-2_18




2024年11月25日 (月)

第32回マルチメディア通信と分散処理ワークショップで論文発表を行いました

2024年11月10日 (日) 投稿者: CSスタッフ

コンピュータサイエンス学部クラウド・分散システム研究室に所属している学部4年の越後谷澪です.2024年10月30日から11月1日まで広島県廿日市で開催された第32回 マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(広島県廿日市,安芸グランドホテル)で論文発表を行いました.

 

研究発表について

このワークョップは,一般セッション,ポスターセッション,デモセッションに分かれていて,私は1日目の一般セッション「ネットワーク」の2番目の発表でした.発表時間が15分で質疑応答が9分でした.ワークショップ会場では,とても緊張していて発表の直前まで練習していましたが,いざ自分の発表が始まると緊張もほぐれ,質疑応答にも落ち着いて答えることができました.

発表後の質問では「消費電力は計測しているのか?」がありましたが,消費電力の評価実験を行っていなかったため,今後の計画として取り組む予定にしました.また,この発表が終わった後,大きな達成感を感じました.



論文のタイトルは,「クライアントに共通のシーケンス番号に基づくマルチキャストグループを用いた重複パケットの削減」です.この研究の目的は,マルチキャストの再送信によって生じる重複パケットの削減を目的としています.論文の提案では,マルチキャスト転送のとき,パケットロスがクライアント間で共通しているとき,これらのクライアント間でマルチキャストグループを作成することによって,重複している受信マルチキャストパケットの削減をしています.

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アウトドアセッション

2日目午後にアウトドアセッションがありました.このセッションでは,会場の対岸の宮島やその周辺を散策しました.私は,日本三景の一つである宮島の厳島神社に行ってきました.とてもきれいでした.

 

食事

ワークショップの食事は,朝食にバイキング,昼食はお弁当,夜食は御膳料理でした.特に夜食は新鮮なお魚や有名な牡蠣が出てきて,とても美味しかったです.

 

発表を終えて

ワークショップの発表は,必ず8ページ程度の論文を作成しなければなりません.この論文の作成に,かなりの時間を費やしました.私は,学生時代に何か一つ挑戦をしたいというモチベーションがあって,学会発表に挑戦しようと参加を決意しました.その決意をもとに論文作成から発表までを走り切りました.

このワークショップの参加できたことで他大学の先生方や学生の方々からの多くのコメントを頂き,自分の研究内容をブラッシュアップするきっかけになりました.更に,自身以外の研究を聞けたり,出張で広島に行くことができ,他大学の学生との交流をする貴重な機会を得られたりと,かけた苦労に見合う価値はあると思っています.学会で論文発表をするかどうかを悩んでる人は,ぜひ挑戦してみて下さい.

今後の課題と展望

現在の研究の課題は,「重複マルチキャストパケットの削減で消費電力に影響があるか?」という部分で,まだ結果が出せていません.消費電力を測定して,実際に消費電力が重複マルチキャストパケットに影響があるかどうかが分かったら,バッテリー駆動のIoT機器のバッテリーの寿命が延長出来るのではないかと考えています.そのため,今後は,消費電力を測定する実験する予定です.

2024年11月10日 (日)

情報処理学会 第201回DPS研究発表会(2024年9月)で論文発表をしました

2024年9月24日 (火) 投稿者: CSスタッフ

コンピュータサイエンス学部クラウド分散システム研究室所属学部4年の山野倖平です.

私は2024年9月19日から9月20日まで京都府宮津市で開催された.情報処理学会 第201回 マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(DPS201)で論文発表を行いました.この発表は京都府宮津市にある「みやづ歴史の館」の一室で行いました.

発表会1日目

発表会は6セッションに分かれていて,セッションごとにテーマが分かれていました.

1日目は「AIと社会」「通信ネットワーク・コンテンツ」「社会基盤」のテーマについての発表でした.

教授や社会人の方の発表が多かった印象で,世界の動向調査を発表して下さった方が多かったです.AIに法的な人格を与えるべきかや,SNSでの投稿を監視することに関する議論など,自分の研究テーマと異なる分野の世界での動向や動きなどを15分という短い時間の発表で,そのテーマの概要を理解し,教授の意見を交えて知ることが出来るため非常に楽しい時間でした.

発表会2日目

2日目のセッションテーマは「プライバシー・セキュリティ・データ保護」「情報システム」「法・制度」でした.

私は2日目の発表で「情報システム」のセクションの1番目に発表させていただきました.発表は15分,質疑応答5分でした.

写真は現地で発表をするときの様子です.教授や社会人の方の前で自分の提案を発表するという時に,自分の研究への自信が揺らいで,とても緊張してしまいましたが,なんとか15分きっかりに収められました.質疑応答の頃には緊張はほぐれ,事前に追加実験なども行っていたため,しっかりと回答できました.

発表が終わった後は,達成感でいっぱいになりました.

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論文発表のタイトルは「VM内での作業時間を用いた重みづけによるVM使用状況の予測にもとづく物理マシンの停止による消費電力の削減」です.この研究の目的は,物理サーバが使用されていない時間に発生する電力消費の削減です.本稿ではユーザのVM使用時間を分析し,Risk値という独自の値を用いてユーザがPMを使用する時間を予測することで,物理サーバが使用されていない時間の電力消費を削減する手法を提案しています.図は提案のコアとなるRisk値の計算式と,どのように求めるかを紹介した図となっています.

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発表後はコメントを1件,質問を2件いただきました.その中で,岡山大学の乃村先生より,乃村先生の執筆された,大学のような時期の周期性がある環境だと,前年の同じ日付と比較すると,類似性があるという論文を紹介していただけました.

懇親会

1日目の終わりに,懇親会に参加してきました.

懇親会では,教授と社会人だけという環境で,学部生は自分ひとりだけでしたが,それでも教授や社会人の方の話は面白く,googleのような検索エンジンがなかった頃のインターネットの話を聞いたりしながら,おいしい酒と食事を摘まむ.とても楽しい時間でした.写真は懇親会で出てきた料理です.魚介系のコースで,刺身やしゃぶしゃぶ,わさび漬け,烏賊丼などが出てきました!

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観光

1日目の発表会の前に,少しだけ観光をしました.

日本三景の1つである,天橋立近くがDPSの会場だったので,発表前に天橋立だけ見に行きました!想像しているより長く,元は自然に出来上がった地形だというのに感動しました!写真は天橋立ビューランドから見た天橋立の景色です.

Photo_20240924084302

発表を終えて

学会の発表まで行くには結構しんどいこともありました.

期末テスト前のプレッシャーが数カ月単位でメンタルが摩耗していくような感覚がありました.それでも,せっかく研究に全部リソースを割ける恵まれた環境にいるのだから,実績を1つでも作ってやろう!というモチベーションで走り切りました.

参加したことで教授からのコメントを頂き,自分の研究をブラッシュアップすることが出来たり,ほかの方の研究を聞けたり,出張でいろんな所に行けたり,なにより,ほかの大学の教授とお話をする貴重な機会を得られたりと,かけた労力に見合う価値はあると思います!
外部発表に僅かでも興味があれば是非,挑戦してみて下さい!

2024年9月24日 (火)

ブライトン大学のコリーナ・チオカン主任講師を訪問しました

2024年9月12日 (木) 投稿者: CSスタッフ

コンピュータサイエンス学部の宇田隆哉准教授が、2024年8月16日(金)にブライトン大学(The University of Brighton)のコリーナ・チオカン(Corina Ciocan)主任講師(Principal Lecturer)を訪問しました。

ブライトン大学のコリーナ・チオカン主任講師は、BBCのカントリーファイルという番組にも取り上げられたことがある、有名な海洋生物学者です。今回、アポイントメントを取り、ブライトン大学のモールズクームキャンパスにあるコックロフト棟を訪問しました。

Corina_ciocan

小さなボートにはグラスファイバーが使われていて、放棄されたボートが砕けてマイクロファイバー(glass microfibre)になるそうです。

マイクロファイバーは軽いものと重いものに分かれ、重いものは海の底に沈みます。海の底にいるロブスターや貝は、沈んだマイクロファイバーを吸収しやすいとのことです。ロブスターの場合、口から吸いこんだマイクロファイバーを鰓から出すことができず、鰓にたまるそうです。チオカン先生はロブスターの鰓を調査しているとおっしゃっていました。

先生のお話では、マイクロプラスチックは動物の血管にも取り込まれるとのことです。それが蓄積されると細い血管を詰まらせる可能性があるそうです。マイクロプラスチックの数をどのようにして数えているのかお聞きしたところ、顕微鏡で見て数えているとのことでした。

また、プラスチックの種類については、特殊な赤外線の機械で判別できるとおっしゃっていました。材料工学の専門家と協力して、自然分解可能なグラスファイバーの研究もされているそうです。

1カ月前に海洋生物学の会議をブライトンで開催したそうで、様々な国から参加があったそうです。チオカン先生は、是非、東京工科大学とも共同研究したいとおっしゃっていました。

2024年9月12日 (木)

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